歌人・石川啄木を探偵に友人・金田一京助を手伝いで物語の記述者役にあてた短編連作
「高塔奇譚」浅草凌雲閣にて亡霊が見られるという記事に隠された哀しき恋ー
「忍冬」人形が歩くー人形が人を殺すー 啄木が真犯人を見つける
「鳥人」飛行術に失敗した男は空で死ぬ
謎は解かれ 死を選ぶ人
「逢魔が刻」同じ商店街で続けて起きた誘拐事件の子供達は数日で帰されたのに一人だけ二ヶ月経っても戻されなかった
そこに身代金払えと知らせがあるも
それは誘拐騒ぎへの便乗犯
しかし子供は返された
裏にあった犯人側の事情とは
「魔窟の女」
女性が身を売る場所へ行った石川啄木と金田一京助
金田一の相手をした女が死んだと言う
まだ詰め襟の少年が事件を解明する
その少年の正体は二銭銅貨が知っている?!
生意気で借金の名人で貧乏から抜け出したかった石川啄木
少女時代に読んだ伝記を懐かしく思い出します