80年代Cafe

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超合金・両津勘吉・バンダイ

2011-06-02 03:01:25 | 玩具・雑貨

『超合金・両津勘吉』は、バンダイより1996年に発売されました。


 箱裏面には、両さんの内部図解が。

 これは少年ジャンプで連載されている「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の主人公、両津勘吉を超合金化したもので『こち亀』単行本の100巻達成と連動して企画されたものです。


 箱を開けたところ。魂ではなく超合金ブランドのため付属品は少なめ。


 昔、せんだみつお氏主演で映画化されてますが、それっぽい。


 付属品、台座、シール、拳銃、ジュラルミン盾、警棒。


 制服姿。塗装なども意外と細かいとこまでやってあります。

 これにはGD-02という番号が付いており、しばらく中断していた超合金シリーズが復活した時期のものでもありました。(ちなみにGD-01は『DX大甲神カブテリオス』、GD-03は『DX超者ライディーン』)。またGD-02EX『100巻記念黄金バージョン』、GD-02SP『“両さんのいる下町”特製ブラックメッキバージョン』という限定版も存在します。この頃( 96年)は何でも鑑定団などの影響で、古い玩具に希少価値が付いて取引されているということが一般にも知られ始めた頃ですから、ある意味(昔の)超合金のパロディという側面ももっています。※箱に書かれている超合金の文字の方が、両津勘吉の文字よりも大きいのもそのためだと思います。また同じ時期に、40箇所可動を売りにしたアクションドール(こちらはG.Iジョーのパロディ)も発売されていました。


 超合金両さんが登場した、105巻:両さんの超合金講座の巻、106巻:超合金レア物選手権!!の巻。


 頭部ハッチ開閉(中に遊びとお金しか考えてない脳)。


 べらんめいダクトで口も開閉。


 胸部ハッチが開き、中には毛の生えた心臓が。


 背中のボタンで操作します。


 ロケットパンチ。拳銃が握れるよう指が可動式。


 足元はサンダル履き。

 これは当然作中にも登場しています。超合金定番のギミックとしてロケットパンチ、胸部ハッチが開き毛の生えた心臓が内蔵されている(※マジンガーZのブレストファイアーギミックのパロ)、頭部ハッチも開閉(中に遊びとお金しか考えてない脳)、べらんめいダクトで口も可動など。最近のフィギュアや、超合金魂などは、いかにリアルに作るかということを重視していますが、こちらはいかに(昔の)超合金のパロディをやるかということを重要視した作りになっており、そのためか似せて作るというよりも、いかにもという超合金体型になっています。この玩具の作られた100巻前後は、丁度レトロブームでTVなどでもブリキの玩具や超合金が盛んに取り上げられていましたから、漫画本編でもフィギュアなどのネタが多くなっていました(他には格闘ゲーム、たまごっちなど)。これはそんな流れ(時代の気分)の中から生まれてきた商品だったようです。


 りりしい横顔。意外と似てます。


 ワイルドだった、初期両さんのイメージが近い?


 無精ひげが芸コマ。


 私は、この頃まではジャンプを読んでいましたので、このネタや超合金が生まれてくる過程というのは、確かリアルタイムで見ていました。ただ昔のことですから記憶も曖昧になっており、またウェブ上にもあまり詳しく解説したところはないみたいで、詳細まではわかりませんでした。確かこれは秋本氏のアイデアや要望により作られたものであったように記憶してます。つまりこれは、(昔の)超合金のパロディであり、ブームにより古い玩具が高騰した時代のパロディでもあった、実に両さんらしい(秋本氏らしい)玩具だったと思います。


※2007年12月23日の記事を修正して再構成

参考:こちら葛飾区亀有公園前派出所105巻、106巻・秋本治/集英社


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2 コメント

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硬派な感じの両さん (showagamer)
2011-06-03 00:26:35
がいいですね。

漫画も初期の劇画調な(?)感じの頃が好きだったので。

そうですかこれは100巻前後に出たものですか。
今は何巻まででてるのだろう。
まだ連載しているのは知ってますが。
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こんばんは (80-cafe)
2011-06-03 21:21:27
コメントありがとうございます。

初期の酒や煙草、ギャンブルなどのワイルドな両さんは、今となっては魅力的ですね。90年代頃のホビーやゲームに詳しい両さんも捨てがたいですけどね。

昔は、一般の大人がゲームや漫画、フィギュアで遊ぶということはなく、大人というもの自体が時代と共に変化してますので、キャラも時代と共に柔らかく変化してゆくのも仕方ないのかな、という気もします。
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