こちらをクリックしてください⇒ . . . 本文を読む
一昨年12月のガーナの大統領選挙では、接戦で勝ちを収めた野党候補に、与党の候補が粛々と政権の座を譲った。そして、新政権になってから後も、国民の間に混乱もない。一連の見事な政権交代は、アフリカの人々にも、民主主義への自信を与えた。オバマ大統領は、さっそくガーナを訪問し、人々の心に訴える演説を行った。
さて、新しいガーナ大使が着任し、私のところに挨拶に来た。前任のガーナ大使は、一昨年の選挙でアッタ・ . . . 本文を読む
年末年始の時期になると、執務室の棚の上に、たくさんの賀状が並ぶ。欧米のクリスマスカードの習慣で、二つ折りの色とりどりのカードが方々から届くので、それをしばらく立てて、飾っておく。そして、賀状とともに、カレンダーや卓上日誌が届く。カレンダーは、年の始めに、新しいものに掛け替える必要があるから、誰もが必要とする。かつ一旦壁に掛ったら、一年を通じて飾ってもらえる。広報用の頒布品としては、とても効果が高い . . . 本文を読む
選挙管理委員会のマンベ委員長が、詐欺を働いている、というのだから穏当ではない。しかも、バグボ大統領がそう宣言した。綸言汗の如し。これはただ事では済まなくなる。今月のはじめ(1月7日)に、バグボ大統領が、テレビに出て「こんなのは詐欺だ」と述べた。「詐欺」とはどういう話なのか。これにはちょっと、数字の説明が必要である。
大統領選挙に向かうにあたって、誰が有権者なのかを確定しなければならない。これは、 . . . 本文を読む
「中国人ですか」いいえ、日本人です。「日本の首都は、ペキンでしたっけ」いや、東京です。こちらに来ている日本の人なら、何度も経験しているやりとりである。街中で、東洋人とみると、たいがいは中国人である。中国製の商品は、衣類から雑貨から、市場を席捲しているし、中華料理屋はそこかしこにある。相当の奥地の村に行っても、「中国薬局」なる看板が見られる。中国の存在感は、アフリカでは日増しに高まっている。中国は、 . . . 本文を読む
木の中に分け入っていくと、そこが伐採地であった。すでに、何本かの木が倒され、男たちが発動機付きの鋸で、その木を切って、大きさを揃えていた。「伐採するのは、カシアの木だけです。それ以外の木には、手を付けません。」アウシさんが説明するには、カシアの木(Cassia siamea)というのは、このあたりに豊富に生えていて、木炭作りに適しているだけでなく、生命力が強くて、切ってもすぐ次が生えて来るのだとい . . . 本文を読む
新方式の炭焼き、というのを見に行った。事の次第はこうである。例の「マノ川同盟」が、日本が提供した資金を使って、「国連工業開発機関(UNIDO)」と連携して、若者の雇用促進の案件として、職業訓練、小規模融資、就職斡旋などの活動を進めている。その成果を紹介するセミナーがあって、胴元の日本の代表として、私も呼ばれた。そのセミナーで、新方式の炭焼きが紹介された。ある女性組合が、伝統的な炭焼きではなくて、鉄 . . . 本文を読む
ベナンに出張して、「ラギューン母子病院」の診療棟・出産棟の開所式を行ってきた。日本の無償資金協力で、日本の企業が設計・施工に携わってきた。もともとは、昨年の11月に、開所式を行うつもりであった。ところが、日本企業の担当部分は完成したのに、ベナン側が担当している部分の工事、つまり水道、電気、医療ガスといった工事が捗らない。施工を担当した戸田建設の方が、私のところに相談に来られたので、私はヤイ大統領に . . . 本文を読む
年の初めにあたって、大統領年頭挨拶という行事がある。大統領が、国内の各界の人々を大統領府に迎えて、挨拶を交わす。2日間にわたり、国の機関の長、首相はじめ閣僚、外交団、軍首脳、宗教関係者、ビジネス関係者、学界、言論界、スポーツ界、と順次大統領府に集まる。大使たちは政府閣僚と一緒に呼ばれる。私は、昨年はちょうどこの行事の日に、東京への帰国出張があったので、出られなかった。だから私にとっては、今年がはじ . . . 本文を読む