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FL ビームギャラクシアン FL BEAM GALAXIANは、バンダイより1980年に発売された電子ゲーム。FLとは、VFD (Vacuum Fluorescent Display)とも呼ばれる蛍光表示管のことで、ゲーム表示画面にFLディスプレイを使ったもの。
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時期的には、バンダイのFLゲームとしてもかなり初期のもので、FLバトルビーム、FLグランプリチャンピオンの後くらいに登場しています。同時期に同じ筐体でFL ザ・ブロックというブロック崩しも出ていました。大ヒットしたミサイルベーダー(LEDゲーム)のすぐ後ということもあって、パッケージデザインなどに共通点が多い。
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輸出も視野に入れていたためか、或いは高価な玩具だったためか、パッケージデザインにも英語が多用されています。この頃のバンダイ特有の独特なロゴ。
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裏面には、この頃の電子ゲームのお約束のゲームの遊び方などの解説。現在のように情報がない頃ですから、ゲームの内容や面白そうかどうかを判断するために必要でした。
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電子ゲームはパッケージイラストが素晴らしいものが多い。ゲーム自体の表現能力が限られていますから、これがイメージを膨らませる。
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本体。これはかなり有名なもので、電子ゲームが雑誌などに紹介される時には、必ずといってよいほど電子ゲームの代表(象徴)として掲載されます。非常に素晴らしい筐体デザインのためもあるかと思います。
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操作部。この辺もミサイルベーダーの影響を残している。スタートボタン等ないため、ゲームをする度いちいち電源のON/OFFをしなければなりません。ゲームレベル1ではエイリアンが1匹ずつ、レベル2では2匹ずつ降下します。自機の移動がボタンというのは、シューティングゲームとしては珍しい。初期のアーケード版インベーダーにも、ボタン式の筐体がありました。
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ゲーム画面。もっとも特徴的なのは、エイリアンとビーム基地のデザインが良いこと、画面構成やキャラの配置などゲームデザインのまとまりが良いこと。パッケージには世界初のカラー液晶使用と謳ってあります。待機中のエイリアン(紫)、攻撃中のエイリアン(青)、基地(緑)と表示上4色ですが、実際には赤と青の2色表示でカラーセロハンを使って色数を増やしてあります。またナムコのギャラクシアン(79)の特徴のひとつである、流れる星空が表現されていたのも高ポイントでした。
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エイリアンは、高度によって50点、40点、30点、20点、10点と得点が変化します。ゲーム自体は時間制限があり、一定時間(3分間)で終わってしまいます。まだ面数やハイスコアを競うような、本格的なものではありません。けれどまだ早い時期にギャラクシアンを再現したものとして、再現度(移植度)や、その出来の良さは衝撃でした。同じ時期に、エポック社のデジコムベーダーの再現度の高さが注目されていましたので、ギャラクシアンの再現となればそれ以上のことでした。
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ゲームの内容には限界がありますが、パッケージデザイン、筐体、全体的な雰囲気まで含めて名作といって良いでしょう。どこかの現代美術館にでも置いてあってもおかしくないような、ミッドセンチュリーでモダンなデザインがいかしてます。
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レトロフューチャーとも感じられる、昭和から見た未来。
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当時は、電子技術を使った最先端のゲーム機でした。
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オリジナルは、ナムコのギャラクシアン(79)で、この当時はまだおおらかだったためか、勝手に移植されたものだと思います。これ後にエポック社からもスーパーギャラクシアンが発売されていました。こちらは、1982年頃の後発ということもあって、ステージの概念や多彩なエイリアンの動き、ドッキング(ボーナスゲーム)まで付いた本格的なものでした。どちらも、電子ゲームの代表格といってよいと思います。
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当時の思い出としては、ミサイルベーダーは所有していましたが、デパートの試遊機で遊んだのみでした。8,800円という値段が高すぎて買ってもらえる気はしませんでしたが、クリスマスシーズンも近くなって、これをはじめて見た時の興奮はかなりのものだったと記憶しています。
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手のひらの中の宇宙戦争。小さな筐体の中に電子の小宇宙を感じます。
参考:Wiki ギャラクシアン、蛍光表示管の項、帰ってきた電子ゲーム
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