Zapf 2004-2011

2000年代の暮らし。自転車・ゴルフ・Yセツ・城・リコーダー....
今に続くいろんなことが芽吹いた季節

お父さんの恋@パルコ劇場

2005年03月14日 | act
「新撰組!」での堺雅人人気はすごかったですね。誰も知らなかった演劇人が、そのおかげで今年はキムタクとドラマだそうですよ。ちなみに私自身は、その魅力がいまいちわかってないです。だから山南さん切腹の回も涙なし。妻はボロ泣きでしたけどね。男と女の違いか。嫌いではないのですが。

で、妻買いのチケット。先日の土方歳三ミュージカルの次は、お父さんの恋。山南さんも出演のホームドラマです。「サードステージprezents」ということですが、コーガミさんではなく中谷まゆみさん(知らない)の脚本。

父親(前田吟)が寝たきりの植物人間になってしまった家に、母親の3回忌で子どもたち(七瀬なつみ・菊池麻衣子・堺雅人)が帰って来る。家には介護人の若い娘(星野真理)。病気の父親を介護人に任せきり、顧みようとしない子どもたちに腹を立てる看護人はお父さんと結婚すると言い出して・・・・。

登場人物のキャラクターそれぞれを丁寧に濃密に描いていて、そう大きな事件もない一家庭の二日間をじっくりと見せます。就職できない長男、東京でネット通販の社長というと聞こえはいいが、パートナーの裏切りで借金苦の次女、玉の輿に乗ったものの幸せではなく浮気をする長女。父を中心とした家族への愛憎を笑わせる場面を散りばめつつ、3時間近い長丁場。いわゆるコメディではなく、ちょっと中学生日記か道徳の教科書のような展開に退屈する場面もありますが、たまにはこういうフツーの芝居もありかなと。

脳の障害で意識がなく植物人間の父親が、芝居の上では普通に動き、考え、喋る。もちろん家族には寝たきりにしか見えず、声も聞こえないという設定が効果的で面白い。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。