蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

蛇口屋改め、サッシ屋(もどき)

2006-02-22 22:52:50 | Weblog
朝、会社に行くと、どういう訳か、風景が小ザッパリしていました。

????

なんだろう?

何かがヘンだ…

過不足している物の見当を付けていると、社長が早速、本日の仕事を割り振っていました。

「じゃあ、蛇口屋は、今日、○○さんの家のサッシのガラス交換と昨日の続きで、玄関リフォームドアのペアガラス嵌めな」

立て板に水の如く、スラスラと社長が蛇口屋に指示を出しましたよ、

ふーん、今日はガラス嵌めか・・・・・・・・・・・・・・・ガラス???  サッシ??? ドア???

何の話???

「だから、お客さんの家で、割れてしまった窓を測って、そのサイズでガラスを切って、サッシに入れて、その後、昨日の工事の続きで、ペアガラスを3枚、ドアの袖と鴨居に入れるんだ」

ペアガラスの方はともかくとして、ガラスなんて切れるわけなのだろ!
蛇口屋は、水回り専門の職人で、多少、内装や大工をかじっているぐらいで、間違ってもサッシ関係の職人ではありません。

5ミリの板ガラスをガラス切りで切るってのは、熟練したサッシ職人の仕事であって、間違っても蛇口屋の仕事ではありません。

ちなみに今社長が言ったことを、他の例として例えると、
『なんだよ、ここの八百屋、挽肉も置いてねーのかよ』ぐらいの物です。

それを、何、平静な顔して無茶を言うかな、この親父は!

あからさまに拒絶の姿勢を見せる蛇口屋に、社長はどこか遠い目をしながら言いました。
「昔は、どこの家でも、自分の家でよくガラスを切っていたモンだ」

見た事ねえよ、そんな家!

頭に血が上っている蛇口屋ですが、ここで一つの問題点にぶつかりました。
うちの会社、サッシ屋いるじゃん。
と、思い出して、朝、会社に入って来た時の違和感を思い出しました。

いない。

今日は蛇口屋、出社が遅かったから、みんなそろっている筈なんですが、サッシ屋さんだけがいませんでした。
と言うか、机がない。

無くなった机、サッシ屋の机があった筈の場所を見て、社長にその疑問をぶつけようと思うとその答えはあっさりと叶えられました。

「ああ、サッシ屋、辞めたから」

ええー!

後で聞いた話ですが、昨日の晩、社長と言い争って、自ら退職したそうです。

ガラス、サッシ、ドア。

ここにい社員全員、蛇口屋も含めて、このスキルを持つ者はいません。

でも、だからってなんで蛇口屋が・・・?

これも後で聞いた話ですが、残った社員の中では、蛇口屋が一番器用そうだと社長は思った様です。

ほんと、そういう評価はいいんですけど、一体どうやってガラスって切るの?

ひとまず、この二つの仕事はどうあっも、今日中に終わらせないと、お客さんに迷惑がかかります。
ガラスの入っていない窓や玄関ドアは。この寒い冬の時期、何日も続かせる訳にはいきません。

誰かやる奴いないの?
社員を見渡すも、誰も蛇口屋と視線を合わせようとはしません。

仕方無い・・・、ガラス切るか。

蛇口屋は少なくとも今日だけは、サッシ職人になると決めましたよ。





あ、じゃあブログのタイトルも変えなきゃ・・・










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