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遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

世界シェア24品目 韓国・台湾の企業が元気

2005-07-30 23:47:45 | my notice
 2004年の「主要商品・サービスシェアー調査」で、24品目を対象とした世界シェアの調査結果が日経朝刊(7/19)に載っていました。
 韓国のサムスンSDIが、プラズマパネルの生産を前年の倍に伸ばし、昨年首位の富士通日立プラズマディスプレイ(現在は富士通は撤退)に替わり、トップになり、液晶パネルやDRAMでトップのサムスン電子とともにサムスングループは、7品目で5位以内に食い込み、4品目で首位との好調ぶりです。
 韓国勢では、LG電子もプラズマパネルで日本勢を抜いて 2位に、携帯電話では 5位に浮上しています。
 台湾勢では、パソコンで宏碁(エイサー)が東芝を抜いて 5位に、液晶パネルで、奇美電子が 5位に浮上してきているのだそうです。
 日本勢が首位を占めたのは、24品目中10品目で、デジタル関連では 5品目(前年と同じ)だったそうです。
 ただし、液晶テレビで首位のシャープやDVD録再機の松下電器産業などシェアーは落としているなど、日本企業は、国際競争力で劣勢に回り始めた企業が少なくない点が今回のシェア調査のポイントなのだそうです。
 
 成長性の高いデジタル分野は投資競争が激しく、寡占色が強まっている。世界の上位三社の合計シェアが拡大したデジタル関連の品目はプラズマパネル、液晶パネルなど4つあった。
 そのなかで韓国、台湾などの海外メーカーが優勢なのは資源集中の度合いや経営スピードで日本メーカーの上を行っているためだ。経営力が世界で戦えるだけのレベルに達しているかどうかを日本企業は問われている。
 <中略>
 日本企業はデフレやIT(情報技術)不況期に「選択と集中」で一定の成果をあげた。そのころ以上の危機感をもって整理すべき製品、事業は整理し、経営資源の振り分け先を組み直せるか。京セラのデジタルカメラ撤退は前向きな動きだ。
 デジタル事業は技術革新が生命線と言われてきたが、経営そのものの競争になってきた。経営者の判断力、実行力がはっきり表に出る。競争の質が明らかに変わってきた様子を今年のシェア調査は映し出している。


 環境、コンプライアンス、労使環境といったCSRの対応(日本企業もえらそうな事は言えませんが)の差、国の施策の差も経営競争には影響を与えて来るでしょう。

 
主な製品の世界シェア

パソコン     1位 デル(米)           17.8(1.2)
    2位 ヒューレット・パッカード(米) 15.7(▲0.4)
    3位 IBM(現レノボ・グループ)  5.9(0.1)
   
携帯電話端末  1位 ノキア(フィンランド)     30.7(▲4.1)
    2位 モトローラ(米)        15.4(0.9)
    3位 サムスン電子(韓)       12.6(2.1)

DVD録再機  1位 松下電器産業         29.4(▲13.1)
    2位 フィリップス(蘭)       16.0(1.2)
    3位 ソニー            16.0(3.8)
    
液晶テレビ   1位 シャープ           34.1(▲14.0)
    2位 ソニー            12.5(▲1.2)
    3位 松下電器産業         10.7(▲3.0)
    
液晶パネル(TFT液晶表示装置)
        1位 サムスン電子(韓)       18.7(2.4)
        2位 LGフィリップスLCD(韓)  15.4(▲0.9)
        3位 シャープ  12.3(1.1)
        
プラズマパネル 1位 サムスンSDI(韓)   24.4(5.3)
        2位 LG電子(韓)  22.0(5.7)
        3位 松下プラズマディスプレイ  20.1(1.6)
        
デジタルカメラ 1位 キヤノン  23.6(1.9)
        2位 ソニー  23.4(0.4)
        3位 オリンパス  14.9(▲0.1)
DRAM    1位 サムスン電子(韓)  28.5(0.0)
        2位 ハイニックス半導体(韓)  16.2(1.5)
        3位 マイクロン・テクノロジー(米) 15.9(▲3.1)
        
自動車     1位 ゼネラル・モーターズ(米)  14.2(▲0.3)
        2位 トヨタ自動車  11.6(0.4)
        3位 フォード・モーター(米)  10.7(▲0.3)

(シェアは%、シェアのカッコ内は同一企業の前年比増減ポイント、▲はマイナス)

日本がトップの10品目
 1.DVD録再機 (上記)
 2.ビデオカメラ = ソニー
 3.液晶テレビ (上記)
 4.太陽電池 = シャープ
 5.プラズマテレビ = 松下電器産業
 6.フィルムカメラ = キャノン
 7.腕時計駆動装置 = セイコーグループ
 8.多関節ロボット = ファナック
 9.産業車両 = 豊田自動織機
10.デジタルカメラ (上記)


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