
インドのモディ首相は積極的に外交に取り組んでおられますね。 当初は外遊先の最初の国に日本を選択されると言う話もありましたが、中国への配慮と同時に、中国への接近が懸念されるブータンとの国交強化を狙い、ブータンを最初に訪問することに変更され、9月に来日されることとなりました。
中国の南シナ海、東シナ海、太平洋、インド洋への海洋進出の現状は、諸兄がご承知の通りですが、真珠の首飾り戦略に代表される中国のインド洋進出を牽制すべく、日印でインドの離島の設備強化を、今回の来日時に安倍首相が提案することで準備が進められているのだそうです。
インド離島空港整備支援 政府計画 軍用も視野、中国牽制 (7/26 産経)
政府が政府開発援助(ODA)を通じてインド離島部の空港整備の支援を計画していることが25日、分かった。9月上旬に予定されているインドのモディ首相の初来日時に安倍晋三首相が提案することで調整している。政府関係者が明らかにした。中東、アフリカを結ぶ海上交通路(シーレーン)上の日本籍を含む船舶の安全確保に寄与する狙いがある。日印連携で海洋進出を強める中国を牽制(けんせい)するため軍用にも使えるようにする計画も出ている。
候補に挙がっている空港は、インド東のベンガル湾にあるアンダマン諸島のポートブレアと、西のアラビア海にあるラクシャディープ諸島のアガッティの2空港。いずれも、主にリゾート客に利用されているが、シーレーンをにらむ要衝でもある。
インド政府は、2012年に社会資本整備に関する5カ年計画を策定し、空港整備を重点の一つに挙げた。日本は米国と共同で、レーダー設備などの既存設備を充実させる。アガッティ空港については滑走路を現在の約1300メートルから2千メートル以上に延ばす。
付近で活動する海賊への対処や、サイクロンや津波など災害発生時の被災者の救助や支援物資の輸送にも活用できるようにする。
政府は、将来は有事に軍も利用できるように整備する計画をインド側に勧めることも検討している。日本のODAは現在、軍の利用につながる支援が禁止されているが、政府は年内にODA大綱を改定し、解禁を目指している。
安全保障分野での日印両国の連携に関連、小野寺五典(いつのり)防衛相は25日、海上自衛隊と米印両海軍による合同演習「マラバール14」に参加している両海軍部隊指揮官らと長崎県佐世保市で会談し、海上安全保障で連携の強化を図ることで一致した。
政府が政府開発援助(ODA)を通じてインド離島部の空港整備の支援を計画していることが25日、分かった。9月上旬に予定されているインドのモディ首相の初来日時に安倍晋三首相が提案することで調整している。政府関係者が明らかにした。中東、アフリカを結ぶ海上交通路(シーレーン)上の日本籍を含む船舶の安全確保に寄与する狙いがある。日印連携で海洋進出を強める中国を牽制(けんせい)するため軍用にも使えるようにする計画も出ている。
候補に挙がっている空港は、インド東のベンガル湾にあるアンダマン諸島のポートブレアと、西のアラビア海にあるラクシャディープ諸島のアガッティの2空港。いずれも、主にリゾート客に利用されているが、シーレーンをにらむ要衝でもある。
インド政府は、2012年に社会資本整備に関する5カ年計画を策定し、空港整備を重点の一つに挙げた。日本は米国と共同で、レーダー設備などの既存設備を充実させる。アガッティ空港については滑走路を現在の約1300メートルから2千メートル以上に延ばす。
付近で活動する海賊への対処や、サイクロンや津波など災害発生時の被災者の救助や支援物資の輸送にも活用できるようにする。
政府は、将来は有事に軍も利用できるように整備する計画をインド側に勧めることも検討している。日本のODAは現在、軍の利用につながる支援が禁止されているが、政府は年内にODA大綱を改定し、解禁を目指している。
安全保障分野での日印両国の連携に関連、小野寺五典(いつのり)防衛相は25日、海上自衛隊と米印両海軍による合同演習「マラバール14」に参加している両海軍部隊指揮官らと長崎県佐世保市で会談し、海上安全保障で連携の強化を図ることで一致した。
インド首相 初外遊はブータンに 対中牽制、訪日は来月 - MSN産経ニュース
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中国のインド洋での「真珠の首飾」作戦で拠点をひとつ挽回 - 遊爺雑記帳
中東からの石油などを日本に運ぶルートのシーレーン。日本経済や、国民生活を支える動脈ですが、同時に中国にとっても同じ重要なルートです。
南シナ海、インド洋への進出を計る中国の目的の重要な課題のひとつで、この制海権を抑えることが挙げられます。
勿論、公海での航行は万国が自由に往来できるのですが、国際法が通じない中華思想のお国では、自分の力でそのルートを確保しようとしているのですね。
そこで展開したインド洋制圧戦略が「真珠の首飾り戦略」。当然、インドが面白かろうはずがありません。日米印の海軍の合同演習「マラバール14」が、5年振りに実施されているのだそうですが、日印首脳間でも、中国をけん制する安全保障策としても取り上げられることは、日印双方に大きなメリットがあることで、おおいに歓迎されるべきことですね。

シーレーンの安全保障の他に、付近で活動する海賊への対処や、サイクロンや津波など災害発生時の被災者の救助や支援物資の輸送にも活用するとのことです。
ODA大綱の改定が必要とのことで、集団的自衛権、武器輸出三原則と似たひと悶着があるのかもしれませんが、アジアの平和と、日本の生活の動脈を護る為に、早期に実現されることを願います。
# 冒頭の画像は、ブータンのワンチュク国王に迎えられたモディ首相

白菜 (安倍首相とモディ首相には、カッサイ (^_^; )
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