Digital Photo Gallery by ZEISS Ⅱ

四季折々の表情を見せる写真を公開します。

尾瀬・三条ノ滝

2009年07月12日 | 滝・渓流
落差120Mもの壮麗な瀑布
(1)

三条ノ滝は只見川本流にかかる壮麗な滝で、後日ご紹介する予定の平滑ノ滝の下流にあります。
滝の名前の由来は、落差が120Mであることから元々は三十丈の滝と言われていたことからきたそうです。
一説には、水の帯が三条に別れているから三条ノ滝とも呼ばれるようになったとか・・・

福島県南会津郡桧枝岐村「三条ノ滝」(共通)
撮影機材:EOS40D シグマ18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM
撮影データ:ISO400 f/8.0AE(SS1/250秒) +0.7EV 63㎜(100㎜相当)
撮影年月日:2009年6月28日(日)



(2)

全体を撮影しようにも滝壺まで収めることは困難です。
これはRICOHのGX100で撮影していますが、シャドーまで潰れずに写ることには改めて驚きました。
EOS40DとSIGMA18-125㎜の組み合わせでは、見事にシャドーは潰れてしまいましたから・・・
まぁ、これは露出をやや明るめに振っているせいもありますけれど。

撮影機材:RICOH Caplio GX100
撮影データ:ISO80 f/5.7AE(SS1/60秒) 0.0EV 24㎜相当)
※GX100は露出補正なしで、EOS40D比+0.3EV~+0.7EV相当となります。



(3)

滝壺を俯瞰したところですが、さすがに迫力があります。
120Mもの高さから落水するのですから、雪解け水が一気に落水する時期は言葉にはならないのでしょうね。

このようにして滝壺が写せるポイントは展望台のたった一箇所に限定されます。
ところが、このポジションでは滝の上部は半分ほど隠れてしまいます。
痛し痒しといったところですね。

撮影機材:EOS40D シグマ18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM
撮影データ:ISO400 f/8.0AE(SS1/250秒) +0.3EV 73㎜(117㎜相当)



(4)

滝の落ち口付近を狙ったカットです。
三条ノ滝の魅力は落差と迫力にありますが、それは尾瀬全体の水が集って流れ落ちているということです。
尾瀬ヶ原だけでなく尾瀬沼の水も最終的には三条ノ滝を流れ落ちていくため、涸れることはないそうです。
いつまでもこの素晴らしい自然を守ってきたいものですね。

撮影機材:EOS40D シグマ18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM
撮影データ:ISO200 f/9.0AE(SS1/200秒) +0.3EV 97㎜(155㎜相当)



(5)

さて、三条ノ滝展望台に着いたら、この木が気になって仕方がありませんでした。
勿論、滝に目が行きましたが、ちょうど着いた時は撮影に余念がない方がいました。
順番待ちをしている間に撮影しましたが、はて、これは一体なんでしょうか?

撮影機材:EOS40D シグマ18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM
撮影データ:ISO200 f/5.6AE(SS1/60秒) 0.0EV 97㎜(155㎜相当・C-PLフィルター使用)


三条ノ滝見るためには、御池駐車場から燧裏林道(自動車道ではありません)を歩いて3時間かかります。
一応コースタイムではそうなっていますが、私は2回目だったためペース配分に注意して2時間30分ほどで着きました。
前回訪れた時は9月だったため、草紅葉の撮影に熱中してしまい、何と5時間近くもかかってしまいました(笑)

尾瀬沼の印象(2)

2009年07月09日 | 風景写真
花を愛でながら一周♪
(1)


花を愛でながら尾瀬沼の畔を歩くこと数時間(笑)、やっと半分を過ぎたところです。
レンゲツツジのオレンジ色が印象的で思わずシャッターを押したものです。
レンゲツツジがなかったら、恐らくは一瞥しただけで通り過ぎたことでしょう。


(2)

かなり遠い位置にレンゲツツジが咲いており、その手前にはワタスゲが風に揺れていました。
この辺りから薄い雲が広がりだしてきたため、青空の面積が少しずつ狭まってきました。


(3)

ここにもワタスゲが・・・と思いきや、この白い花はミツガシワであることが宿に入ってから気づきました(汗)
画面では分りにくいと思いますが、中央よりやや右側に見えるうす紫色の花は杜若です。
多分、ヒオウギアヤメではないと思われ・・・


(4)

ミツガシワ(三槲)はミツガシワ科ミツガシワ属の一属一種の多年草です。
北半球の主として寒冷地の湿地や浅い水中に生え、地下茎を横に伸ばして広がります。
氷河期の生き残り(残存植物)と考えられており、そういった意味では貴重な水生植物だと言えましょう。


(5)

そうこうしているうちに、ミツガシワの群生地に着きました。
写真ではさほど凄いとは見えませんが、実際には広い範囲で咲いていました。


(6)

5枚目の地点から左方向へ目を向けると、尾瀬沼では有名な長蔵小屋があります。
いよいよ尾瀬沼一周ハイキングも終わりとなります。


(7)

尾瀬沼から大江湿原を経由して沼山峠方面へと向かいます。
朝見た景色が広がっていましたが、太陽が高い位置にあるため、景色の見え方に違いがあります。
さらば尾瀬沼!次回はいつになるかな?

福島県南会津郡桧枝岐村「尾瀬沼」(共通)
EOS40D シグマ18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM(共通)
撮影年月日:2009年6月27日(土)


※今週は体調が悪くて、月曜日から水曜日までは家と職場を往復するのがやっとでした。
 今はかなり回復してきましたが、それでも本調子ではありません(涙)
 完全に健康状態を回復するまでは不定期更新となると思います。

古代蓮

2009年07月05日 | 
二千年以上前のロマンが今甦る
(1)

仕事や尾瀬へ出かけたときの疲れなど物ともせず、彩の国・行田市にある「古代蓮の里」へ行って来ました。
さすがにあまり早起きは出来ず、現地に着いたのは9時過ぎのことでした。
駐車場の空き待ちで20分近いロスは大きかったなぁ・・・

と言いますのも、「古代蓮の里」あたりの上空には青空が広がっていたんですよ。
やっと車を空いた駐車スペースに止めた頃には、肝心の青空は跡形もなくなってしまっていました(涙)
それと、本当は朝7時から9時頃までが蓮の花は一番美しいとされています。

これは現地に着いてのファーストショットならぬセカンドショットです。
まだ薄日が射していて、背景が暗く落ちている場所に咲く古代蓮を狙ってみました。

埼玉県行田市「古代蓮の里」(共通)
キャノンEOS40D キャノンEF70-200mm F4.0L IS USM
撮影データ:ISO320 f4.0AE(SS1/2500秒) +0.3EV 200㎜(320㎜相当・MC-1Bフィルター使用)
撮影年月日:2009年7月5日(日)



(2)

全体的には蓮の花が開きすぎの感はありますが、着いた時間が9時過ぎですから已むを得ません。
さらには薄曇り状態になったため、露出を明るめに振って蓮の花の美しさを出すことにしました。
露出不足気味でピンク色が濁ると厳しいものがありますから・・・

キャノンEOS40D キャノンEF70-200mm F4.0L IS USM+エクステンダーEF1.4
撮影データ:ISO200 f8.0AE(SS1/500秒) +0.7EV 229㎜(366㎜相当・MC-1Bフィルター使用)



(3)

手前にある蓮の花をぼかして効果的に狙ってみたカットです。
ボケの量と言いますか、どの程度メインの被写体に被せるかで効果は違ってきます。
数カット撮影してみて、一応ベストと思えるものを選択しています。

キャノンEOS40D キャノンEF70-200mm F4.0L IS USM+エクステンダーEF1.4
撮影データ:ISO320 f8.0AE(SS1/500秒) +0.7EV 280㎜(448㎜相当・MC-1Bフィルター使用)



(4)

3枚目と同じような手法で撮影したものですが、ここでの主役は「蕾」ですね。
気がつくと2枚目からこのカットまで「蕾」が写っていますね。
多分、これは蕾が大好きな「しーたけさん(Sometime Somewhere...Just my feeling)」の呪縛なのかな?(笑)

キャノンEOS40D キャノンEF70-200mm F4.0L IS USM+エクステンダーEF1.4
撮影データ:ISO200 f5.6AE(SS1/500秒) +0.7EV 280㎜(448㎜相当・MC-1Bフィルター使用)



(5)

かなり広い面積に古代蓮は咲いています。
もっと広い範囲を取り込みたいのですが、何しろ通路が細かく作ってあって人が入ってしまいます。
まぁ、ある程度の広さが写っていればいいかな?と思って撮影しました。

キャノンEOS40D キャノンEF70-200mm F4.0L IS USM+エクステンダーEF1.4
撮影データ:ISO200 f8.0AE(SS1/250秒) +0.3EV 280㎜(448㎜相当・MC-1Bフィルター使用)



(6)

手前にある花がもう少し開いてくれるといいのですが・・・
まぁ、贅沢は言いますまい。
元々の天気予報では、今日は雨模様の筈でしたから。

キャノンEOS40D キャノンEF70-200mm F4.0L IS USM+エクステンダーEF1.4
撮影データ:ISO200 f5.6AE(SS1/500秒) +0.7EV 280㎜(448㎜相当・MC-1Bフィルター使用)



(7)

今回はソフトフォーカスレンズを持って来ていましたので、どこで使おうか考えていました。
肝心の太陽は雲間に姿を隠してしまっていたため、顔を出してくれる瞬間を待ち受けていました。
暫く待った後に、サーッっと太陽の光が蓮の花を照らし出してくれました。

キャノンEOS40D キャノンSFEF135mm F2.8
撮影データ:ISO200 f2.8AE(SS1/4000秒) +0.7EV 135㎜(216㎜相当・ソフト目盛2)

尾瀬沼・沼尻に咲く花

2009年07月04日 | 
私がこの時期に尾瀬を訪れた訳は・・・
(1)

私がニッコウキスゲが咲く時期を外して、この時期に尾瀬を訪れたことには理由があります。
今を去ること三年前の秋のことでした。
沼尻の休憩舎の方から、「6月に是非お越し下さい。高山植物が綺麗に咲いていますよ。」と言われたからです。

確かに様々な高山植物が咲いていました。
大江湿原から尾瀬沼を一周するのにかかった時間は、標準コースタイムの優に2倍は超えていました(笑)
まぁ、花や景色を愛でたり、撮影したりでは無理からぬことですね。

福島県南会津郡桧枝岐村「尾瀬沼・沼尻付近」(共通)
キャノンEOS40D キャノンEF70-200mm F4.0L IS USM+エクステンションチューブEF25
撮影データ:ISO200 f4.0AE(SS1/2000秒) 0.0EV 75㎜(120㎜相当)
撮影年月日:2009年6月27日(土)



(2)

チングルマ(稚児車)は草に見えますが、バラ科の落葉小低木です。
ちょうど花から果穂に移ろう時期で、秋には紅葉を楽しめたりとそれぞれの季節を彩る華麗な植物です。
名前は括弧書きにあるように、稚児車に似ていることからつけられました。

キャノンEOS40D キャノンEF70-200mm F4.0L IS USM+エクステンションチューブEF25
撮影データ:ISO200 f7.1AE(SS1/250秒) 0.0EV 110㎜(176㎜相当)



(3)

ヒメシャクナゲ(姫石楠花)はツツジ科の常緑小低木です。
日本の高山のほか、寒地の湿原に広く分布しています。
ちょっと見には草のように思えますが、これでも立派な木なんですね。
言われてみれば、葉は石楠花そのものでしょう?

キャノンEOS40D キャノンEF70-200mm F4.0L IS USM+エクステンションチューブEF25
撮影データ:ISO200 f7.1AE(SS1/400秒) -0.3EV 155㎜(248㎜相当)



(4)

タテヤマリンドウ(立山竜胆)はリンドウ科の越年生の一年草です。
種を結ぶと葉も根も枯れて、秋に種から発芽してそのまま越冬して翌年花を咲かせます。
尾瀬では至る所で見ることが出来ますが、このように真横から撮影出来るポイントは限られています。

キャノンEOS40D キャノンEF70-200mm F4.0L IS USM+エクステンションチューブEF25
撮影データ:ISO200 f5.6AE(SS1/500秒) -0.3EV 127㎜(203㎜相当)



(5)

尾瀬の木道を歩きながら見るタテヤマリンドウ(立山竜胆)はこのような感じです。
真横から見る姿も美しいのですが、真上から見る姿もなかなか可憐なものですね。

キャノンEOS40D シグマ18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM
撮影データ:ISO200 f6.3AE(SS1/320秒) 0.0EV 125㎜(200㎜相当)



(6)

一面にびっしりとチングルマが咲いている訳ではありませんが、結構大きな群落を形成しています。
これを見た私は、やはり尾瀬は高山植物の楽園だと思いました。
荒らされることなく、いつまでもこの姿が見られるように願ってやみません。

キャノンEOS40D シグマ18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM
撮影データ:ISO200 f9.0AE(SS1/80秒) 0.0EV 54㎜(86㎜相当・C-PLフィルター使用)



(7)

チングルマが両脇に咲く木道を燧ヶ岳へと向かう登山客です。
私もいつかは燧ヶ岳へ登りたいと思っています。
そこには尾瀬沼周辺とは比べものにならない高山植物の楽園があるそうです。

キャノンEOS40D シグマ18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM
撮影データ:ISO200 f8.0AE(SS1/100秒) +0.3EV 36㎜(58㎜相当・C-PLフィルター使用)

尾瀬・大江湿原の目覚め

2009年07月02日 | 風景写真
朝露とともに・・・
(1)

大江湿原に早朝に入った理由は、これが撮りたかったからなんですよね。
3年前の7月下旬に同じような時間帯で入りましたが、その時はニッコウキスゲが満開の時でした。
今回はワタスゲなどに朝露が降りていて、それがキラキラと輝く様が殊の外綺麗でした。

福島県南会津郡桧枝岐村「大江湿原」(共通)
撮影機材:EOS40D シグマ18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM(共通)
撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/200秒 f/8.0) -0.3EV 54㎜(86㎜相当)
撮影年月日:2009年6月27日(土)



(2)

ワタスゲが微風に揺れ、朝露も輝きを増してきました。

撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/160秒 f/6.3) 0.0EV 125㎜(200㎜相当)


(3)

奥にある森はまだ目覚めてはいませんでしたが、手前の湿原のワタスゲは元気に目覚めました。

撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/200秒 f/7.1) -0.3EV 125㎜(200㎜相当)


(4)

レンゲツツジには早かったものの、時折顔を覗かせたオレンジ色が色彩を添えてくれます。
恐らく、今頃は満開の筈です。

撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/160秒 f/8.0) -0.3EV 54㎜(86㎜相当)



(5)

コバイケイソウも朝日を浴びて伸びをしているかのようでした。
さて、尾瀬沼方面へと歩いて行くことにしましょう。

撮影データ:ISO200 プログラムAE(SS1/125秒 f/8.0) -0.3EV 41㎜(66㎜相当)

※仕事が多忙を極め、更新が滞っております。
 皆様のところへお邪魔してもコメントすら出来ない状態となっています。
 暫し、長~い目で見守ってやって下さい・・・<(_ _)>