
安倍首相は、フィリピン、オーストラリア、インドネシア、ベトナムを歴訪中ですが、ASEANの雄国・インドネシアに入り、ジョコ大統領と面談しました。
インドネシアの高速鉄道建設は、日本が先行して進行していましたが、ユドヨノ大統領の任期満了に伴い、新大統領となったジョコ大統領政権で、中国による資金&納期での破格の条件提示により、逆転受注されたことは諸兄がご承知の通りです。
南シナ海の航行の自由と平和の為の連携強化で歴訪する安倍首相。中国への不信感が芽生え始めているとされるインドネシア訪問は、両国間の接近を促進させる成果があった様ですね。
インドネシアの高速鉄道計画 中国の詐欺商法が露呈 - 遊爺雑記帳
インドネシア 在来鉄道工高速化 - 遊爺雑記帳
安全保障に重点を置いたのが読売。経済と中国ら対するインドネシアの世論に重点をおいたのは産経。重点のおきかたはあっても、おみやげ持参で臨んだ安倍首相による、インドネシアとの絆の修復・強化への高評価な論調ですね。
中国による、好条件での高速鉄道建設の挫折、南シナ海での衝突といった、トラブルが経済でも、安全保障上でも発生したタイミングもあり、一定のてがかりは得られたようで、なによりです。
年内といえば未だ1月で先は長く、トランプ政権も100日は越えて、不透明な現時点では不透明な政策も、内容が見えて来る頃ということでしょうか、中国でも秋にはチャイナセブンの更新もなされます。それを観ながらということでしょうか、「2プラス2」会合も開催することとなったのですね。
札束外交で諸国を従わせる習近平。支援や輸出先市場を望む近隣諸国。かといって、力による現状変更し、「中華の夢」を追い求める習近平。その暴走脅威への抑止力となる力を望む諸国。それに応えてきて、これからも応え続けなければならない日本と米国。更に、豪や印との連携強化。
安倍首相も日本も忙しい年になりますね。
# 冒頭の画像は、会談に臨む安倍首相とジョコ大統領(インドネシア・ボゴールの大統領宮殿で)

サネカズラの実

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インドネシアの高速鉄道建設は、日本が先行して進行していましたが、ユドヨノ大統領の任期満了に伴い、新大統領となったジョコ大統領政権で、中国による資金&納期での破格の条件提示により、逆転受注されたことは諸兄がご承知の通りです。
南シナ海の航行の自由と平和の為の連携強化で歴訪する安倍首相。中国への不信感が芽生え始めているとされるインドネシア訪問は、両国間の接近を促進させる成果があった様ですね。
対インドネシア 南シナ海 離島開発支援 首脳会談で首相表明 (1/16 読売朝刊)
【ボゴール(インドネシア西ジャワ州)=比嘉清太】安倍首相は15日、インドネシア・ボゴールの大統領宮殿でジョコ大統領と会談した。両首脳は中国が活動を活発化させる南シナ海問題を巡り、法の支配や紛争の平和的解決の重要性を確認した。首相は海上保安能力の構築や南シナ海南端のインドネシア領ナトゥナ諸島の開発支援などを通じ、両国関係を発展させたい意向を示した。
年内に2プラス2
インドネシアは南シナ海問題では「中立」の立場で、中国と同諸島の領有権を争っているわけではないが、昨年、中国公船を伴った中国漁船団の密漁が周辺海域で相次ぎ、神経をとがらせている。海洋権益保護に協力することで、東南アジア諸国連合(ASEAN)に影響力を持つインドネシアと南シナ海問題での連携を一層進める狙いがある。
両首脳は会談で、年内にジャカルタで外務・防衛閣僚会合(2プラス2)を開くことで合意したほか、20日に発足する米国のドナルド・トランプ次期政権と密接に意思疎通を図ることが重要だとの認識で一致した。両首脳は会談後、南シナ海を念頭に「地域および国際社会の平和、安定及び繁栄のために、自由で開かれ、安定した海を維持し、促進する」などとする共同声明を発表した。
首相は海上保安機関の人材育成で協力する考えを伝えたほか、かんがいや海岸保全事業などへ約740億円の支援を行うと表明。インドネシアが日本に協力を要請していたジャワ島を横断する在来鉄道を高速化させる事業構想について協力する意向も示した。
ジョコ氏は会談後の共同記者発表で「互恵関係に基づいて、安倍首相と手を携えて、政治、治安などで協力を強めていく」と述べた。首相は「両国の戦略的パートナーシップを一層強固にするため、様々な分野での協力を深化させることで一致した」と成果を強調した。
【ボゴール(インドネシア西ジャワ州)=比嘉清太】安倍首相は15日、インドネシア・ボゴールの大統領宮殿でジョコ大統領と会談した。両首脳は中国が活動を活発化させる南シナ海問題を巡り、法の支配や紛争の平和的解決の重要性を確認した。首相は海上保安能力の構築や南シナ海南端のインドネシア領ナトゥナ諸島の開発支援などを通じ、両国関係を発展させたい意向を示した。
年内に2プラス2
インドネシアは南シナ海問題では「中立」の立場で、中国と同諸島の領有権を争っているわけではないが、昨年、中国公船を伴った中国漁船団の密漁が周辺海域で相次ぎ、神経をとがらせている。海洋権益保護に協力することで、東南アジア諸国連合(ASEAN)に影響力を持つインドネシアと南シナ海問題での連携を一層進める狙いがある。
両首脳は会談で、年内にジャカルタで外務・防衛閣僚会合(2プラス2)を開くことで合意したほか、20日に発足する米国のドナルド・トランプ次期政権と密接に意思疎通を図ることが重要だとの認識で一致した。両首脳は会談後、南シナ海を念頭に「地域および国際社会の平和、安定及び繁栄のために、自由で開かれ、安定した海を維持し、促進する」などとする共同声明を発表した。
首相は海上保安機関の人材育成で協力する考えを伝えたほか、かんがいや海岸保全事業などへ約740億円の支援を行うと表明。インドネシアが日本に協力を要請していたジャワ島を横断する在来鉄道を高速化させる事業構想について協力する意向も示した。
ジョコ氏は会談後の共同記者発表で「互恵関係に基づいて、安倍首相と手を携えて、政治、治安などで協力を強めていく」と述べた。首相は「両国の戦略的パートナーシップを一層強固にするため、様々な分野での協力を深化させることで一致した」と成果を強調した。
インドネシア、日本回帰 冷める中国熱 首脳会談 海洋分野で協力 (1/16 産経)
「今回の訪問を通じ、日本とインドネシアの戦略的パートナーシップが一層強固なものだったことを確信した。地域と国際社会の課題についてジョコ大統領と取り組んでいきたい」
安倍晋三首相は15日のジョコ大統領との会談後に行った共同記者発表で、こう力強く手応えを披露した。
インドネシアは日本と中国が競った高速鉄道計画の受注合戦で中国を選んだが、計画には遅れが生じている。また、中国とは南シナ海をめぐって対立を深めており、このタイミングの首相訪問は「経済でも安全保障でも信頼できるのは日本」とのメッセージを送る形となった。
インドネシアにとって中国は最大の貿易相手国であり、歴史的にも密接な関係だが、海洋国家であるインドネシアを脅かす中国の動きが顕在化。一昨年には領海内で不法操業をしていたとして拿捕(だほ)した中国漁船を海上で爆破したことが記憶に新しい。象徴的な例はインドネシア領ナトゥナ諸島付近での争いだ。中国は領有権は主張していない。とはいえ、中国公船が漁船を引き連れて違法操業を繰り返す示威的な行動パターンは、日本の尖閣諸島(沖縄県石垣市)付近で領海侵入を繰り返す中国の姿と重なる。
首相は15日の会談で、ナトゥナ諸島の具体名を挙げて離島開発への支援を表明した。中国の無法な振る舞いへの対処は、日本とインドネシア共通の課題と認識しているからだ。
インドネシア側の対応にも変化が表れた。昨年10月には、南シナ海問題などに関わるルフット調整相(海事担当)が来日して首相を表敬訪問し、同年12月にも東京で岸田文雄外相と会談した。2つの会談では航行の自由や平和と繁栄の確保の重要性で一致した。
2015年10月、日本が受注合戦に敗れたジャワ島の高速鉄道計画では中国に飛びついたインドネシア政府だが、予定した契約は遅れ気味だ。日本は巻き返しを図るため、ジャカルタ-スラバヤ間の鉄道(約750キロ)の高速化に参画しようと意気込み、ジョコ氏も前向きの反応を示した。
インドネシアには中国への不信感が芽生え、一時の「中国熱」は冷め始めている。日本外交筋は「経済案件は日本に回帰し始めている」と話す。加えて今回の会談では外務・防衛閣僚会合(2プラス2)の年内の再開催や防衛装備・技術の移転の推進も再確認。連携の重要性を確認した今回の首相訪問は、インドネシアの路線転換を決定付け、加速させたといえる。(ボゴール 酒井充)
「今回の訪問を通じ、日本とインドネシアの戦略的パートナーシップが一層強固なものだったことを確信した。地域と国際社会の課題についてジョコ大統領と取り組んでいきたい」
安倍晋三首相は15日のジョコ大統領との会談後に行った共同記者発表で、こう力強く手応えを披露した。
インドネシアは日本と中国が競った高速鉄道計画の受注合戦で中国を選んだが、計画には遅れが生じている。また、中国とは南シナ海をめぐって対立を深めており、このタイミングの首相訪問は「経済でも安全保障でも信頼できるのは日本」とのメッセージを送る形となった。
インドネシアにとって中国は最大の貿易相手国であり、歴史的にも密接な関係だが、海洋国家であるインドネシアを脅かす中国の動きが顕在化。一昨年には領海内で不法操業をしていたとして拿捕(だほ)した中国漁船を海上で爆破したことが記憶に新しい。象徴的な例はインドネシア領ナトゥナ諸島付近での争いだ。中国は領有権は主張していない。とはいえ、中国公船が漁船を引き連れて違法操業を繰り返す示威的な行動パターンは、日本の尖閣諸島(沖縄県石垣市)付近で領海侵入を繰り返す中国の姿と重なる。
首相は15日の会談で、ナトゥナ諸島の具体名を挙げて離島開発への支援を表明した。中国の無法な振る舞いへの対処は、日本とインドネシア共通の課題と認識しているからだ。
インドネシア側の対応にも変化が表れた。昨年10月には、南シナ海問題などに関わるルフット調整相(海事担当)が来日して首相を表敬訪問し、同年12月にも東京で岸田文雄外相と会談した。2つの会談では航行の自由や平和と繁栄の確保の重要性で一致した。
2015年10月、日本が受注合戦に敗れたジャワ島の高速鉄道計画では中国に飛びついたインドネシア政府だが、予定した契約は遅れ気味だ。日本は巻き返しを図るため、ジャカルタ-スラバヤ間の鉄道(約750キロ)の高速化に参画しようと意気込み、ジョコ氏も前向きの反応を示した。
インドネシアには中国への不信感が芽生え、一時の「中国熱」は冷め始めている。日本外交筋は「経済案件は日本に回帰し始めている」と話す。加えて今回の会談では外務・防衛閣僚会合(2プラス2)の年内の再開催や防衛装備・技術の移転の推進も再確認。連携の重要性を確認した今回の首相訪問は、インドネシアの路線転換を決定付け、加速させたといえる。(ボゴール 酒井充)
インドネシアの高速鉄道計画 中国の詐欺商法が露呈 - 遊爺雑記帳
インドネシア 在来鉄道工高速化 - 遊爺雑記帳
安全保障に重点を置いたのが読売。経済と中国ら対するインドネシアの世論に重点をおいたのは産経。重点のおきかたはあっても、おみやげ持参で臨んだ安倍首相による、インドネシアとの絆の修復・強化への高評価な論調ですね。
中国による、好条件での高速鉄道建設の挫折、南シナ海での衝突といった、トラブルが経済でも、安全保障上でも発生したタイミングもあり、一定のてがかりは得られたようで、なによりです。
年内といえば未だ1月で先は長く、トランプ政権も100日は越えて、不透明な現時点では不透明な政策も、内容が見えて来る頃ということでしょうか、中国でも秋にはチャイナセブンの更新もなされます。それを観ながらということでしょうか、「2プラス2」会合も開催することとなったのですね。
札束外交で諸国を従わせる習近平。支援や輸出先市場を望む近隣諸国。かといって、力による現状変更し、「中華の夢」を追い求める習近平。その暴走脅威への抑止力となる力を望む諸国。それに応えてきて、これからも応え続けなければならない日本と米国。更に、豪や印との連携強化。
安倍首相も日本も忙しい年になりますね。
# 冒頭の画像は、会談に臨む安倍首相とジョコ大統領(インドネシア・ボゴールの大統領宮殿で)

サネカズラの実

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