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遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

公明党は社民党と同じ運命を辿りたいのか

2013-01-23 23:17:24 | 東シナ海尖閣諸島
 参院選での勝利を目指し、慎重運転を護ろうとしている自民党と政府ですが、まだ国会が始まっていないのに、ほころびの兆が見え始めましたね。
 ひとつは、党と政府の意思疎通。二つ目が、公明党との国防・安全保障のきしみ。更に、森元首相の特使派遣に際しての3島返還発言があったが、それでも特使として派遣するのか。
 一つ目と二つ目は、民主党政権が誕生した時の、党=小沢氏と政府=鳩のきしみ、社民党の普天間移転での連立離脱に至るまでの足枷の状況とうりふたつのにおいがします。
 ここでは、社民党・福島党首と似た動きをする、公明党の山口代表を取り上げてみます。
 

公明・山口代表「尖閣棚上げ」言及 政府見解逸脱 - MSN産経ニュース

 公明党の山口那津男代表は21日放送の香港のフェニックステレビで、日本固有の領土である沖縄県・尖閣諸島の領有権を中国が主張していることに関し「容易に解決できないとすれば、将来の知恵に任せることは一つの賢明な判断だ」と述べ、「棚上げ論」に言及した。中国年来の主張に沿った発言で、日本政府の立場とは異なる。山口氏は22日からの訪中で中国共産党の習近平総書記との会談を調整中だが、棚上げ論への言及は中国側につけ込む隙を与えることになり、安倍外交の足元を崩しかねない

 山口氏は中国機による
尖閣周辺の領空侵犯に対して、航空自衛隊機の緊急発進(スクランブル)が相次いでいることにも「両国の軍用機が島に近づき合うことは不測の事態を招きかねない」と述べ、日本政府に自重を促すかのような発言を行った。「日本固有の領土」との表現も避けた

 棚上げ論は、中国が「1972(昭和47)年の日中国交正常化の際、双方はこの問題に触れないことを約束した」と持ち出した理屈だ。
日本政府は「領土問題が存在していない以上、棚上げの合意もない」との立場
をとり続けている。
 山口氏も
17日の記者会見では「(尖閣は)歴史的にも国際法的にもわが国固有の領土で、有効支配を保っている。この主張は(中国側に)しっかりとしたい」と述べていた
。与党党首として当然の発言だが、一方で「大局的な観点で関係改善の道を探り、国交回復の原点に戻って意見交換をしたい」とも強調していた。

 今月中旬に訪中した鳩山由紀夫元首相は尖閣諸島を日中間の「係争地」と発言し、中国側におもねった。日本への強硬姿勢を隠さない習体制は「元首相」の肩書を持つ鳩山氏を利用し、安倍政権を揺さぶっているとの指摘もある。

 中国共産党と古くから友好関係にある公明党は、中国側がくみしやすい相手とみている可能性もある。山口氏の訪中は安倍政権発足後、与党党首として初めて。習氏あての安倍晋三首相の親書も携えていく。
 山口氏はインタビューで、安倍政権と中国の「橋渡し」役を担うことに自信をのぞかせたが、肝心の習氏との会談は固まっていない。会談の実現優先のため、予定した地方視察も中止の方向という。山口氏がさらに中国側の意向に沿った発言をすれば、与党党首として大きな問題となる。(酒井充)



 【主張】尖閣と山口氏 棚上げ論は国益に反する - MSN産経ニュース

 山口氏は、「棚上げ論」について、羽田出発前に一旦軌道修正したのでした。
 
公明・山口代表が中国に出発 「棚上げ」発言は軌道修正 : J-CASTニュース

 しかし中国では放映済でしっかり利用されていてしまっていて後の祭りです。
 与党慣れしない民主党政権では、多国の外交手練手管に翻弄されるシーンの連続でしたが、山口氏はそれらと比べてもみっともないブレぶりです。
 都議選、参院選に向け存在感を示そうと、中国との国交回復というパフォーマンスを狙ったのでしょう。国益よりパフォーマンスを優先しては失政を重ねた民主党の面々と同じです。
 安倍政権の足を引っ張り、中国の「宣伝戦」に利用されるという売国行為です。

 政権交代時の鳩山政権が、政策より社民党との連立維持を優先し、結局は連立破棄に至るのですがその間足かせとなり決められない、行動出来ない政治が始まったのと同様に、公明党が安倍政権の足を引っ張ることを放置する様なら、安倍政権も鳩山政権と同様に身動きが制約され実行力の無い、政策がブレる政権となってしまいます。

 石破幹事長が、その点を憂慮したのだと思われますが、放置せすに指摘していますね。
 
【尖閣国有化】公明・山口代表の「棚上げ」発言に石破氏が反論、またも与党間に溝 - MSN産経ニュース

 菅義偉官房長官や安倍首相は、出発前の羽田で修正したことをあげて、問題視しないとし、暗に石破氏を批判しています。党内でも、「与党党首の発言としては軽率だ」との批判があるのだそうです。
 与党間のみならず、自民党内でも総裁選のシコリが感じられます。
 しかしそれは、中国の戦術に嵌められたことを、連立優先で無視することです。
 尖閣の領有については、今、中国との間で世界世論に向けてPR戦争を展開せねばならない時です。中国は世界に広く展開している華僑の資力や人数などを総動員して先行し、日本は遅れをとっています。そこで、親書を携えた山口氏の、中国訪問を控えての「棚上げ論」を訂正があったとしても黙認することは、日本政府の意思と宣伝されてもしかたのない事で、中国に利する行為です。
 鳩の迷言は、ルーピーの言うこととしかるべき筋には取り合われませんが、親書を携えた連立与党の現役代表の発言は、重いものがあります。
 習近平が会わないのは、羽田出発時に「棚上げ論」を軌道修正したからでしょう。まさか、会える目途もなくぶっつけ本番で親書を携えているはずがありません。会うために用意したお土産を持っていかなかった。素人の遊爺の勝手な推測が間違っていることを願っています。

 中国軍の戦闘機へのスクランブルを、日本が自重すべきとの山口氏の発言は、領空侵犯し警告に従わないものに対する国際ルールとして当然の行為の警告信号発射に対し、戦争になるという中国の脅しに屈する発言です。
 安倍首相は、この点は反論しています。
 
【尖閣国有化】「尖閣は私たちの空」 “山口発言”で安倍首相が反論 - MSN産経ニュース

 安倍内閣が、連立維持を優先し、政策がブレて国益を損なう民主党の二の舞を踏まないことを願います。
 山口氏も、パフォーマンス優先で、発言をブレさせない様に、民主党の面々と同じ過ちを起さない様、与党の重要メンバーの立場を考えた言動をされることを望みます。
 政策が一致しないのなら、福島氏の様に、連立解消して筋を通すべきでしょう。

 習近平は、従中卑日の韓国・朴槿恵氏の特使・金武星とは面談したようですね。
 携えた親書だけは渡してきてくださいね。





  この花の名前は、コレオプシス・ムーンビーム


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中国は日本を併合する



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