Zapf 2004-2011

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今に続くいろんなことが芽吹いた季節

映画「ローレライ」

2005年03月13日 | movie
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妻も読み終わったんで(早いな)映画見てきました。映像化されるとどうなるのか、興味が湧いていましたし、旬のネタとしてもいいかなと。池袋CineMAXの午前10時40分からの最初の回。観客は中高生主体。後は中高生の保護者と、2、30代のヲタと思われるお兄さんたち。

事前の情報ではCG、VFXがしょぼいというご意見も聞かれたのですが、そうでもないですよ。けっこうがんばっていたと思います。普通の日本映画につきものである画面の安っぽさはそれほど感じられず、映画を映画として集中して観客に見させる程度には重厚な画面でした。ただし、基本的にCGデザインはアニメです。魚雷が命中して爆発する潜水艦なんてまさにガンダム絵そのもの。でも当然ですがアニメよりは充分リアルに見えますから。

さて、映画ですが、かなりいけてます。面白い。つうか、原作が無駄だらけなので映画用にざっくり筋を作り変えて、作者だけが楽しかった「演説」を排除すると、内容的には2時間ちょいの映画にぴったりなのです。今風の早いテンポで物語が進み、役者は役所、妻夫木中心に全員達者(鶴見辰吾以外ね)。
ラストに向かって劇場内は鼻水をすすり上げる音が多く聞こえますが、これは花粉症の人だけではないでしょう。私自身も一番の泣き所では、妻夫木の「艦長!」の声で落涙してしまいました。たはは。

一番見たかった「映像化されたローレライ・システム」には期待したほど多くの時間を使ってもらえず、ちょっと残念。「世界を変えるほどの有用性」をもっと観客に見せ付ければいいのにと考える一方で、この映画を「普通の戦争映画と思って見に来た観客」には、逆にあまり長時間見せてはいけないものなのかもな、とも考えましたが。

満足して映画館を出て、叙々苑で焼肉食べて帰りました。

しかし、原作より映画のほうがいいって作品は生まれて初めてかも知れないぞ。




1 コメント

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そういえば、この映画の軍医殿のお使いのカメラは... (座主)
2005-03-13 19:53:51
そういえば、この映画の軍医殿のお使いのカメラは、Leicaもお宝のⅢdだそうだ。非常に珍しい機種。凝ってますなぁ。
簡単に言うとⅢcという133626台も製造された超ロングセラーにセルフタイマーをつけたもの。1939から1947までの間製造されたが、全生産台数はたったの427台(シリアル番号上)!!!内訳は1939:1台、1940:19台、1941:61台、1942:33台、1943:11台、1944:290台、1945:11台、1946:0台、1947:1台というとんでもないもの!!ドイツでの販売価格は当時255マルク、と言ってもピンとこない。まあ、滅茶苦茶高かった様だし、土台そんなごく少数の生産台数のものが同盟国とはいえ、日本の軍医が購入できた、と言うことにしているところが凄い!!!!!
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