神様がくれた指 (新潮文庫) 価格:¥ 860(税込) 発売日:2004-08 |
作者が自分の生み出した登場人物を自分自身で心底かっこいいと思い込んでしまった場合、言葉を尽くしてそのかっこ良さを語り続けることがある。多くの場合読者は置き去りで。
我が家ではこの現象を「竹宮恵子現象」もしくは「水島新司の妄想」と称している。
この本では、主人公の天才的な技術を持つスリ、女装すると美しくなる占い師(司法試験崩れ)、病弱で一途な幼馴染件恋人の3人に対して、作者が過剰な美辞麗句を並べ続ける。
本の厚さの1/3は形容詞で埋まっていた。