世界中に、Happy を smile を!

どんなときも笑顔で!元気よく!毎日カンシャ!
みんながhappyでsmilyな世界になりますように。

2006-10-30 20:06:58 | 公衆衛生

公衆衛生学会のエピソード、その3。
思いがあふれ出してきたので、どんどん書きます。

ホームレス活動に、何年間も携わっていらっしゃる、とある先輩と、とある保健所で働く公衆衛生を知り尽くしている先生とのお話。
話の始まりが何だったか思い出せないけれど、「どうしてホームレスがいるのか、どんな社会を目指したいのか」というようなことだった気がします。
ホームレスの方々は、公的援助を自ら拒否して、路上で寝起きすることを選んでる。
もらおうと思えばもらえる生活保護を、そんなのはいらない、ほっといてくれ、そうやって生きている方々なんだと。
(私の未熟な知識では、彼らは公的サービスからもれているんだと思いました。)
私が、だれもが平等な社会を目指すんですか、と幼稚な発言をすると、2人にこう諭されました。
平等って、何が平等か。
oppotunityが平等なのが、アメリカ。
outcomeが平等なのが、共産主義の国。
oppotunityもoutcomeも最初っから平等でないのが、イギリス。
(階級の社会だから。貴族とか、公爵とか。)
日本はどこを目指すのか?アメリカ式かイギリス式だよね。

考えたことすらなかった、視点。

ホームレスの若い男性と飲んだときの話を先輩がしてくれた。
記憶を頼りに書くので、ちょっと違うかもしれません。
脚色してたらごめんなさい。
でも言いたいメッセージは同じはず。
(何度か飲んで、仲良くなってから、
今ホームレスであることをどう思われますか?と聞いたときのこと。)
私は親の代から、非常に貧しかった。
高校も途中でやめ、働いていた。
私の気持ちが、普通に学校に行き、働いている人に、わかりますか?
別に、分かってもらわなくていい。
別に、交わる必要はない。
ここ(自分が生きてるこの「層」)で今よりも少しだけ幸せに暮らせたら、それだけでいいです。


「層」
「交わらなくていい」

イギリス式の社会を目指すということです。
悲しいけれど、それが現実。
ただ日本人の国民的感情として「誰しもが平等でなければならない」という道徳的思想が、「そんなのはヒドイ」と言うでしょう。
でもwinとloseの差がはっきりしてる、アメリカ式の社会だって、「そんなのはヒドイ」と言うでしょう。
この矛盾のなか、生きなければならない、日本の「poor層」の存在を、
ずっしりと胸の中に、感じました。

これも日本の姿。
今度日本の本当の姿の一部を、見に行こうと思ってます。

どうすれば、誰もがhappyな、peacefulな世の中になれるというのか。
現実は厳しくって、目を開けてるのが辛い気がします。
公衆衛生は人と関わる。
社会と関わる。
もっともっと、社会のことを勉強したいと思いました。
自分のいかにも「学生っぽい」考え、正義感に燃えている夢、なんて、簡単に粉砕してゆくんだろうな。
でも、まだ甘ちゃんなのかもしれないけれど、夢は持っていたいです。


peer education

2006-10-30 19:30:17 | 公衆衛生

公衆衛生学会でのエピソード、その2。
ちょっと過激な内容になりそうな予感。AIDS関係です。
気を悪くなさった方がいたら、ごめんなさい。
でも、正直に書きます。

学会で出会った人に、AIDS関係をバリバリ頑張っている学生がいた。
AIDS関係の研究のポスター発表の前で、その発表者の人にどんどん質問してて、私の知らない単語が出てきて、「こいつスゲェ。。」と純粋に思った。
自分はAIDSに偏見を持っていないつもりだけど、そんなのは「見栄」に過ぎす、MSM(Men who sex with men)のくわしーい話に少々腰が引けてました。苦笑
自分なんて、まだまだ幼稚で、実は偏見に凝り固まった人間。
みんな違ってみんないいんだから、色んな性的嗜好を持っている人も、純粋に人としてrespectできるようになりたいな。
まずは知ること!出会うこと。

で、またまた深く話すことになった、とある人。
その人、ほんと、頭切れるなーっという印象は前々からあったんだけど。
peer educationに対する疑問を、そのAIDSに熱く活動している学生に、ぶつけていた。
何でキミは、peer educationにそんなに熱心なの?
   -peerは今しか出来ないから。大人になっちゃ出来ないから。
でもさ、AIDSのpeerやってる子たちって、大抵、大学生で、要は「いい子」達じゃん。自ら「AIDS」の危険性と予防策を伝えたい!って活動しちゃうような、とっても「いい子」じゃない。educationの対象も、小学校とか中学校とか高校とか、「いい子」達の集まり。しかも保健所とかが施策の一環としてやったり。
でも本当のハイリスクグループって、渋谷とかに集まっているピアスの開きまくったツッパってる子達とか、性産業の女の子たちとか、MSMの人たちなわけでしょう?
そこに介入できてなくない?その人たちにpeerできる?
peerって自分と似た人・歳のそんなに離れてない若者から学ぶから、大人から学ぶより効果があるっていう意味合いだよね?
そんなハイリスクグループの子達に、どうやって近づいてpeerできるの?そんないい子達がeducaterやっててさ。
   -(沈黙)
私も、AIDSのpeer educationに頑張っている子も、何も言い返せませんでした。

しかもさ、educaterの子達だって、ちゃんとコンドーム使ってるわけ?みんな?
今夜はコンドーム持ってないけど、いいや。とか、絶対あるでしょ?
今日は安全日だろ、とかさ?
医学生は全員ちゃんと避妊してると思う?
  -いや、してないと思います…

もう、なんだか、少々打ちのめされました。苦笑

せめて医学を学ぶ学生なんだから、命を助けたいと思っている学生なんだから、
人工妊娠中絶とかあってはならないと思うし、
コンドームなんてめんどくせぇ、なあんて言う男の子がいないこと、
女の子たちが、ちゃんと避妊をしてくれない彼氏に文句が言えること、
を願っています。
M4のみんなはちゃんとしてるんだろうか、なんて考えてしまいました。
うーん、私はアヤシイやつだな。苦笑

でも、大事でしょ?

 

本当のハイリスクグループに介入できてないという話は、非常に耳が痛くなりました。
自分達の活動が意味があると信じて活動することも大事だけど、
本当に意味のある活動って何だろ?って思いました。

公衆衛生は、奥が深い。


公衆衛生学会

2006-10-30 13:34:46 | 公衆衛生

10月25,26日@富山
公衆衛生学会に行ってきました。

目的はズバリ、「ぬいぐるみ病院(つくばの)」のポスター発表!
非常に勉強になりました。
いろんな方のポスター展示を見させてもらい、オーラルの発表を聞き、夜はお酒と共に先生方の人生観を聞かせていただく。
疲れ果てて眠くてしょうがなかったり、目の下にクマを作りながらも、
自分にとっては、大事な2日間になりました。

研究に対する、考え方が変わったように思います。
自分の発表は「やることに意義がある」程度の、要は、自己満でした。
もともと発表する気でやっていた研究でも何でもなかったし。
自分がやってきた活動を評価してみよう。
それくらいの気持ちでした。
でも、評価って本当に大事で。
そんなことは何度も聞いたことがあるし、アンケートとって簡単な傾向見て反省して、それで「評価」したつもりになってました。
「評価」って、そこから何がわかるか、次への1歩となる鍵を見つけられるか、新たな発見があるか、が大事なんだと、よく分かりました。
「~~であることが示唆された。」だけじゃ駄目で、(そうゆう発表もあったように思うけれど。)
Plan→Do→Seeだけじゃなくて、Plan→Do→Seeの後の、Next PlanそしてNext Doにどうつなげるかなんだと、思いました。
その発表を見て、Next PlanそしてNext Doを感じられるか、どうか。
研究ってNext Plan/Next Doを見据えたものでなければならない。
そんなことを学びました。

この学会まで、多くの方に助けてもらいました。
超多忙なのに、私に時間を割いてくださった、ゼミの教授・先生方。
私のやつれっぷりに気遣い、家のドアにさりげなく栄養ドリンクを掛けてくれていた友達。
私のもう駄目だー、という何度とない嘆きを、ずっと大丈夫だよと励ましてくれてた友達。
そんだけやったんだから、ほかの人以上のものが得られてるんだよ、いいねと微笑んでくれた友達。
私は最高の環境にいさせてもらってます。


どうしてキミは公衆衛生をやりたいの?
どうしてキミは国際保健に興味があるの?
何人ものプロの先生方に聞かれました。
私はちゃんとまだ答えられません。
だけど、やっぱり感じたのは、
health基準の結構高い日本にいて、「結構healthyな人」をもっとhealthyにする活動も大事なんだけど、
やっぱりこの格差社会において水準の低い場所に「生きることを余儀なくされている」人たちのために働きたいなと痛感しました。
ぬいぐるみ病院をやってる私が、こんなことを言うのは、矛盾しているかもしれないけれど、
恵まれた環境にいる子供たちの健康増進も大事。絶対大事なんだけど、
ここじゃなくてもっと他に健康すら手に入れることが出来ないでいる子供たちがいる、
私はそこに自分の人生の時間を使いたいと、改めて思いました。

日本の公衆衛生の数々の問題に関するポスター発表を見てて思いました。
なんて、贅沢な悩みばかり。と。
一生懸命研究にいそしんでおられるかたがた、ごめんなさい。
でも、ちょっと、そう感じてしまったんです。
健康日本21に関する発表とか見ててそう思いました。
こんなに健康な日本なのに、こんなにより健康になろうと頑張ってる…。

多分こんなことを感じたのは飲み会の席で、ホームレスの人にボランティア活動を続けていらっしゃる先輩と話したからだと思う。
日本にも格差社会があって、その見捨てられた「層」で生きる人たち。
日本は恵まれているんだか、何なんだか。
というか、誰もがwinな社会はないと、痛切に言われました。
誰かがwinなら、誰かはlose。


話がまとまらなくて、ごめんなさい。
いっぱい感じることの多かった2日間だったので、また思いつき次第、考えを書きます。