原子力安全委員長(=日本の原子力の最高権威)の斑目氏は福島原発の現状を、「想像よりも、どんどん先にいっちゃっている」と、ギブアップ発言しています。こうなったら、米国に指揮をとってもらうしかないと思ったのですが、政府と東電が、それぞれに米と仏に支援を請うていました。
どうしてバラバラなのか、バラバラに頼んでせっかく支援に来ていただいて、統率がとれた効果が得られるのかと心配ですが、日本の権威がギブアップしているのですから、世界中の英知を集結するしかない深刻かつ緊急事態ですね。 . . . 本文を読む
米軍の「トモダチ作戦」は、報道されることが少ないのですが、大規模にいまだに継続されています。
数少ない報道から、作戦の内容をしっかり憶えておくために、書き留めておきたいと思います。
未だ初期の段階で、周りが水没し孤島のようになった仙台空港が、ある日突然自衛隊機、米軍機で満たされました。孤立していた大島で、住民が孤立し放置されていると嘆いていましたが、突然電源車が届けられ、島に電気が流れました。これらはすべて「トモダチ作戦」によるもので、自衛隊など日本単独でこれほど素早くは出来ないものでした。 . . . 本文を読む
計画停電の実施では、大手、中小を問わず、各種産業に影響が出てきていますが、今年の冬場の回避に向けては、火力発電の増強で対処できる見通しが立ったということでした。
しかし、夏場の需要に対しては供給不足が明らかで、使用量の削減が必要で、計画停電以外のよりダメージの少ない方法についての検討が急がれます。政府は、電力需給緊急対策会議を開き検討を開始しましたが、閣僚がめいめいの案を述べ合う段階で、与謝野氏の案に罷免を持ち出すなど、相変わらずバラバラの口先民主党連立政権ぶりです。
新聞各紙や各所でも対策案を取り上げていますね。遊爺が見られた範囲ですが拾ってみました。 . . . 本文を読む
東京電力では、休止中の火力発電所の再稼働などで供給能力アップを進めています。しかしながら、その影響は、物流の混乱と併せて関東の産業活動に徐々に影響を露呈化させてきているようです。電力需要の落ちる4月末から5月には一旦計画停電の中止が見込まれる様ですが、夏場はもとより、その後の冬場にも現状の能力復旧策だけでは供給力不足が避けられません。
このため、早期に供給力アップできる方法として、液化天然ガス(LNG)を燃料とするガスタービン発電設備を、既存の火力発電所の敷地に導入するなど、火力発電所の新設で対応することにしたのだそうです。来る今年の冬の需要に対応させることが目標。 . . . 本文を読む
この時期なので、政府批判は控えていますが、民主党の政権の座へのしがみつき優先姿勢は、この国難での休戦や、最高裁判決をもその道具にしようとしている卑劣さに、読売の記事で、ややマッチポンプ的な面がありそれにひっかけられたところもありますが、我慢しきれず筆をとらせていただきました。
政府・民主党内で、大震災での休戦ムードに加え、最高裁の「一票格差違憲判決」が加わったことで、解散は遠のき、衆参同時選挙の時期まで延びるとの見方が出てきていると言うのです。 . . . 本文を読む
東日本大震災発生で、韓国との合同演習を中止し三陸沖に駆けつけた原子力空母ロナルド・レーガンを中心に「トモダチ作戦」を展開する米軍は、空母が海上基地となり、物資の提供・輸送、ヘリでの捜索・救出にフル回転を続けてくれています。
三陸沖に駆けつけてくれた第一報後、散発的な報道がありますが、朝日がまとめた報道をしてくれていますので、転載させていただきます。文章の端々に、朝日らしい表現が抑えきれずちらついていますが、朝日にしてはぐっと抑えて感謝しているといったところでしょうか。 . . . 本文を読む
外部電源の送電線の設置は完了したとのことですが、電気を利用するにはまだまだ日時が必要な様子ですね。
1~3号機の炉心冷却、1~4号機の使用済燃料プール(1,2号機は状況不明)の冷却が必要とされ、1,2号機のプール以外への海水を供給する作業が進められています。このなかでも、3,4号機の使用済燃料プールへの放水が進められ、東京消防庁のハイパーレスキュー隊の屈折放水塔車による、危険を乗り越えての至近距離に近づいた放水を機に、4号機への自衛隊の挑戦も続き小康状態を得ることができました。
さらに、民間企業からの申し出で、コンクリートポンプ車による命中率のよい 4号機への放水が、今日(3/22)17:00から始まったそうです。 . . . 本文を読む
すでに「英雄フクシマ50」の方々や、レスキュー部隊の方々の英雄的行動については別稿で触れましたし、多くの方々がご存じのことではありますが、朝日に詳細が報じられていましたので、皆様の偉業を称えると共に、今も継続していただいる作業のご無事と成功を祈って書き残しておきます。 . . . 本文を読む
福島第一原発の、危機救済の決め手となる原子炉と使用済燃料プールの冷却に必要とされるものの内の根本と期待される外部高圧電力のケーブル施設工事で、優先的に進められていた2号機へのケーブル接続工事が今日(19日)完了したとのことです。
東京消防庁・ハイパーレスキュー隊の屈折放水塔車による、3号機の使用済燃料プールへの放水も、当初の7時間の予定を延長して継続されています。
日々刻々と悪化していた状況が、踏みとどまり、回復への兆しが見えてきた様です。一方、多くの専門家は、未だ危機的状況にあることには変わりないと、楽観視することを戒めています。
18日朝には580名に復活している「英雄フクシマ50」の方々、ハイパーレスキュー隊の方々の身を呈した尽力に、心から感謝申し上げます。 . . . 本文を読む
千年に一度の揺れがもたらした大災害で政府がすべてに100点満点で手が届かない場合があることも、ただ非難してばかりでも前へ進まないことも解っていて、民主党政府批判は精いっぱい抑えています。
しかし、阪神大震災に比べれば、多くの県にまたがり大津波と原発事故も含む東日本大震災は、市町村や県での限界が多く、国の統率力が一段と必要なのです。国内からも、IAEAといった国際機関や世界の国々からも、民主党・菅政権の無能さの声が高まってきているようですね。 . . . 本文を読む
今朝から、福島第一原発の使用済燃料プールへの自衛隊ヘリによる空中放水が実施されました。
夜になって、自衛隊と機動隊によって、地上からの放水も行われたとの事ですね。
3号機の白煙の様に蒸発するプールの水が、猶予が許されない状況に至っているとのことで決行されました。効果は未明ですが、悪化の進行が食い止められ、冷却状況が好転することを願っています。 . . . 本文を読む
福島第一原発は、依然として時間の経過とともに悪化の道をたどっていますね。
それも、冷却不足で当然起こりうると予測されることが起きていて実は対策を施そうとした形跡が見られない。曰く、電気が送れず冷却していないと...。
ロシアだけでなく、フランスも米国も日本の態度に疑いを持ち始め、独自の調査団を送り込んでくるようですね。国内では、政府と東電が喧嘩を始め、民主党政府は中国漁船の時に沖縄地検に責任を振ったように、今度は東電を叱ることで責任逃れをしようとしています。 . . . 本文を読む
世界中が日本に注目して、多くの支援の手を差し伸べてくれています。温家宝首相は全人代での記者会見で一通りの質疑を終えた後、日本の記者はいるかと声をかけ、最大限の支援を述べました。習近平政権になって身辺が危うくなることがあったら、日本に亡命してきてください。日中関係で、人民解放軍の強硬姿勢のなかを、今日までつなぎとめてきていただいたことは、しっかり認識しています。
プーチン首相は、サハリンのガスの売り込みをしています。日本の原発事故の発表が信用できないと、調査団を増強派遣しています。いまだに未解決のチェルノブイリ事故をかかえるあんたらに言われたくはありませんし、日本の事故対応ノウハウを盗みに来るのでしょうから、来ても欲しくないのですが。ロシア人脱出策を検討している(国際常識ですが)のだそうですが、みんな出て行ってくれても結構なのですが...。 . . . 本文を読む
関東一円の皆様には、今朝からの計画停電での混乱では多大なご労苦をなされたことと、お見舞い申し上げます。今年から阪神地区に長逗留していて、家族や昔の同僚・後輩などからの情報しかないのですが、関西で見ている範囲では、テレビのニュース番組で解説者やキャスターがあまりにも低レベルのコメントをしたり、東電や政府批判ばかりしているので、少し書かせていただくことにしました。
報道番組は、事実を報道する。視聴者が求めている情報を取材して真偽を精査し解りやすく伝えるのが使命で、ぬくぬくとスタジオに座って、机上論で人件費をかけて芸者解説者を並べて批判をさせるのが主旨ではないでしょう。 . . . 本文を読む
東北地方・太平洋沿岸地震の規模は、マグニチュード9.0と修正され、1960年のチリ地震(マグニチュード9.5)、64年のアラスカ地震(マグニチュード9.2)、2004年のスマトラ沖地震(マグニチュード9.1)に次いで世界史上 4位の激震ということが明らかにされていますが、福島第一原発の 1号機、3号機の状況も、レベル 4以上ということで、レベル 7のチェルノブイリ原子力発電所事故(1986年4月26日)、レベル 5のスリーマイル島原子力発電所事故(1979年3月28日)に次ぎ、レベル 4の東海村JCO核燃料加工施設臨界事故(1999年9月30日)以上の規模のものとされています。
両方とも、改めてその規模を感じると共に、世界も注目してトップニュース扱いで報じているのだそうですね。
ここでは、原発事故に注目してみます。 . . . 本文を読む