Digital Photo Gallery by ZEISS Ⅱ

四季折々の表情を見せる写真を公開します。

桧枝岐・「モーカケの滝」と「ぶな坂の清水」

2009年07月26日 | 滝・渓流
平家の落人伝説が残る滝
(1)

尾瀬の玄関口である福島県桧枝岐村には魅力的な滝があります。
このモーカケの滝は国道352号線を尾瀬御池方面へ向かう途中の左側にありますが、場所は「地図」でご確認ください。
地方ゆえ詳細な図は表示されませんが、国道脇に立派な駐車場があって展望台まで歩いて5分とかかりません。

桧枝岐川の支流であるモーカケ沢にかかる落差40mの滝は優美かつ繊細な感じがします。
水量は決して多くはありませんが、この滝にも「平家の落人」伝説に関係があろうとは思ってもいませんでした。

福島県南会津郡檜枝岐村「モーカケの滝」と「ぶな坂の清水」
撮影機材:キャノンEOS40D シグマ18-125mm F3.8-5.6 DC OS HSM(共通)
撮影データ:ISO200 f/6.3AE(SS1/30秒) 0.0EV 54㎜(86㎜相当・C-PLフィルター使用)
撮影年月日:「モーカケの滝」・2009年6月28日(日)/「ぶな坂の清水」・6月27日(土)



(2)

このモーカケの滝の名前の由来については、現地に建っていた案内板の文章もそのまま引用します。

「モーカケとは、平安時代の女房の装束で、腰から下の後方にまとった服をモ(裳)と呼び、ヒダがあって裾を引く滝の様子を「裳をかけた」さまに見立てたと言われ、桧枝岐村の平家の落人伝説と相まって趣が感じられる。また、一説には、沢沿いにサルオガセ(木の枝に着生して垂れ下がる地衣類)が多く見られ、これが「毛をかけた」と状態に見立てたものと言われるがはっきりしたことはわからない。
平成九年 桧枝岐村」

撮影データ:ISO200 f/6.3AE(SS1/50秒) 0.0EV 73㎜(117㎜相当・C-PLフィルター使用)


(3)

モーカケの滝展望台駐車場に車を置き、そのまま5分ほど尾瀬御池方面へ国道を歩いて行きます。
すると、国道の脇に「ぶな坂の清水」という、清冽な水の流れが目に入ります。
このあたりはブナの原生林になっており、見事な林相が魅力ですね。

※「ぶな坂の清水」の「ぶな」は漢字にすると文字化けしますので、ここでは平仮名表記にしました。

撮影データ:ISO200 SS1/4秒AE(f/20.0) 0.0EV 18㎜(29㎜相当・C-PLフィルター使用)


(4)

苔の緑が綺麗だなと思って撮影したカットです。
白い花の名前は不明ですが、そんなことはどうでもよくなりました。
とにかく、大自然が育んだ「命」であることは間違いのないことですから・・・

撮影データ:ISO200 SS1/4秒AE(f/20.0) -0.7EV 63㎜(100㎜相当・C-PLフィルター使用)


(5)

この日は暑くて、流れている水を手で掬ったらとても冷たく感じられました。
そのまま飲んでみたら「!!・・・う、旨い!」
こんなに美味しい水を飲んだのは久しぶりのことでした。

撮影データ:ISO200 SS1/2秒AE(f/13.0) -0.7EV 18㎜(29㎜相当・C-PLフィルター使用)

なお、この「ぶな坂の清水」あたりの道はかなり狭いため、くれぐれも路上駐車しないように願います。
大型バスやトラックも行き交う国道ですから、事故や交通渋滞を誘発します。
歩いてもすぐですから、モーカケの滝展望台駐車場に車を止めて訪れるようにしましょう。