怖い理由
霜降り明星がM-1優勝したとき、
怖い
って思った。
あれからずっと、同じようにまったくあの時の気持ちのまま
彼らのことは怖いまま。
彼らの
話題になったラジオや、
面白いといわれた企画
毎回、一応、見てはいて、
毎回覚悟を持ってみている。
怖いので、あまり近づかないようにはしているが探偵ナイトスクープや、
ショートで回ってくる粗品さんの動画を見るたびに
震えあがっているのだ。
彼らはすごい。
才能がすごすぎる。
才能あふれる人はたくさんいてそれには怖いとは思わない。
その人たちと彼らの決定的な違いは、
私が面白いと思わないことだ。
ものすごいポテンシャルとセンスと才能があることはわかっている。
彼らのパフォーマンスはトップランクと私は思っている。
ただ、
根本の漫才やネタ、ふたりが面白いと感じている事象について、
ほとんどが共感できない。
つまり、
理解できないことが怖いのだ。
そして
それがつまらないことではない
とわかっていることが、
これまた怖い。
もっとも私が好きである「笑い」のジャンルの主流が彼らになりそう
ということに
不安を感じている。
そんなのどうだっていいじゃない。
私は私の好きなものを追いかければ。
それが正論であって、
本当は怖がる必要はなく、
事実、
私は一時期よりお笑いを見ていない。
ちょっと待てよ。
十年くらい前は
見るものすべてが面白く
いくら時間があっても足りない
と思っていたのに。
そこで気が付いた。
ゆるやかにターゲットから外されているのだ。
要するに年を取ってきていて、
主要なターゲットが若年化している。
だから面白いと思うものが減ってきて、
さらに理解できないものも増えてきている。
つまり
私が霜降り明星に感じる
不安や怖さの正体は
老い
だったんだ。
調べたら、霜降り明星のM-1優勝は2018年。
6年前。
あのとき、本能的に感じた不安は、
それが原因だった。
それにしても元気でない。