
北朝鮮の核開発やミサイル発射への、国連の制裁決議は、中国の本気度に左右され、効力を発揮しているとは言い難いものですね。国連の機能が信頼性を欠くのは、中露の常任理事国でありながらも、決議そのものや、決議後の実行に、常任理事国として世界的視野に立つのではなく、自国の都合を優先し、無力化することにあります。
正男氏殺害事件発生で面目丸つぶれの中国。石炭輸入制限での制裁を発表し、こんどこそは本気で制裁を実施するかと期待されましたが、どうも怪しい様相。
一方、日本海の日本のEEZ内に、ミサイルを4発同時に着弾させ、技術の向上を実証し、在日米軍基地への攻撃の実現可能性を高めたことに、北の暴走はオバマ時代の失政だとし、あらゆる手段を使って阻止する方針に転ずると言うトランプ政権。ティラーソン国務長官が日韓中を歴訪し、対北政策の協議を実行中です。
北朝鮮の核・ミサイル問題は「中国に解決させる」と公言してきた米国。正男氏暗殺で怒った中国の対北制裁とは、米中が一致して進むことになるのでしょうか。
北朝鮮の核・ミサイル開発と、米韓軍の大規模合同軍事演習を挙げ、双方に自制を求める王毅外相の価値観に異論を投げかける内畠論説委員。仰るとおりで、北の立場を過大擁護しています。こんな中国の姿勢では、今度こそ本気で制裁を実施するかとの思わせ振りでしたが、どうやら口先だけの様で、北朝鮮擁護姿勢は変わっていないとも受け取られる、中国の姿勢です。
ティラーソン国務長官の来日では、過去20年間の努力は失敗に終わった。北朝鮮の脅威はエスカレートしており、違うアプローチが必要だ」と強調し、北朝鮮政策に関し、「全ての選択肢がテーブルにある」と、安倍首相に伝え、威勢の良さに期待を抱かせる勢いでした。
韓国には、慰安婦問題での日韓合意を促してもいたティラーソン国務長官。訪韓されましたが、大統領が弾劾で不在の最中。政権交代が確実視される中だからと言うことですが、晩餐会は拒否したのだそうですね。
なぜだ!ティラーソン米国務長官、韓国政府の晩餐出席要請拒絶…日本では出席 : 厳選!韓国情報
次は野党の親北政権が、政権交代を成し遂げることが確実視されています。米中間での「コウモリ外交」を再開するのでしょうが、対北制裁への力は期待できませんね。
北京で王毅外相と会談したティラーソン長官。北朝鮮の核・ミサイル開発と、米韓軍の大規模合同軍事演習を同列に挙げ、双方に自制を求めるという、中国のお得意の論理転換ではぐらかされています。
【米中外相会談】ティラーソン長官は北朝鮮の「核の脅威」強調 王毅外相「平和的解決には外交的手段を」 - 産経ニュース
習主席、李克強首相との会談は、19日とのことで、どういった内容になるのか。北朝鮮の核・ミサイル問題は「中国に解決させる」と言うトランプ政権の方針を、会談で飲ませることが出来るのか、金正恩の政権の座降ろしの合意がなされるのか、注目されます。王毅外相レベルで既にはぐらかされている現状では、期待が萎んできますが、プーチン大統領と実業では渡り合った実績をもつティラーソン長官。どうなのでしょう。
# 冒頭の画像は、北京で18日に会談した、ティラーソン国務長官と、王毅外相

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正男氏殺害事件発生で面目丸つぶれの中国。石炭輸入制限での制裁を発表し、こんどこそは本気で制裁を実施するかと期待されましたが、どうも怪しい様相。
一方、日本海の日本のEEZ内に、ミサイルを4発同時に着弾させ、技術の向上を実証し、在日米軍基地への攻撃の実現可能性を高めたことに、北の暴走はオバマ時代の失政だとし、あらゆる手段を使って阻止する方針に転ずると言うトランプ政権。ティラーソン国務長官が日韓中を歴訪し、対北政策の協議を実行中です。
北朝鮮の核・ミサイル問題は「中国に解決させる」と公言してきた米国。正男氏暗殺で怒った中国の対北制裁とは、米中が一致して進むことになるのでしょうか。
怪しき中朝の石炭貿易 内畠嗣雅 (3/18 産経 【一筆多論】)
2月中旬、北朝鮮が日本海に向け弾道ミサイルを発射し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏が暗殺された直後、中国当局が、北朝鮮からの石炭輸入を年末まで停止すると発表した。国連安全保障理事会の昨年11月の決議は、2017年1月から1年間の北朝鮮の石炭輸出に「4億ドルか750万トン」の上限を設けており、それに近づいたためだという。
北朝鮮の石炭輸出はほとんどが中国向けとみられる。それにしても、わずか1カ月あまりで1年分の取引を終えるとは、どうしたことだろう。
1つ前の安保理決議(昨年3月)は、北朝鮮産石炭の禁輸を決めたが、「国民の生計目的」などの場合は例外とした。制裁はあくまで、核・ミサイル開発の資金源を断つのが狙いであり、国民生活を追いつめてはならないからだ。その結果、「生計目的」名目の石炭貿易がまかり通った。上限設定はこうした例外乱用に歯止めをかけるものであり、認められたのは「生計目的」1年分相当であるはずだ。11月決議はまた、採択以降約1カ月の2016年分として、「5300万ドルか100万トン」を上限とした。だが、実際には量で2倍、額で3・5倍の輸出があったことが判明した。
つまり、こういうことだろう。決議採択後も中朝間の石炭貿易は変わらなかった。ところが中国は、今年2月になって突然、「厳格履行」を言い出した。中国が態度を変えたのは、金正恩政権の身勝手さが腹に据えかねたのか、米国に協調姿勢をアピールしたかったのか。安保理委員会の発表では、1~2月の輸出量は年間上限の3割強だった。
中国当局は16年分の石炭輸入について、国内法との調整や企業への通知のため、履行開始まで「時間差が生じた」と説明した。北朝鮮に対する制裁は多岐にわたり、貨物の検査や出入国管理など、技術的に対応しきれない国もある。だが、中国は安保理の常任理事国である。制裁内容も協議の段階からおおむね分かるはずだ。間に合わなかったでは通らない。中国が安保理決議を軽んじていては、北朝鮮を含む国連加盟国に決議順守を要求することなどできないだろう。
王毅外相は全人代開会中の記者会見で、朝鮮半島情勢に言及して、北朝鮮の核・ミサイル開発と、米韓軍の大規模合同軍事演習を挙げ、双方に自制を求めたが、この発言にも首をかしげる。前者は安保理決議違反である。国際社会への挑戦を、米韓演習と同列に扱うのはおかしい。
トランプ米大統領は選挙戦中から北朝鮮の核・ミサイル問題は「中国に解決させる」と繰り返している。正しい発想だといえる。金正恩政権は核・ミサイルの挑発をエスカレートさせたが、最大の要因は、オバマ前米政権が手をこまねいていたことや、安保理が無力だったことでなく、中国が立ちはだかったことにある。問題は中国をどうやって動かすかであり、トランプ氏に動かしてもらわなければならない。北朝鮮の挑発に国際社会がどう向き合うのか。4月に見込まれる米中首脳会談を含め今後数カ月の米中のやりとりに注目したい。(論説委員)
2月中旬、北朝鮮が日本海に向け弾道ミサイルを発射し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏が暗殺された直後、中国当局が、北朝鮮からの石炭輸入を年末まで停止すると発表した。国連安全保障理事会の昨年11月の決議は、2017年1月から1年間の北朝鮮の石炭輸出に「4億ドルか750万トン」の上限を設けており、それに近づいたためだという。
北朝鮮の石炭輸出はほとんどが中国向けとみられる。それにしても、わずか1カ月あまりで1年分の取引を終えるとは、どうしたことだろう。
1つ前の安保理決議(昨年3月)は、北朝鮮産石炭の禁輸を決めたが、「国民の生計目的」などの場合は例外とした。制裁はあくまで、核・ミサイル開発の資金源を断つのが狙いであり、国民生活を追いつめてはならないからだ。その結果、「生計目的」名目の石炭貿易がまかり通った。上限設定はこうした例外乱用に歯止めをかけるものであり、認められたのは「生計目的」1年分相当であるはずだ。11月決議はまた、採択以降約1カ月の2016年分として、「5300万ドルか100万トン」を上限とした。だが、実際には量で2倍、額で3・5倍の輸出があったことが判明した。
つまり、こういうことだろう。決議採択後も中朝間の石炭貿易は変わらなかった。ところが中国は、今年2月になって突然、「厳格履行」を言い出した。中国が態度を変えたのは、金正恩政権の身勝手さが腹に据えかねたのか、米国に協調姿勢をアピールしたかったのか。安保理委員会の発表では、1~2月の輸出量は年間上限の3割強だった。
中国当局は16年分の石炭輸入について、国内法との調整や企業への通知のため、履行開始まで「時間差が生じた」と説明した。北朝鮮に対する制裁は多岐にわたり、貨物の検査や出入国管理など、技術的に対応しきれない国もある。だが、中国は安保理の常任理事国である。制裁内容も協議の段階からおおむね分かるはずだ。間に合わなかったでは通らない。中国が安保理決議を軽んじていては、北朝鮮を含む国連加盟国に決議順守を要求することなどできないだろう。
王毅外相は全人代開会中の記者会見で、朝鮮半島情勢に言及して、北朝鮮の核・ミサイル開発と、米韓軍の大規模合同軍事演習を挙げ、双方に自制を求めたが、この発言にも首をかしげる。前者は安保理決議違反である。国際社会への挑戦を、米韓演習と同列に扱うのはおかしい。
トランプ米大統領は選挙戦中から北朝鮮の核・ミサイル問題は「中国に解決させる」と繰り返している。正しい発想だといえる。金正恩政権は核・ミサイルの挑発をエスカレートさせたが、最大の要因は、オバマ前米政権が手をこまねいていたことや、安保理が無力だったことでなく、中国が立ちはだかったことにある。問題は中国をどうやって動かすかであり、トランプ氏に動かしてもらわなければならない。北朝鮮の挑発に国際社会がどう向き合うのか。4月に見込まれる米中首脳会談を含め今後数カ月の米中のやりとりに注目したい。(論説委員)
北朝鮮の核・ミサイル開発と、米韓軍の大規模合同軍事演習を挙げ、双方に自制を求める王毅外相の価値観に異論を投げかける内畠論説委員。仰るとおりで、北の立場を過大擁護しています。こんな中国の姿勢では、今度こそ本気で制裁を実施するかとの思わせ振りでしたが、どうやら口先だけの様で、北朝鮮擁護姿勢は変わっていないとも受け取られる、中国の姿勢です。
ティラーソン国務長官の来日では、過去20年間の努力は失敗に終わった。北朝鮮の脅威はエスカレートしており、違うアプローチが必要だ」と強調し、北朝鮮政策に関し、「全ての選択肢がテーブルにある」と、安倍首相に伝え、威勢の良さに期待を抱かせる勢いでした。
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次は野党の親北政権が、政権交代を成し遂げることが確実視されています。米中間での「コウモリ外交」を再開するのでしょうが、対北制裁への力は期待できませんね。
北京で王毅外相と会談したティラーソン長官。北朝鮮の核・ミサイル開発と、米韓軍の大規模合同軍事演習を同列に挙げ、双方に自制を求めるという、中国のお得意の論理転換ではぐらかされています。
【米中外相会談】ティラーソン長官は北朝鮮の「核の脅威」強調 王毅外相「平和的解決には外交的手段を」 - 産経ニュース
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