コートジボワール日誌

在コートジボワール大使・岡村善文・のブログです。
西アフリカの社会や文化を、外交官の生活の中から実況中継します。

大使たちが動く(2)

2010-11-30 | Weblog
いったい午前零時に、一国の首相のところに押しかけて、会談を求めようというのだ。そんなことが通るわけがない。いや、通るのである。この危急存亡の時には、儀礼や手続きをぶっ飛ばしても理解される。私たち大使連中は、選挙期間中ソロ首相が詰めているゴルフ・ホテルに行って、ソロ首相に緊急にお会いして話がしたい、と告げた。しばらく待たされただけで、執務室に通された。各国大使が十数人揃って、午前零時にやって来るとい . . . 本文を読む

大使たちが動く(1)

2010-11-29 | Weblog
投票時間が、夕方5時で締め切られ、開票が始まった。私は、第一回投票の日と同じく、国連機に乗って、こんどは北部のオディエネとコロゴを視察して回った。さすがに遠かったので、コロゴに着いた時にはもう投票が締め切られ、開票が始まっていた。こちらの方では、投票も開票も、順調に行っているようである。さて、アビジャンに飛んで帰って、夜9時から国連本部に集まり、チョイ国連代表のもとで、欧州連合(EU)、アフリカ連 . . . 本文を読む

投票日前夜の日の丸

2010-11-28 | Weblog
木曜日(11月25日)夜の対面テレビ対談では、バグボ候補とウワタラ候補が紳士的な態度を見せ、応答の内容も充実していた。「2007年のフランスの大統領選挙でも、サルコジ候補とロワイヤル候補とが、対面討論をしましたけどね。それはそれは、ひどい罵詈雑言のぶつけ合いでした。政策について語るなんてどころではなかったし。それに比べれば、コートジボワールの対面討論は素晴らしかったですよ。」あるフランス人が、そう . . . 本文を読む

対面テレビ討論会

2010-11-27 | Weblog
いよいよ明日となった、コートジボワールの大統領選挙の決選投票。バグボ大統領と、ウワタラ元首相と、どちらの候補者が次期大統領に選ばれるか、それが最も重要な点であることはもちろんである。しかし、それにも増して、投票およびそれに引き続く開票、結果発表という選挙の過程が、どこまで平穏で安全に進むのか、そちらのほうも大いに懸念されている。 アフリカで行われる大統領選挙では、時にこの点で残念な結果をもたらす . . . 本文を読む

日本が助けに飛んできた

2010-11-26 | Weblog
翌日(11月19日)出勤すると、ソロ首相から、午後に首相府にご参集願いたい、という会合案内がきていた。やったな、チョイ国連代表。ソロ首相を一晩でうまく説得したのだ。いや、それだけでなくて、話はすこし拡大していた。つまり、会合の趣旨は、決選投票に向けての追加的な必要経費に、国際社会からの支援を得たい、その相談をしたい、ということになっていた。車を手配する件だけではない。このことは予想されていた。チョ . . . 本文を読む

何とか車を手配しないと

2010-11-25 | Weblog
「何とかしなければならない。」 と、またチョイ国連代表は大使連中を集めて、深刻な表情である。先週の11月18日の昼食会でのことだ。 「そうしないと、第一回投票での間違いを繰り返してしまう。しかも、決選投票では、この点がうまく行くかどうかが、決定的に重要なのです。」 どの点か、というと開票結果をどれだけ迅速に発表できるか、という点である。第一回投票(10月31日)では、83%という高い投票率と、ほ . . . 本文を読む

ギニアの決選投票

2010-11-24 | Weblog
ギニアの大統領選挙はどうなったのか。ギニアでも、今年の6月に第一回投票が行われ、50%を得票した候補がいなかったので、決選投票が行われることになった。その決選投票が、何度も延期された。最後に、10月24日に実施されることが決まった、というところまでは先日の記事に書いた。 その10月24日は、準備不足と治安情勢を理由に再び延期され、結局11月7日に決選投票が実施された。ところが、開票結果がなかなか . . . 本文を読む

選挙が亀裂を深める

2010-11-23 | Weblog
先週のことである。車で市内を走ると、あちらこちらに奇妙な看板が立ち始めていた。ピンク色の地に、白く大きな「?」マークが描かれている。そして、上のほうにこう書かれている。「まがい物に注意」この目立つ看板が、道路沿いのあらゆるところに立ち、町じゅうに「?」マークがあふれる光景になった。たしかに昨今、偽造品、模造品の問題が出てきている。欧米の一流企業の歯磨きや化粧品が、ずいぶん安く出ていると思って、買っ . . . 本文を読む

決選投票を占う

2010-11-22 | Weblog
決選投票の11月28日まで、あと1週間を切った。選挙運動が、ふたたび開始された。そして、来週の今頃には投票が終わり、新しい大統領が決まるのを待っているはずである。 第一回投票で勝ち残ったのは、得票率38%のバグボ大統領と、32%のウワタラ候補の二人である。このどちらかの候補が、得票を50%にまで伸ばすためには、第一回投票で他の人に入れた有権者の票を、自分の側にどれだけ取り込めるかが勝負になる。と . . . 本文を読む