僕ちゃん・・・

蛇口屋の勤めている会社には、社長を筆頭に、Ａ山など、割と気の毒な方が多のですが、今日は、そんな奇特なキャラクターの中にあって、さらに異彩を放っている人物を紹介します。

彼の名はＫ沢君。

この会社の中でも一番の若手です。

年齢は２９歳。

身長は１８０センチくらい、体重は本人曰く１００キロは言っていないと言っていますが、他の社員の見立てだと、推定１５０キロは在るんじゃあないかって言われています。
パッと見た感じは、あの宮崎監督作品のトトロに似ています。と言うか、そのものです。
とっても愛らしい姿です。


連続稼働時間は、おおむね５時間で、その都度、穀類を補給しないと倒れてしまいます。
活動限界になると、傍目で見てて分かる妙な汗（粘度の高い）が出てきて、「うわー」とか「ああぁぁ～」とか、言葉には表せない、多分、声ではなくてその分厚い胸板と腹部から直接内臓が音を立てて限界を訴えます。
身近に穀類が無い場合は甘い物や飲み物でも少々稼働時間を延長する事が出来ます。

このときの注意としては、彼、K沢君は、コーヒーが飲めません。どんなに甘くても、喉が渇いていようとも、コーヒーは受け付けません。
一度、試しに無理矢理飲料させたことがありましたが、その時は、彼の全機能が停止してしまいました。


趣味は食べることで、大好物はカレーで、毎日でも大丈夫だと豪語しています。
実際、彼がカレーを食べる姿を見ましたが、まるで飲料水の様に飲み続けていました。
スキヤキは、彼にとって至上の宴に位置する食べ物で、スキヤキの日は、朝からずっと夕食の事を考え続けて何もかもが上の空です。

そのほかには、音楽鑑賞、浜崎あゆみと倉木麻衣が大好きで、宇多田ヒカルは、彼に言わせるとまだまだだそうです。読書も好きで、ハリーポッターが大好きだそうで、それ以外に関わる時間は全て寝て過ごしいます。少し前まで韓流ドラマにはまっていました。

パソコンとかは興味無いの？

そう訪ねると、彼曰く「パソコンは自分に閉じこもってしまうから、お母さんが心配するんです、もう少し大人になってから取り組みたいと思います」

とおずおずと語っていました。

２９歳である彼の言う所の大人とは何歳を指すのか・・・、蛇口屋には想像もつきません。




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