遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

「米国は頼りにならない」ウクライナの教訓 他人事ではない 有事でも日本を助けるかどうかは議会次第

2024-02-29 01:23:56 | 米国 全般
 米国によるウクライナへの追加的な軍事支援はドナルド・トランプ前米大統領寄りの共和党下院議員に阻まれている。これらの議員の中には、米国の安全保障におけるウクライナの重要性だけでなく、北大西洋条約機構(NATO)の同盟自体の重要性さえ疑問視している者もいるとの、ウクライナ軍の劣勢への米国の支援停滞のWSJの報道をアップしていました。
 バイデン大統領が、支援を継続しようとしても、議会で共和党が反対し、予算が承認されず、支援が継続できなくなっているのですね。
 この現実は他人ごとではなく、台湾有事での中国の侵攻に対する米国の台湾&日本への米国の支援にも同様の事態が想定されると、元東京新聞の東京新聞らしくなかった長谷川氏。

 ウクライナ支援、米国の指導力を脅かす国内事情 - 遊爺雑記帳

 
【ニュースの核心】「米国は頼りにならない」ウクライナの教訓 他人事ではない〝宙に浮いた予算案〟有事でも日本を助けるかどうかは議会次第 - zakzak:夕刊フジ公式サイト 長谷川幸洋 2024.2/24

 ロシアによるウクライナ侵攻開始から24日で丸 2年を迎える。ウクライナ軍はこれまで、欧米諸国の軍事支援を後ろ盾に徹底抗戦し、領土奪還を目指してきたところが、昨年秋以降は戦況が膠着(こうちゃく)し、最近は東部で劣勢になりつつある米国の軍事支援が議会の党派対立で途絶え、武器不足に陥っているようだ。一方、ロシアは自国生産に加え、北朝鮮やイランからも武器を調達しているという。「力による現状変更」を許せば、国際秩序は崩壊し、他の全体主義国家を勢いづかせ、世界全体に危機が広がりかねない。日本は現在の安全保障体制で、国民と国家を守り切れるのか。ジャーナリストの長谷川幸洋氏は、日本や世界が学ぶべき「ウクライナの教訓」に迫った

 ウクライナの戦況が膠着状態に陥っている。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「ロシアに奪われた領土をすべて取り返す」姿勢を崩していないが、もしも奪還できずに停戦となれば、台湾を狙う中国を勢いづかせる結果になるのだろうか

 
この話は、これまでも盛んに議論されてきた

 例えば、
北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は昨年 2月、ドイツで開かれた国際会議で、「中国はウクライナの事態を注視している。その結果は、彼らが近隣でどう動くか、という計算と決定にインパクトを与えるだろう」と語っている

 中国とロシアは「準同盟」と言ってもいい関係にある。だから、
中国がロシアの勝利を大喜びするのは間違いない。だからといって、中国が直ちに「台湾侵攻」に踏み切るかといえば、疑問符が付く経済が事実上、崩壊しているのに加えて、外相や国防相の更迭が示したように、習近平体制が揺らいでいるからだ

 独裁者の胸の内は結局、本人にしか分からない。

 そうであれば、
私は、ロシアの勝利が中国の暴発を招くかどうかを心配するより、「米国は頼りにならない」という教訓を学ぶべきだ、と思う

 
米国はロシアの侵略に対して、2つの原則を明確にしてきた

 
1つは、「米軍は派遣しない」2つ目は、「必要とする限り、ウクライナを支援する」という姿勢だ。

 
後者は「いくらでも支援する」意味ではないにしても、「戦いが続く限り支援する」と受け止められてきた。実際、ジョー・バイデン政権は、その姿勢を貫いている。

 
だが、現実には、ドナルド・トランプ前大統領に近い米下院の共和党保守派が抵抗し、610億ドル(約 9兆1500億円)に上るウクライナ支援の予算案は宙に浮いた状態になっている

 
バイデン政権は支援したくとも、現実には、米国の支援が止まっているのだ。これは、日本にとっても、けっして他人事ではない

 
多くの人が見落としているが、日米安保条約に基づく米国との約束は、あくまで「自国の憲法に従って行動する」と定められている

 
条約第5条は、次のように記している(前段部分)。

 《各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、
自国の憲法上の規定及び手続に従って共通の危険に対処するように行動することを宣言する》

 
米国は軍事行動を起こすとき、原則として、議会の同意を必要とする。中国との戦争であれば、なおさらだ。ウクライナの例が示したように、「日本有事」に直結する「台湾有事」でも、議会が同意せず、予算案が通らない、という事態は十分、起こり得る

 
多くの日本人は「日本が攻められたら、米国が自動的に助けてくれる」と思い込んでいる。だが、現実は違う。米国が日本を助けるかどうか、どう具体的に助けるかは、最終的には議会次第なのだ。

 
バイデン大統領がいくら「ウクライナを守る」と言っても、現実にはそうなっていない。日本は、その事態の重大さをかみしめるべきだ。

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長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ)
 ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア―本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル」配信中。


 ウクライナの戦況が膠着状態に陥っている。ゼレンスキー大統領は「ロシアに奪われた領土をすべて取り返す」姿勢を崩していないが、もしも奪還できずに停戦となれば、台湾を狙う中国を勢いづかせる結果になるのだろうか。
 この話は、これまでも盛んに議論されてきたと、長谷川氏。

 NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は昨年 2月、ドイツで開かれた国際会議で、「中国はウクライナの事態を注視している。その結果は、彼らが近隣でどう動くか、という計算と決定にインパクトを与えるだろう」と語っていたのだそうです。

 中国がロシアの勝利を大喜びするのは間違いない。だからといって、中国が直ちに「台湾侵攻」に踏み切るかといえば、疑問符が付く。経済が事実上、崩壊しているのに加えて、外相や国防相の更迭が示したように、習近平体制が揺らいでいるからだと、長谷川氏。

 ロシアの勝利が中国の暴発を招くかどうかを心配するより、「米国は頼りにならない」という教訓を学ぶべきだと、長谷川氏。

 米国はロシアの侵略に対して、2つの原則を明確にしてきた。
 1つは、「米軍は派遣しない」。2つ目は、「必要とする限り、ウクライナを支援する」という姿勢。
 後者は「いくらでも支援する」意味ではないにしても、「戦いが続く限り支援する」と受け止められてきた。実際、ジョー・バイデン政権は、その姿勢を貫いていると、長谷川氏。

 だが、現実には、トランプ前大統領に近い米下院の共和党保守派が抵抗し、610億ドル(約 9兆1500億円)に上るウクライナ支援の予算案は宙に浮いた状態になっている。
 バイデン政権は支援したくとも、現実には、米国の支援が止まっているのだ。これは、日本にとっても、けっして他人事ではないと、長谷川氏。

 多くの人が見落としているが、日米安保条約に基づく米国との約束は、あくまで「自国の憲法に従って行動する」と定められている。

 《各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従って共通の危険に対処するように行動することを宣言する》

 米国は軍事行動を起こすとき、原則として、議会の同意を必要とする。
 ウクライナの例が示したように、「日本有事」に直結する「台湾有事」でも、議会が同意せず、予算案が通らない、という事態は十分、起こり得ると、長谷川氏。

 多くの日本人は「日本が攻められたら、米国が自動的に助けてくれる」と思い込んでいる。だが、現実は違う。米国が日本を助けるかどうか、どう具体的に助けるかは、最終的には議会次第なのですね。
 尖閣諸島への中国の侵攻に対しても、日本が有効支配しているのが、日米安保適用の条件とされているのは、諸兄がご承知の通り。

 バイデン大統領がいくら「ウクライナを守る」と言っても、現実にはそうなっていない。日本は、その事態の重大さをかみしめるべきだと、長谷川氏。

 日本は抑止力の強化が急がれますが、肝心の玉城知事は、在福岡中国領事館の支援も得て知事の座に就き、日本政府からの地方交付金(=国民の税金)で、中国の属国である象徴の「龍柱」を那覇市に建設した、故翁長知事を後継。
 先の訪中後、何を命じられたのか、ハワイやジュネーブを歴訪し、米軍の撤退要請行脚をやる始末。
 米議会の対ウクライナ姿勢を教訓にするどころか、中国の「三戦戦略」に嵌めれて、中国の利益の為に自ら行動しているのです。

 中国人民解放軍政治工作条例 - Wikipedia

 自派閥解消した岸田首相も、広島県の親中団体会長は継続し、岸田氏の政治パーティ会場では、中国語が姦しく飛び交っていることは既報のことですね。
 岸田派のパーティーは独特なんです。ほかの派閥の雰囲気とは違います。理由は"中国人の多さ"…「食らいついたら離れない」中国は、今の岸田派もずっと"手中に収めたまま"なのである。|文明のターンテーブル

 政倫審に出席する岸田氏には、禁じられている外国人からの政治献金に抵触する、ここのところも追及していただきたい。。



 # 冒頭の画像は、ウクライナ軍が撤退した東部の激戦地アブデーフカ近郊



  この花の名前は、ユキワリイチゲ

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