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ダンジョンキーパー プレミアム&ダンジョンキーパー2・エレクトロニック・アーツ株式会社

2014-02-19 22:39:44 | レトロゲームReview

 これは、1997年にエレクトロニック・アーツ株式会社より発売されたダンジョンキーパー(Dungeon Keeper) プレミアム


 RPGではお馴染みの舞台であるダンジョンを、魔王の側から運営するという逆転の発想が斬新だったシミュレーションゲーム。プレイヤーは、悪の側であるダンジョンキーパーとなって、勇者の訪れるダンジョンのモンスターの雇用から設備や罠の開発と設置、資金面を含めた運用管理まで行うというもの。開発は、ポピュラス、テーマパークシリーズで有名なピーター・モリニュー氏の率いたブルフロッグ(Bullfrog)社。


 悪の側に立ってダンジョンの設営を行ない勇者を罠にはめるというのは、今ではわりとありふれた発想のものとなりましたが、これが出た当時は他に類を見ない斬新なものでした。現在あるタワーディフェンス系のシミュレーションゲームの源流といってよいかと思います。ピーター・モリニュー氏のポピュラス、テーマパークシリーズは、コンシューマに移植されていましたが、これはWindowsパソコンのみと、その意味でも異色の作品でした。


 内容物。説明書、モンスターマニュアル、物語が書かれた冊子、セッティングマニュアルなど、昔のPCソフトはごてごてと入っていて無駄に豪華。


 ダンジョンキーパーのCDROM。Windows95専用とか書かれています。


 表紙が全て一緒なので紛らわしいですが、プレイヤーズマニュアル。ちなみにこのパッケージに書かれているのは、プレイヤーが召喚できる魔物中最強を誇るホーンドリーパー。このゲームの象徴的なキャラで、愛称はホーニー。このダークサイドテーマパークの○ッキー。


 マニュアル。ネットの攻略サイトを見ながらやりましたので、読んだ記憶は無い。


 クリーチャー調査報告書。プレイヤーが召喚できる十数種のモンスターと、同数のヒーロー側のクリーチャーが書かれたモンスターマニュアル。


 EVIL IS GOOD。ダンジョンキーパーの物語。


 ゲームの舞台背景など物語が書かれた冊子。読んだことはありません。


 エレクトロニック・アーツ株式会社(この頃は、エレクトロニック・アーツ・ビクター)の97~98年のPCゲームのラインナップ広告。表紙がダンジョンキーパーになっていることから、この時期の一押しだったのでしょう。


 ゲームは、見下ろし型。神の視点より、ダンジョン内の設備、宝物庫、モンスターの寝床、鶏小屋、訓練室、工房、図書館、牢獄、拷問室、洗脳室、神殿などを設置し、モンスターを呼び込んで鍛えます。罠をモンスターに開発させてダンジョン内に仕掛け、ダンジョンに侵入してきた勇者を血祭りに上げてゆくのが基本的な流れ。


 魔王の塔より、支配地を眺める。攻略済みのマップは、荒廃して荒れ果ててゆく。


 ダンジョン内には、ダンジョンハートという核があり、これを勇者に破壊されるとゲームオーバー。また地下世界には勇者だけではなく、ライバルとなる他のキーパーも存在する。


 ホーニーに首をはねられた勇者側のナイト。モンスターはそれぞれが意思を持ち勝手に動いているので、キーパーが操作することはできない。


 ダンジョンキーパープレミアムは、日本のみで発売された拡張セット。より難易度の高い「ディーパーダンジョン」などが収められている。


 特に海外ではヒットしたため、拡張キットや追加シナリオなどがたくさん出ていた。


 続編であるダンジョンキーパー2。発売元や開発元は同じだが、残念ながらピーター・モリニュー氏は関わっていない。ダンジョン内やキャラクターがフルポリゴン化され、リニューアルされている。


 ホーニーと拷問好き(するのもされるのも好き)という複雑なキャラのミストレス(ダークミストレス)。


 よりキャラが生き生きと動くようにはなったが、こちらにはあまり拡張マップや追加シナリオ等は無かった模様。ゲームとしての奥深さは1が勝るか。


 カクカクのポリゴンにテクスチャーという構成ですが、現在のゲームにかなり近くなっている。ダンジョンキーパー3も開発予定だったようだが、今のところは出ていない。


 このような設定のゲームは、ダンジョンキーパー以降はある種の定番となったように思います。悪の秘密基地を運営するのが目的の設定的にかなり近いAZITO。


 プレイヤーがモンスター側を担当する逆転の発想としては、元祖とも言えるウィザードリィ4。


 ゲームブックにもありました。プレイヤーがモンスターとなって勇者と相対するモンスター誕生。


 プレイヤーが罠を仕掛ける側となって勇者を誘い込む、発想的には近い1996年にテクモより発売された刻命館。


 遊んだ感じとしては、ピーター・モリニュー氏の一連の作品、テーマパークシリーズなどに近い。コンシューマに移植されていないので、それらよりはもう少しダークな印象。最近の動向としては、2014年にスマートフォン用アプリ“ダンジョンキーパー”となって甦っているようです。結構根強い人気もあるようで、日本語版はアマゾンなどでは10,000円近いプレミアソフトとなっていたりもします。ダンジョンズ&ドラゴンズ、ダンジョンマスター、ディープダンジョンと、ダンジョン好きにはお勧め。


 ということで、ダークサイドテーマパーク、ダンジョンキーパー(Dungeon Keeper) プレミアムでした。


参考:Wiki ダンジョンキーパー、ピーター・モリニュー、エレクトロニック・アーツの項


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