Digital Photo Gallery by ZEISS Ⅱ

四季折々の表情を見せる写真を公開します。

苗名滝

2009年07月13日 | 滝・渓流
「地震滝」とも呼ばれる大迫力の瀑布
(1)

梅雨明け前の猛暑が襲いかかってきた関東地方は、本日の気温が30℃を軽く超えたようです。
これだけ暑いと予定を変えて「滝」シリーズを掲載したくなってきます。
ということで、今日は7/11(土)に訪れた「苗名滝」の写真をお届けします。

「苗名滝」は前々から見たかった滝の一つで、toshi.X2さん(滝と自然)に触発されて出かけてきました。
どこまで走っても1,000円という高速代にも助けられて行く気になったのかもしれませんが・・・
大都市圏に住む私にとっては1,000円で済む筈もなく、関越道練馬IC~上信越道妙高高原ICまでの料金は1,600円でした。

現地の駐車場は私の車以外には一台も見当たらず、いささか不安を抱いて滝への道を歩み始めました。
滝の手前にある吊り橋を渡らずに、右岸を遡って滝の正面へ出ることにしました。
あまりの迫力に声も出ず、滝壺に叩きつけるように落ちていく水の動きをひたすら追っていました。

新潟県妙高市杉野沢「苗名滝」(共通)
撮影機材:EOS40D キャノンEF70~200mm F4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 f/4.0AE(SS1/200秒) +0.7EV 200㎜(320㎜相当)
撮影年月日:2009年7月11日(土)



(2)

滝を正面から捉えることが出来るポイントは意外と限られています。
木々が覆いかぶさるようにして立っており、手前の草木も結構邪魔をしてくれましたね。
いろいろと歩き回って、結局はこの場所で暫く撮影することにしました。

それにしても、このシグマのレンズの描写は素晴らしいと思います。
APS-Cサイズの撮像素子を持つデジタル一眼レフ用のレンズですが、絞り開放でも安心して使うことが出来ます。
今回、このレンズを持って行ったのは、開放絞り付近でシャッタースピードを稼ぎたい思惑もあったからです。

撮影機材:EOS40D SIGMA AF18~50mm F2.8 EX DC MACRO
撮影データ:ISO200 f/2.8AE(SS1/400秒) 0.0EV 29㎜(46㎜相当)



(3)

さらに左側から滝を眺めようと登って行きましたが、ここが限界のようです。
と言いますのも、これ以上登ったところで木々に遮られて滝は殆ど見えなくなってしまうからです。
ここはワイドレンズを使って、周囲の様子も写し込んでみることにしました。

撮影機材:RICOH Caplio GX100
撮影データ:ISO80 プログラムAE(SS1/160秒 f/3.2) -1.3EV 24㎜相当



(4)

滝周辺の道ではアジサイもまだまだ元気でした。
とは言うものの、滝と絡めることが出来るのは殆ど見当たりません。
ポツンと一つだけあるのを見つけて、そーっとシャッターを押してみました。

撮影機材:EOS40D キャノンEF70~200mm F4.0L IS USM
撮影データ:ISO200 f/4.0AE(SS1/200秒) -0.7EV 144㎜(230㎜相当)



(5)

滝周辺の遊歩道の山側にはアジサイはたくさん咲いていました。
これはその一つを捉えてみたものですが、こんな時は開放値が明るめのズームレンズは心強いですね。
しかも、開放値であるF2.8で撮影しても、甘い描写にならずにしっかりと解像しています。

撮影機材:EOS40D SIGMA AF18~50mm F2.8 EX DC MACRO
撮影データ:ISO200 f/2.8AE(SS1/160秒) 0.0EV 50㎜(80㎜相当)



(6)

話は遡り、駐車場から遊歩道を歩いて行くと、最初に苗名滝が見えるのがこの地点です。
遠くからでもせせらぎを押しのけて滝の水音が耳に響いてきます。
吊り橋が手前にあって、この吊り橋から滝をバッチリと見ることが出来ます。

撮影機材:RICOH Caplio GX100
撮影データ:ISO80 プログラムAE(SS1/60秒 f/4.6) -0.7EV 30㎜相当



(7)

吊り橋の上から撮ったカットですが、何しろ揺れますので三脚を使うことはできません。
気合いを入れての手持ち撮影となります。
余談ですが、普段は手持ち撮影が多い私ですが、こと滝となると三脚を使うことが殆どとなります。

その理由は・・・
1.正確なフレーミングをしたい。(水準器を使って水平垂直出しを行います)
2.時としてスローシャッターで流れを演出したい。
3.滝の撮影は危険な場所が多く、手持ち撮影による転落、滑落事故を防ぎたい。
といったところでしょうか。

撮影機材:EOS40D SIGMA AF18~50mm F2.8 EX DC MACRO
撮影データ:ISO400 f/7.1AE(SS1/320秒) +0.3EV 18㎜(29㎜相当)



(8)

吊り橋を渡り終えて、小屋(四阿)の横で撮影したものです。
晴れそうな感じはありましたが、結局は雲が切れることはありませんでした。
これでも相当な迫力ですが、雪解けの新緑時期にはあり得ない轟音がするそうです。
地震滝とも言われている所以ですが、そんな時期に再訪してみたくなりました。

撮影機材:EOS40D キャノンEF70~200mm F4.0L IS USM
撮影データ:ISO400 f/5.6AE(SS1/400秒) +0.3EV 70㎜(112㎜相当)



(9)


上と同じ位置で、滝壺に叩きつけるように落ちてくる水の様子を捉えたカットです。
時折、勢いよく巻き込むようにして水煙が滝の流れに向かって行きます。
「あっ!」と思う間もなくシャッターを押さないと捉えることが難しく、このカットを撮るために30分以上も・・・(笑)

撮影機材:EOS40D キャノンEF70~200mm F4.0L IS USM
撮影データ:ISO400 f/5.6AE(SS1/250秒) +0.7EV 200㎜(320㎜相当)


平成の大合併以前は中頸城郡妙高高原町と呼ばれていました。
特に頚城(くびき)という言葉の響きが好ましく感じられたものです。
かつて頚城鉄道というナローゲージの鉄道が新潟県にはあって、一度訪れたいなと思っていたからでしょうか?
子供の頃の話ですから、その鉄道はとっくに廃線となってしまいました。