遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

東京オリンピック開幕考

2021-07-30 01:33:55 | my notice
 東京五輪開催に世論調査では、国民の過半のひとびとが反対でした。
 会場設計者の交代劇に始まり、開会直前の開会式演出担当の解任に至るまで大小の問題がボロボロ多数発生。
 しかし、たった一日で人の心はかくも変わるものか。各種目の試合をテレビで見て、スポーツの力を改めて思い知った。国籍に関係なく、努力した選手の活躍には体が熱くなると宮家氏。
 遊爺は、最低でも無観客開催。感染拡大があれば、日本国民や大会参加者にとっての被害者には悔やまれる大会となる。安全第一と考えていました。
 しかし、ソフトの上野・後藤(最年少)継投での接戦勝利。柔道の渡名喜の銀と観て、極めつけの高藤さんの「開催して頂いたおかげです」の勝利・感謝辞で、すっかり嵌められて観戦してます。IOCや政府の始まればなんとかなるとの思惑通り??
 
【宮家邦彦のWorld Watch】五輪「政治化」は誰のせい? - 産経ニュース 2021/7/29

たった一日で人の心はかくも変わるものか。各種目の試合をテレビで見て、スポーツの力を改めて思い知った。国籍に関係なく、努力した選手の活躍には体が熱くなる

その
五輪開幕日に某主要紙社説は「とにかく大会が無事に終わってほしい。多くの人に共通する率直で最大の願いではないか」と書いた。おいおい、5月26日に「今夏の開催の中止を決断するよう菅首相に求める」と大見えを切ったのは、どこのどなたか

テレビ局も同様。2週間前に五輪を太平洋戦争に準(なぞら)えて「どうにかなるという雰囲気で進んで大惨事になった」と批判した某司会者が、何と今週は五輪を「伝えなければならない」と述べたそうだ。言論には最低限の一貫性が必要だと自戒する毎日である。

■欧州紙のインタビュー

日本のメディアだけではない。開幕直前に独紙東京特派員の電話取材を受けた。「トラブルとスキャンダルまみれの東京五輪をどう思うか」と聞かれた。ドイツ人にしては発想が日本的だと感じた筆者は「東京五輪は日本のものではない。コロナ禍を克服する人類全体の祭典だから必ず開催すべきだ。報じられた問題は言語道断だが、五輪と国内政治は明確に区別すべきだ」と答えた。これが記事になったかどうかは知らない。

■開会式セレモニー
二十数年前の芸人時代にホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を揶揄(やゆ)したとして開会式演出担当のアーティストが解任されたのは当然だ。しかし、その開会式では知識豊富なはずの某局アナウンサーがイランを「アラブ諸国」と紹介していた。それは誤りで、イランはペルシャの歴史を受け継いでいると、その場で指摘できた日本人がどれだけいたか。
ペルシャとアラブの違いも知らない人々が元芸人のホロコースト揶揄を批判する光景は、外交問題というより国内政治の一断面に近い

■1964年東京五輪

前回の東京五輪当時、筆者は11歳の小学生だった。幸運にも入場券が手に入り、母親と国立競技場に閉会式を見に行った。当時の日本は冷戦下の高度成長期、急速に「国際化」が進んだ時代だ。世界から有力選手が集まり、史上最大の五輪大会が東京で開かれた。当時オリンピックは日本人にとって文字通り「国際主義」の象徴だった

あれから57年、時代は大きく変わった。日本では「国際化」が当たり前となり、今ではその質が問われている。パンデミックの影響で外国から来日する選手、役員、記者は最小限となり、各国チームと自治体との交流も多くは中止された。しかし、日本の「国際化」は静かながら確実に進んでいる。その象徴が開会式の聖火点灯式だったと思う。

■最終走者は大坂なおみ選手

テニスのトップスターが聖火リレー最終ランナーと聞いて初めは驚いたが直後に「正しい判断」だと快哉(かいさい)を叫んだ。それでも、ネット上には「大坂なおみのせいで何もかもが台無しになった」「なんで日本人じゃないのに?」といった心無い批判が散見される。

彼女は日本で生まれた二重国籍者だったが、22歳を迎えるに当たり米国籍を放棄し、日本国籍を選択した正真正銘の日本人だ。日本、ハイチ、米国の文化を知る「国際人」でもある。最終ランナーは日本人の五輪功労者や元メダリストの方がよかったという声もあるが、それでは東京五輪が「人類の平和の祭典」にならない。彼女は日本で今起きつつある真の「国際化」の象徴であり、欧米主要紙の論調も「大坂なおみ」の選択には好意的だ。

彼女を選んだのも意図的だったとの批判もあるが、筆者はそう思わない。オリンピックぐらい「政治化」せず、素直に楽しんでほしいものだ

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【プロフィル】宮家邦彦(みやけ・くにひこ)

昭和28(1953)年、神奈川県出身。栄光学園高、東京大学法学部卒。53年外務省入省。中東1課長、在中国大使館公使、中東アフリカ局参事官などを歴任し、平成17年退官。第1次安倍内閣では首相公邸連絡調整官を務めた。現在、内閣官房参与、立命館大学客員教授、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。

 5月26日に「今夏の開催の中止を決断するよう菅首相に求める」と大見えを切った某主要紙社説tが、五輪開幕日には「とにかく大会が無事に終わってほしい。多くの人に共通する率直で最大の願いではないか」と書いたとあきれているのは、内閣官房参与の宮家氏。
 テレビ局も同様で、言論には最低限の一貫性が必要だと自戒する毎日だと。

 開会式では知識豊富なはずの某局アナウンサーがイランを「アラブ諸国」と紹介していた。それは誤り。
 ペルシャとアラブの違いも知らない人々が元芸人のホロコースト揶揄を批判する光景は、外交問題というより国内政治の一断面に近いと。

 1964年の東京五輪。高度経済成長の日本の象徴の五輪で、急速に「国際化」が進んだ時代だと宮家氏。
 閉会式では、各国選手が整列行進ではなく入り混じって入場するという、慣例を破った歴史的大会となり、日本国内でも、国際的にも活気あふれる大会でした。
 今回の開催までの不祥事の連続とは、雲泥の差。日本の国力(携わる官僚)の低下を痛感させられました。
 
 あれから57年、時代は大きく変わった。日本では「国際化」が当たり前となり、日本の「国際化」は静かながら確実に進んでいると宮家氏。
 内閣官房参与となっておられるので、そういう発言になる?

 国際化の象徴に、聖火の最終ランナーの大坂選手を挙げておられます。
 初めは驚いたが直後に「正しい判断」だと快哉を叫んだと。
 同感です。旗手の八村さんの起用にも大賛成。
  八村塁を日本選手団の旗手に、実績、知名度、多様性…JOC白羽の矢 - 東京オリンピック2020 : 日刊スポーツ

 大坂さんは、22歳を迎えるに当たり米国籍を放棄し、日本国籍を選択した。正真正銘の日本人だ。彼女は日本で今起きつつある真の「国際化」の象徴だとも。
 五輪の前のテニスの大会での記者会見拒否でトラブルを産んでいた彼女を、予定通り起用したのは、賭けだったかもしれませんが、宮家氏は欧米主要紙の論調も「大坂なおみ」の選択には好意的と。

 大会では、長身のサウスポーの伏兵に予期せぬ敗戦となり、記者会見場所をスルーし、テニス大会時の再来かと思わせましたが、会見し、参加出来てよかったと大人の対応。

 柔道の高藤さんと同様に、多くの選手が五輪が開催され競技が出来たことに感謝のコメントをする選手が多い。
 
 1年延期となり、その影響で期待された成績を残せなかった選手。逆に成長期で好成績に繋げられた選手。ひとりひとりに聞けば涙の歴史が。

 オリンピックぐらい「政治化」せず、素直に楽しんでほしいものだと宮家氏。
 開催されたことに感謝を述べる多くの選手の感動を、素直に共有するオリンピック期間でありたいです。



 # 冒頭の画像は、金メダル獲得の高藤選手




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