Snapeの英語指南

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ヒストリーチャンネルよ、お前もか・・・

2013-02-09 07:22:49 | 映画・テレビの英語

 「ヒストリーチャンネル」のキャッチフレーズは "HISTORY MADE EVERY DAY" 「歴史は毎日作られる」である。嘘ではない。しかし、

ヒストリーチャンネルよ、お前もか・・・

わたしはふだん日本のテレビ番組はほとんど見ない。ケーブルテレビでアメリカの番組をもっぱら見ている。といっても、見るチャンネルはヒストリーチャンネル、ディスカバリーチャンネル、ナショナルジオグラフィックチャンネル、ミステリーチャンネルなどである。こうしたチャンネルの中でもわたしが特に安心して見ていられるのは宇宙ものや恐竜ものや動物ものだろうか。映像、出演者、構成等々の点からみてもかなりの完成度で非常にレベルの高いものがある。番組製作において相当の力量を感じさせる。1本1本がそのままドキュメンタリーDVDとして販売されるのもうなずける。

 

しかしである。これらのチャンネルでもかなりの思考操作、洗脳工作がなされている場合がある。その高度な番組制作技術が世界を欺くためにも利用されている場合がある。最近でもっともこれが顕著だったのが、「特集:テロリズム」である。シリーズもので、タイトルからしてわたしが特にいかがわしく思っていたのは、「9.11」と「ビン・ラディン殺害」であった。どちらもわざわざ見るつもりはなかったが、チャンネルを回していたら、たまたまビン・ラディンのほうをやっていたので、“どの程度のでっちあげか”と思い、付き合うことにした。結論:予想通りの“素晴らしい完成度のでっちあげ”である。これではふつうのひとはひとたまりもなく呑みこまれてしまう。“事実”をわかりやすく解説した話として映像イメージごと無防備な脳にそばから浸透してしまうであろう。特にヒストリーチャンネルの他の優れた番組作品に常々敬服しているような人々は疑うことなく受け入れるだろう。それこそが“ステマ・プロパガンダ”の狙いである。こういったかなりまともに見えるケーブルテレビチャンネルの番組の中に混ぜると警戒心なく呑み込んでくれるのである。

「ビン・ラディン殺害」は50分ほどの長さのドキュメンタリーであるが、これが「ゼロ・ダーク・サーティ」の“ステマ(ステルス・マーケティング)”であって、アメリカ政府の“ステマ・プロパガンダ”の一環、つまりいろいろやっているうちの一つであることは明らかである。この番組は日本では「ゼロ・ダーク・サーティ」の劇場公開の数週間前から繰り返し放映されている。CIAの長い腕と指は日本のお茶の間まで届いているのだ。そして今、アメリカ政府とCIAは映画とテレビを使って組織的に「ビン・ラディン殺害」を既成事実化しようとしている。そしてその卓越した映像技術を使って世界中の人々の頭にでっちあげの歴史を刷り込もうとしている。それをわたしがひしひしと感じたのは、番組中の関係者へのインタビューである。6人くらい出るのだが、なんとオバマ大統領までが顔を出すのである。それも1回や2回ではない。全部で少なくとも5回は顔を出して語るのである。どうして一国の大統領が1つの民間の放送局の1つの番組のためにわざわざインタビューに出てきて5回も話すのだ?以下は出てくるたびにわたしがいちいちデジカメで撮ったものだ。これは公式の記者会見ではない。「ビン・ラディン殺害」という1本のドキュメンタリー番組のための特別のインタビューである。こんな番組は前代未聞だろう。

 

この異常なサービスぶりは「ビン・ラディン殺害」の茶番劇がほころびだけらであることからくるオバマ大統領の焦りを反映している。ビン・ラデインを2011年に殺害したというでっちあげを必死になって“ダメ押し”しているのである。この5枚の写真に現れているオバマ大統領の表情をよく見ていただきたい。1枚だけでは見落とすであろうが、5枚並べてじっくりあらためて見ると、これはウソを言っているときの人間の表情である。動画ではわからないが、こうして複数の静止画で見ると透けて見えるのだ。写真を撮っているときにはそんなことは思いもしなかったが、5枚並べてみて気づいたのだ。実を言うと、わたしは人間としてはオバマ氏には好感をもっている。彼にはどこか憎めないところがある。それが今回わかった。ウソが顔に出てしまう人間なのである。

 

この記事を読んでいるようなひとはきっとこう思うに違いない。「オバマ大統領もそんなに足掻いたって、本当のことはもうバレているのに・・・。無駄なことをして、ご苦労さんなことだ」と。

わたしもかつてはそう思っていた。それは間違いであった。決して無駄ではないのだ。10パーセントのひとを騙せなくても、90パーセントのひとを騙せればいいのである。いや、過半数を騙せるだけでも十分なのである。楽勝なものである。真実を知っているひとが笑っていてもかまいはしないのである。「2011年のビン・ラディン殺害」を大統領が公式の事実として公表する。いろいろ突っ込みが入るが、無視してあとはCIAのお膳立てにまかせておけばよい。そして、あとは国民がテレビを見、世界中が映画を楽しんでくれればいい。やがて時間が経てば、自動的にそれらがそのまま“歴史的事実”となる。そうやって歴史は作られていく。最近では「ゼロ・ダーク・サーティ」という映画が前例のない境地を切り開いたとも言える。実際にはありもしなかった事を実話として、そしてその実話の映像化であるかのようにして世界中に見せ、史実として受け入れさせようというかなり大胆不敵な試みである。ペンタゴンの一室から高笑いが聞こえるようだ。CIAにはそうやって世界に一杯食わせることに無上の喜びを感じる輩がいることを忘れてはいけない。映画「アルゴ」を観たひとにはわかるだろう。

「ヒストリーチャンネル」のキャッチフレーズは "HISTORY MADE EVERY DAY" 「歴史は毎日作られる」である。たしかにそのとおりである。

ちなみに、以下はわたくしの解釈である。


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1 コメント

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HIS STORY (Unknown)
2013-02-26 14:21:52
最後のコラージュ写真には笑えた。 "HIS SOTRY" とはよく言ったね。

座布団一枚やってくれーい!
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