
とかく強気な展開を進める中国の人物と軍ですが、ちょっと弱気な一面が垣間見られる話題をふたつ。アップを分けるのが正しいマナーかもしれませんが、弱気な一面を強調させていただきたくひとまとめでアップさせていただきます。読売もそんな意図なのかどうか、記事を隣あわせで掲載しています。
先ずは激しい政争のなか、無派閥で今後孤立し身の安全が危惧される温家宝氏。改革開放を唱え、中国の首脳の中では、相対評価としては日本との交流に必要性を認識していた政治家で、東シナ海EEZ境界のガス田開発では、閣僚級協議にも取り組んでいました。
政権末期を迎え、尖閣国有化では強硬姿勢を表明したり、身内の不正蓄財疑惑で脚光をあびたりしています。遊爺は、かねて政権離脱後の安全を危惧して、日本で暮らしたら安全な様に護ってあげようと、勝手に言っているのですが。
「強大な科学技術力」のところは、「強大な軍事力」と置き換えるのが世界の常識であることは、遊爺だけでなく多くの方々が認めておられることです。
身の潔白がいまだ晴れないとなると、政権の座を降りた後が危惧されます。その上に、「民主的な法制度」や「国民の自由と権利」を唱えたとなれば、まさに江沢民派が胡錦濤・共青団派を失脚させたキーワードです。汚職疑惑の他に、思想疑惑も降りかかってきて、幽閉させられる懸念が強まります。
中国脱出を図るのなら、日本で保護してあげてもいいとおもうのです。
日本政府にそこまでの覚悟があるかどうかですが、軍事力での対峙ではなく、長期戦の覚悟を決め腹を据えて国益に沿った対中姿勢を貫いていただきたいものです。
もう一つの話題は、中露の連携。中国は、日本と領土問題で対立する、韓露に対し再三連携を求めましたが、ロシアは色よい回答をしていません。
尖閣 ロシアが中国と徒党を組まない訳は - 遊爺雑記帳
日露安全保障協議拡大覚書署名に露が対中演出 - 遊爺雑記帳
昨年末のEASで構築された中国包囲網は、中国の札束外交でのASEAN分断戦術で今回のEASでは、包囲網の攻勢をなんとか防いだのですが、仲間づくりが迫られる中国は、なんとかロシアを味方に引き付けるべく、15億ドル(約1230億円)を超える最新戦闘機の購入契約をしたのだそうですね。
セルゲイ・ショイグ露国防相には、胡錦濤氏が面談し、領土問題への両国の一致を念押ししていますね。
領土問題で互いを支持 中国主席と露国防相 - MSN産経ニュース
天然ガスのガス田枯渇と、新規開発の極東や北極のガスの開発資金や売り先に苦慮しているロシアの弱点にしっかりつけこんで、札束外交を展開しながら、新鋭ステルス機の開発遅れという中国に生じた弱点を補うと言ったしたたかな両面作戦ですね。しかし、開発の進捗をPRしていた「J(殲)20」や「J31」の開発遅れの現状が暴露されましたね。
ロシアも自国でも導入中の最新鋭機を、信頼を置いていない中国へ売るというのは、よほどお金に困っている証ですね。
敵の弱点を知れば百戦危うからず。しっかり頭に入れておきましょう。
# 冒頭の画像は、ロシアのショイグ国防相と会談する胡錦濤主席

この花は、ブラシの木
↓よろしかったら、お願いします。





先ずは激しい政争のなか、無派閥で今後孤立し身の安全が危惧される温家宝氏。改革開放を唱え、中国の首脳の中では、相対評価としては日本との交流に必要性を認識していた政治家で、東シナ海EEZ境界のガス田開発では、閣僚級協議にも取り組んでいました。
政権末期を迎え、尖閣国有化では強硬姿勢を表明したり、身内の不正蓄財疑惑で脚光をあびたりしています。遊爺は、かねて政権離脱後の安全を危惧して、日本で暮らしたら安全な様に護ってあげようと、勝手に言っているのですが。
温首相「私のこと忘れて」 巨額蓄財疑惑に詩引用し釈明も (11/23 読売朝刊)
【藩陽=竹内誠一郎】来年春に引退する中国の温家宝首相は20日からのバンコク訪問中、地元華僑らの前であいさつし、「数か月後には引退し、隠居する。人々は私のことを忘れてほしい」と語った。中国メディアが22日、報じた。
温氏は「経済の発展や強大な科学技術力だけでは世界からの尊敬は勝ち取れない」と発言。「民主的な法制度の建設推進」「公正な社会の実現」「国民の自由と権利の確保」などの課題を挙げ、「多くのことがやり残された」とも述べた。
家族の巨額蓄財疑惑に対する説明責任を果たしていないとの批判もある温氏は、春秋戦国時代の楚の詩人、屈原の「真理の追求のためなら何度死んでも悔いはない」「自分の潔白のためなら、たとえ死んでも誠実であり正直でいる」との句を引用。楚王への再三の意見が受け入れられず、失意の中で自殺した「愛国の詩人」の詩を借り、間接的に自身の潔白を訴えたとみられる。
【藩陽=竹内誠一郎】来年春に引退する中国の温家宝首相は20日からのバンコク訪問中、地元華僑らの前であいさつし、「数か月後には引退し、隠居する。人々は私のことを忘れてほしい」と語った。中国メディアが22日、報じた。
温氏は「経済の発展や強大な科学技術力だけでは世界からの尊敬は勝ち取れない」と発言。「民主的な法制度の建設推進」「公正な社会の実現」「国民の自由と権利の確保」などの課題を挙げ、「多くのことがやり残された」とも述べた。
家族の巨額蓄財疑惑に対する説明責任を果たしていないとの批判もある温氏は、春秋戦国時代の楚の詩人、屈原の「真理の追求のためなら何度死んでも悔いはない」「自分の潔白のためなら、たとえ死んでも誠実であり正直でいる」との句を引用。楚王への再三の意見が受け入れられず、失意の中で自殺した「愛国の詩人」の詩を借り、間接的に自身の潔白を訴えたとみられる。
「強大な科学技術力」のところは、「強大な軍事力」と置き換えるのが世界の常識であることは、遊爺だけでなく多くの方々が認めておられることです。
身の潔白がいまだ晴れないとなると、政権の座を降りた後が危惧されます。その上に、「民主的な法制度」や「国民の自由と権利」を唱えたとなれば、まさに江沢民派が胡錦濤・共青団派を失脚させたキーワードです。汚職疑惑の他に、思想疑惑も降りかかってきて、幽閉させられる懸念が強まります。
中国脱出を図るのなら、日本で保護してあげてもいいとおもうのです。
日本政府にそこまでの覚悟があるかどうかですが、軍事力での対峙ではなく、長期戦の覚悟を決め腹を据えて国益に沿った対中姿勢を貫いていただきたいものです。
もう一つの話題は、中露の連携。中国は、日本と領土問題で対立する、韓露に対し再三連携を求めましたが、ロシアは色よい回答をしていません。
尖閣 ロシアが中国と徒党を組まない訳は - 遊爺雑記帳
日露安全保障協議拡大覚書署名に露が対中演出 - 遊爺雑記帳
昨年末のEASで構築された中国包囲網は、中国の札束外交でのASEAN分断戦術で今回のEASでは、包囲網の攻勢をなんとか防いだのですが、仲間づくりが迫られる中国は、なんとかロシアを味方に引き付けるべく、15億ドル(約1230億円)を超える最新戦闘機の購入契約をしたのだそうですね。
中国、露から最新戦闘機 米軍に対抗「スホイ35」24機購入へ (11/23 読売朝刊)
【北京=大木聖馬】中国の国際問題専門紙「環球時報」は22日、ロシアメディアの報道を引用する形で、中国がロシアの最新鋭戦闘機「Su(スホイ)35」を24機購入すると伝えた。
同紙によると、ロシアの武器輸出公社はすでに中国側と大筋で合意し、21日まで訪中していたセルゲイ・ショイグ露国防相が機体の引き渡し時期などを協議したという。正式契約は1~2年内に行う予定で、契約金額は15億ドル(約1230億円)を超えるとみられる。
同紙はSu35について、エンジンは米軍の最新鋭ステルス戦闘機F22より優れ、電磁妨害の特殊な環境下ではF22の能力を上回ると紹介。
ロシアも今後10年間の主力戦闘機として配備する方針という。
中国は現在、次世代ステルス戦闘機「J(殲)20」や「J31」を開発中だが、実戦配備までにかなりの時間がかかるとされる。
米国は、開発中の最新鋭ステルス戦闘機F35をアジア太平洋地域に配備していく方針を示しており、中国は当面、Su35の導入で対抗していくとみられる。
【北京=大木聖馬】中国の国際問題専門紙「環球時報」は22日、ロシアメディアの報道を引用する形で、中国がロシアの最新鋭戦闘機「Su(スホイ)35」を24機購入すると伝えた。
同紙によると、ロシアの武器輸出公社はすでに中国側と大筋で合意し、21日まで訪中していたセルゲイ・ショイグ露国防相が機体の引き渡し時期などを協議したという。正式契約は1~2年内に行う予定で、契約金額は15億ドル(約1230億円)を超えるとみられる。
同紙はSu35について、エンジンは米軍の最新鋭ステルス戦闘機F22より優れ、電磁妨害の特殊な環境下ではF22の能力を上回ると紹介。
ロシアも今後10年間の主力戦闘機として配備する方針という。
中国は現在、次世代ステルス戦闘機「J(殲)20」や「J31」を開発中だが、実戦配備までにかなりの時間がかかるとされる。
米国は、開発中の最新鋭ステルス戦闘機F35をアジア太平洋地域に配備していく方針を示しており、中国は当面、Su35の導入で対抗していくとみられる。
セルゲイ・ショイグ露国防相には、胡錦濤氏が面談し、領土問題への両国の一致を念押ししていますね。
領土問題で互いを支持 中国主席と露国防相 - MSN産経ニュース
天然ガスのガス田枯渇と、新規開発の極東や北極のガスの開発資金や売り先に苦慮しているロシアの弱点にしっかりつけこんで、札束外交を展開しながら、新鋭ステルス機の開発遅れという中国に生じた弱点を補うと言ったしたたかな両面作戦ですね。しかし、開発の進捗をPRしていた「J(殲)20」や「J31」の開発遅れの現状が暴露されましたね。
ロシアも自国でも導入中の最新鋭機を、信頼を置いていない中国へ売るというのは、よほどお金に困っている証ですね。
敵の弱点を知れば百戦危うからず。しっかり頭に入れておきましょう。
# 冒頭の画像は、ロシアのショイグ国防相と会談する胡錦濤主席

この花は、ブラシの木
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