原作はアーサー・ヘイリ―著「大空港」
メル・ベイカースフェルド(バート・ランカスター)空港長 空港の経営方針について理事とうまくいっていない 妻ともケンカばかりで娘が家出をする
ヴァーノン・デマレスト(ディーン・マーティン)メルの姉と結婚しているが モテるのをいことにプレイボーイ グエンと付き合っており妊娠したことを告白される
ターニャ・リヴィングストン(ジーン・セバーグ)メルを愛し 仕事について出世か恋かで悩んでいる よく気が付き仕事もできる心温かな女性
グエン・メイフェン(ジャクリーン・ビセット)もしヴァーノンが遊びでも彼女は愛しており 妊娠を知った時 子供を産みたいと思った
ジョー・パトローニ(ジョージ・ケネディ)度胸もあり腕も良いベテラン整備士 メルが信頼を置く
D.O.ゲレーロ(ヴァン・ヘフリン)失職し金も無くなり 空港で有り金はたいて保険に入る そうして隠し持つ爆薬(ダイナマイト)で機内にて自殺を計画
イネーズ・ゲレーロ(モーリン・ステイプルトン)夫の行動に不安を覚えて空港へ駆け付けるがー
エイダ・クォンセット(ヘレン・ヘイズ)タダ乗り常習犯 口から出る言葉は殆どが出まかせ 嘘
親切な空港の職員の青年を振り回して騙し 逃げてゲレーロの隣の座席へ乗り込む
吹雪のリンカーン空港
空港長のメルは妻とも会社上部の人間・理事たちともうまくいっていない
数年先の空港を考えるメルと有力者にへつらう理事
云う事をきかないメルへクビだと
空港の中では 滑走路29をふさぐ旅客機などトラブルだらけ
動かない旅客機を移動させるべくジョーも呼び戻される
ヴァーノン機長は付き合っているグエンから妊娠したことを打ち明けられ動揺する
「少しだけ愛してる」と尋ねるグエン
彼女はヴァーノンには妻が居て結婚できないことはわかってる
でもクールを装ってきた彼女はヴァーノンを愛しており この子を産みたいのだ
同じ機を操縦するベテランで結婚している友人に子供について尋ねるヴァーノン
相手は7人の子持ち 「そのうち3人は予定外だったが 7人全員を愛してる 中でも予定外の3人を」ーと答えるのだった
考え込む表情のヴァーノン
グエンの体のことが気になり 異状がないか心配で様子を見にいく
「少しだけ愛してるーと 君は言ったが それは間違いだ もっとずっと愛してる」とヴァーノン
しかし そんな個人的なことは後回しにするしかない事態が持ち上がる
まず乗客は81人のはずなのに82人いること
空港からの連絡で タダ乗りの老婦人なのだと
指示され確認するグエン
しかも老婦人の横に座るのは不審人物のゲレーロ氏
その鞄の中にあるのは最初は密輸の為の品かとも思われたが
「ミルウォーキーに行くと言っていたんです」
なのにローマへ行く便に・・・・・
夫の言葉に不審を覚えて空港へかけつけたゲレーロ夫人の憔悴しきった様子が目に留まり 話を聞いてゲレーロが鞄の中に持っているのはダイナマイトと分かる
緊急事態
芝居をして老婦人を連行してきたグエン
ヴァーノンは老婦人にある芝居をしてもらうことにする
ゲレーロから鞄を取り上げる為に
芝居はうまくいったと思われたが 事情を知らない乗客の軽率な言動で 事態は悪化する
ヴァーノンの言葉に耳を傾け 考え始めた様子のゲレーロだったのにー個室へ閉じこもり 追い詰められた表情となり その所持品を爆発させて旅客機は損傷
扉一枚の外にいたグエンは重傷を負い倒れる
乗客の中にいた医師が左目に何か突き刺さっており着陸する空港へ眼科医を待機させるべきだと
ヴァーノンに殴られたと騒いだ乗客は 近くの席の聖職者に私でも殴るーと返された
この後 機の異常に「落ちる」と大声で騒ぎ 聖職者から本当に殴られた
リンカーン空港(現実には存在しない 映画での設定)では理事とやりあうメル
そして妻から 娘の家出と離婚したいことを言い出される
妻は別な男がいることも告白するのだった
メルは仕事が一番で 妻は2番だったと・・・・・
そしてゲレーロ夫人から詳しいことを聞き出そうとするメル
ヴァーノンを機長とするTG2便では爆発による損傷で一刻も早い着陸が必要だった
だが滑走路29では動かない機がまだ移動できてない
TG2便を着陸させるために 除雪車総出での強引にどかす作戦を実行しようとするメルだが ジョーがこの機は動くとつっぱねる
無事に着陸するのに必要な滑走路は29
メルも滑走路に駆け付け 周波数を合わせて管制塔などともやりとり
有能なターニャも同行している
悪天候 前もまともに見えない視界の悪さ
ジョーが立ち往生していた機を神業で動かし
TG2便は無事に着陸する
ヴァーノンはグエンの傍らに駆け付ける
「グエン ヴァーノンだ 聞こえるか 聞こえたら手を握ってくれ
絶対によくなる 君ならやれる」
目に包帯をしたままのグエンにヴァーノンはキスをする
非常事態を知り空港へ来たヴァーノンの妻だったが その目の前でヴァーノンはグエンに付き添っていく
着陸した機から降りて来る乗客の中には爆発で怪我をした人もいる
その人々の間を「許して下さい 許して」泣きながらさまようゲレーロ夫人の哀しい姿が
そしてメルは・・・・・空港を車を運転して離れる
ターニャが料理が得意だと聞いている
その料理の腕が知りたいと
笑顔になるターニャ
メルの指示を仰ぎに空港の人間が来るも 「自分で考えろと言え」とメル
妻が離婚を言いだしても空港の揉め事を片付けることを選んだ仕事人間のメルがー
ターニャと過ごす時間を優先し 空港を後にする
空港をTG2便が離陸するまでの人間模様が1時間かけて描かれる
誰がどの人で どういう関係があって どんなトラブルを抱えていて そうしたことがわかるように映画は進み
機内でトラブルが起きてから それぞれの事態への反応
微かなユーモアも交えて描写される
嘘ばかり云う老女はシスターのアルコールの飲みっぷりの良さに目を丸くして言葉を失ったり
中々くだけている酸いも甘いもかみわけた感ある聖職者さんに
グエン役のジャクリーン・ビセット
ターニャ役のジーン・セバーグ
メルの妻シンディ役のダナ・ウインター
女優さん達も 美しいです