遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

尖閣想定 島嶼防衛 グアム、テニアンで日米初の共同訓練

2012-08-18 23:42:55 | 東シナ海尖閣諸島
 台湾併合を目指す中国の「エリア接近拒否戦略」は、大きく進歩し、西太平洋での米軍の空母艦隊の行動は、対艦弾道ミサイル(ASBM)により大きな制約を既に受けはじめていることは、諸兄がご承知の通りです。
 中東から、アジアに重点シフトし中国包囲網を構築した米国は、「エリア接近拒否戦略」には、「エアシーバトル構想」で対抗することとし、一方では基地攻撃のミサイルに備え、海兵隊配置の分散化も進め、ミサイル射程外の豪・ダーウィンにも配置を決めていました。
 日米同盟での日本の役割負担として、4月末の日米首脳会談で「動的防衛協力」の推進が合意され、防衛白書にも盛り込まれました。また、「日米防衛協力のための指針」が、今日の中国の覇権拡大行為を想定していない為、その見直しをパネッタ長官が外相会談で提案し合意し、「動的防衛協力」の具体化に拍車がかかりました。

 
【首相訪米】動的防衛協力で役割担えるか 日米首脳共同声明 - MSN産経ニュース
 日米防衛協力指針 中国の覇権拡大に備え再改定 - 遊爺雑記帳
 
島嶼防衛、日米初訓練 「中国の尖閣侵攻想定」 21日から (8/18 産経)

 
尖閣諸島周辺の情勢が緊迫感を増す中、陸上自衛隊は21日から9月26日の37日間の日程で、米第3海兵遠征軍(3MEF)が米グアム島やテニアン島で実施する島嶼(とうしょ)防衛に関する実動訓練に参加する。対中国軍を念頭に、日米両政府が目指す「動的防衛協力」を具現化する動きだ。日本政府としては、実戦的な日米共同訓練で対中国抑止力の向上を図りたい考えだ。

 陸自からは西部方面隊の15旅団(那覇市)と普通科連隊(長崎県佐世保市)など隊員約40人が参加する。
 今回の訓練は「特定の国を想定したものではない」というのが防衛省の公式見解だ。しかし、ある防衛省幹部は「事実上、
尖閣諸島に中国軍が侵攻し、奪還する事態を想定
しているのは明らかだ」と指摘する。
 訓練は、両島の海域から揚陸艦やヘリコプター、ボートを使った空海からの上陸や敵部隊の襲撃、非戦闘員の救助などが内容。陸自はこれまで3MEFや1MEF(米カリフォルニア州)と共同訓練を積み重ねているが、実際に島嶼部を訓練場にする訓練は今回が初めてだ。
 防衛省幹部は「島には独特の地形があり、より実戦に則した訓練になる」と期待を寄せる。

 日米両政府は今年4月、在日米軍再編見直しに関する共同文書で「動的防衛協力の強化」を掲げ、日米共同演習を拡大する措置を盛り込んだ。今回の共同訓練は、この合意を受けた初の実例となる。
 今回の共同訓練は、香港の活動家による15日の尖閣不法上陸事件以前に3MEFが提案した。
 別の防衛省幹部が「米側も早期に日米の動的防衛協力に着手したい考えだ」と指摘するように、
急速なスピードで海洋覇権国家を目指す中国を前に、日米の動的防衛協力の構築が急務になっている。


 口先だけでなく、具体的な行動に繋げるのは、さすが米国と言えます。クリントン長官は、尖閣は日米安保の範囲内と再三コメントを発していただいてます。これらは、それだけでも中国への抑止力の一助となっています。
 しかし、領土問題については、当事者二国間の問題として中立の立場もとっています。国際常識と言えます。
 いざと言う時まで、同盟国といえどもおんぶにだっこは通用しません。ベトナムやフィリピンの様に、先ずは自国の力で対抗し、それを、同盟国が側面支援するのが常識ですね。
 更に、片務状態の日米同盟を、地位協定を含め対等な関係にするためには、日本の法改正(集団的自衛権)や、役割分担で汗をかくことが重要です。
 
 強制送還した尖閣上陸犯たちは、再度10月に上陸を目指すと言っています。
 政権移行の権力争いで、軍の支持競争の行方にもりますが、軍を甘やかす競争になれば、尖閣への本格侵略行動がエスカレートします。

 民主党とか自民党とかではなく、国難を乗り越えるために一丸となって対策(領海・領土不法侵入への法改正と、尖閣実効支配の強化)を実行しなければ、尖閣は中国に不法占拠されてしまいますね。



 # 冒頭の画像は、国内(岡山県日本原演習場)で行われた、陸自と米海兵隊の合同訓練 





  この花の名前は、リキュウバイ

↓よろしかったら、お願いします。








コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8月17日(金)のつぶやき | トップ | 8月18日(土)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

東シナ海尖閣諸島」カテゴリの最新記事