出張で不在です。 . . . 本文を読む
「夢がありますね」と私が言うと、平間康介さんは答えた。「ほんと、夢だけですよ。」平間さんは32歳、気鋭のビジネスマン。2年前にトーゴの首都ロメにやって来た。ずっと西アフリカを放浪して歩いて、最後にロメに落ち着いたのである。ロメを選んだ理由。それは日本人が一人も居ないから。居ないというなら、最初の日本人になってやろう。平間さんは、当初フランス語さえ出来なかった。しかし、以前に商社で仕事をした経験と、 . . . 本文を読む
上水道がない村の小学校で、生徒の飲料水をどう確保するか、という話(第一話)と、トイレで現金収入が得られる、という話(第二話)である。国連児童基金(UNICEF)トーゴ代表部に、どこかUNICEFの仕事の例を見せてほしい、と頼んだら、ロメから西に20キロ、ガーナ国境近くにあるセベ村(Segbe)で、UNICEFが米国国際開発庁(USAID)と共同で手がけた協力案件に案内してくれた。それぞれ、そこで見 . . . 本文を読む
トーゴを再び訪れた。トーゴの小学校の建設と修復、診療所の設備の向上を、国連児童基金(UNICEF)が進めていくという協力計画に、日本政府が出資することになった。その合意を正式に行うために、日本政府を代表して私が、マコーリーUNICEFトーゴ代表との間で、合意書に署名して交換する式典を行う。
UNICEFの作ったこの協力計画は、「子供にやさしい(child-friendly)環境作り」と題されてい . . . 本文を読む
こちらには四季が無い、と書いたら、四季と「働く気力」との関連についてのコメントを頂いた。この論点には、私も大きな関心を持っている。
実際のところ、年中夏という気候が、単に月日のけじめや経過を曖昧にするというだけでなくて、人々の生き方に少なからず影響を与えているという気がする。私の考えでは、そのひとつは、農業のありかたに由来する。年中夏で、日照の豊富なこの地域では、また適当に雨が降る。何かを植えれ . . . 本文を読む