夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

五月は薔薇の季節

2008-04-30 17:53:45 | 子供のこと身辺雑記

五月は薔薇の季節
五月は薔薇の季節
五月は薔薇の季節
五月は薔薇の季節
最初に黄色の薔薇が咲きました
他の薔薇も蕾をいっぱいつけています

咲く前 咲いている間 咲き終わってからの肥料をあげれば良いと 読んだ事があります

薔薇に憧れ植えるようになったのは 萩尾望都先生の「ポーの一族」の影響が大きいです
クリムゾン・グローリ―

カラーブックスなどを買いました

バラの品種と育て方

萩尾先生の描かれる薔薇の花の形が好きで よく真似して描いたものです

サクランボ 少し大きくなりました
食べられる大きさまで育つでしょうか

今夜のおかずは ハヤシライスです

できた所で子供達を迎えがてら 買い物に出てきましょう


「客を選ぶ店」-死神シリーズー

2008-04-30 15:44:02 | 自作の小説

緩やかに死はその身を覆ひぬ
正気も奪ひぬ

死は紛ふことなく
ただ訪れぬ

あちらの魂ふわり こちらの魂袋に入れて
死神は仕事する

かくして人は多く夜に死ぬ

夜・・・その店の看板は電球が切れかかっているのか ちらちら点滅しており ふらふら歩いてきた男の気をひいた

地下へ延びる階段を降りて行く

黒い扉を押して入る
正面にカウンター 奥にボックス席がある

カウンターの中にはバーテン姿の美女がいた
白いシャツ 黒いネクタイ
何故か蝶ネクタイではなかった

ベストもズボンも黒
「いらっしゃいませ」
カウンターに座り 出されたオシボリを使う

スライスしたレモンに小さく切ったオレンジが出てくる

「ドライマティーニ」
男の言葉にバーテンは滑らかに動き ほどなくグラスがカウンターに置かれる

ひと口つけて 男は ほうっと吐息をもらした

「クセになる味だ」客のいない店内を不思議そうに見渡す

「客足は遅いのかな」

バーテンはくすりと笑い「見つかりにくい場所にあるものですから」と答えた

言われて振り返れば 男も何処をどう歩いてここに辿り着いたか覚えていない

迷宮・・・

「では これは初めてのお客様へのサービスです どうぞ」

グラスにはコーヒーに似た色の液体が入っている

「これの名は何と?」

「ダークファンタジー 当店バージョンです」
何が入っているかはバーテンは答えなかった

ひと口飲んで男は納得した

それには思い出が入っていたのだ

最初の記憶
歩いている小さな自分
あれは母か 何か持って笑っている

ああ父だ
むきになってボ―ルの投げ方を教えてくれた
しょっちゅう喧嘩していた幼友達

優しかった近所のお姉さん

生意気だけど気になった少女

童貞を捨てた相手

諦めた結婚

様々な人生の一コマ一コマが 流れる
溢れ出す

左遷

定年まで本社に戻ることはない

最果ての地に小さな支社の子会社についてきてくれ―とは言えない

それが今夜飲んでいる 飲み過ぎている理由だった

彼は悩んでいた
故郷に帰り 両親の家の近くで仕事を捜すか田畑を継ぐか

いずれにしろ 定かではない収入

結婚しようなどとは言い出せず
待ってくれとも言えない

「親孝行は良いことだし 気持ちを正しく伝えるのも悪いことではありません
その為に 言葉があるのですから」

眠りこみながら 男はバーテンの言葉を聞いていた

暫くして目覚めると閉店準備をしているバーテンの姿 

「あ すみません 」

謝る男にバーテンは不思議な言葉をかけた
「正義は必ず報われます」

階段を上がり それにしても奇妙な店だったなと振り返ると もうその店は見つからなかった

看板もしまってしまったのか

彼は前に向かって歩き出し―人生を進んでいく

男の左遷の原因は女子社員に執拗にセクハラしていた上司を殴り倒した為だった

男が左遷されたと知った女子社員は一致団結し 上司の事を訴えた

男は思い直し 郷里に帰る前 好きな女性に 自分の思いと事情を伝えた

会社は 男に事情を確認し 骨のある人間が退社して 始めようとしていること
その夢を知った

安心できる食事に繋がる農業 その経営

会社は条件つきで 資本を提供

男は働いて働いて 追いかけてきた恋女房と 生まれてきた子供と
出資してくれた会社には利益を

半世紀が流れた

ふと思い出す

あの不思議な店

もう一度行きたいと思いながら 機会は無く

霧の中 男は歩く

彼は再び見つける

あの地下へ降りていく階段

黒い扉を開けると美しいバーテンが待っている

「お久し振りです」軽く頭を下げる

「どうぞ―幸福な夢―です」

グラスの中には薔薇色の液体

男はゆっくり味わった

「君は―」

「今度こそ あなたをお迎えに参りました」

男は納得した 
―ああ そうか ここは そういう店か なるほど―

男は永遠の眠りにつき 死神は魂を掬いとり送る

静かに幕 

夜 ひそやかに死神は魂を集める

時に厳しく残酷に
時に優しく夢のように


逢坂 剛 著 「逆襲の地平線」新潮文庫

2008-04-30 01:22:49 | 本と雑誌

逢坂 剛 著 「逆襲の地平線」新潮文庫
逢坂 剛 著 「逆襲の地平線」新潮文庫
西部劇です

コマンチ族にさらわれた娘を取り返しに行こうと腕の立つ男を雇おうとする女牧場主の気丈で美しい未亡人エドナ

彼女の夫はその牧場を狙う牧場主マキシム・トライスターの手下のならず者レナード・ワトスンにいざこざがもとで撃ち殺された

物語の語り手はジェニファ・チペンデイル
両親は南軍のゲリラに殺され 子守をしていたスー族出身の女性に連れられ スー族の集落に身を寄せ 合衆国兵隊による襲撃があるまでは そこで成長

強盗殺人犯と知らず ラスクマンなる男にひきとられる

そのラスクマンは賞金稼ぎ トム・B・ストーンに殺された

ひょんな縁からジェニファは 記憶喪失の日本人サワグロが道連れのストーンと旅することとなる

早撃ちキッドと共に エドナから選ばれた彼らと 牧童頭のラモン
エドナと息子のウォレン
7人は エミリ奪還の旅に出る

あとひと息にこぎつけては 様々な障害が彼らを阻む

結論を書いてしまえば
産みの親より育ての親をエミリは選ぶ

シリーズとしては「アリゾナ無宿」の次の作品となる

この作品でちらりと名前が出てくるカスター中佐は 私が子供の頃に見た多くの映画やTVドラマでは インディアンと戦って壮烈な戦死を遂げる英雄てして描かれていた

西部劇に詳しい作者からは 無能で狭量な人間として描かれているが

史実はそうなのかもしれない

だけどね それは夢が無い (笑)

時代で毀誉褒貶

小声で 負けるなカスター

カスター将軍
壮烈第七騎兵隊

カスターさんが出てくる好きな映画がいっぱいあります

映画は夢

時代考証ガチガチの読み物は 歴史的には間違っていなくても 面白いとは限りません

時代劇で怪盗が屋根の上を走らないなんて

忍法の必殺技もない忍者なんて

つまらない

荒唐無稽な面白さ

昔むかしの必殺シリーズみたいな

ああした自由な発想の小説を読みたいです


伊坂幸太郎著「砂漠」実業之日本社

2008-04-29 19:59:22 | 本と雑誌

伊坂幸太郎著「砂漠」実業之日本社
伊坂幸太郎著「砂漠」実業之日本社
大学生になった北村は 調子の良い鳥井
臆さない西嶋

念動能力持つ南さん
とびきり美人の東堂さん
などと友人になる

卒業までの四年間
鳥井が片腕を失う事故

それぞれの恋

色々な事件があった

登場人物のキャラクターが ストーリー運びにうまくいかされている

「大統領か?」と尋ねて人を襲う男

空き巣狙いに落ちたホストとの因縁

ふり返れば ハードな大学生活

この物語は何処に着地するのだろうと思いつつ 頁を ついついめくってしまいます


おかずさん

2008-04-29 19:02:13 | 子供のこと身辺雑記

おかずさん
おかずさん
おかずさん
おかずさん
昨夜はちゃんぽん麺
キャベツ 平天 蒲鉾 海老 イカ 玉葱 人参キヌサヤ

炒めてスープと合わせて煮て 調味し麺を入れるだけ

今日はクリームシチュー

バナナと林檎 蜂蜜 卵 牛乳を ミキサ―にかけただけのドリンク
夜はさっとお肉を焼いて

付け合わせはレンジに7分かけてから焼いたジャガイモと サラダ


海堂尊著「ジーン・ワルツ」新潮社

2008-04-29 03:18:23 | 本と雑誌

海堂尊著「ジーン・ワルツ」新潮社
海堂尊著「ジーン・ワルツ」新潮社
海堂尊著「ジーン・ワルツ」新潮社
女医 曾根崎理恵
彼女は医療体制に革命を起こそうとしていた
決して抱けなくなってしまった生命

それをも再び得る為に
彼女に未練残す先輩医師清川は 理恵の企みに気付いたが―

人と医療と医学と

母親になりたい―
その願い夢は

代理母
神の領域

人には何処まで許されるのだろうか

越えてはいけない境界があるのだと 私は信じている

生命の誕生までも 人間が干渉してはいけないと

できるから―だけでの理由での実験は してほしくない


「カンフーハッスル」(2004年 中国 アメリカ映画)

2008-04-29 00:20:42 | 映画

手話で相手と意志の疎通をする少女がペロペロキャンディーを取り上げられそうになっているのを庇い 悪ガキ達から袋だたきにあった少年

彼はどう育ち間違えたかチンピラになり ギャング団 斧頭会に入る事を目標としていた

だが豚小屋砦の家主夫婦が戦う姿を見ていた彼シンの中で何かが芽生えた

彼は斧頭会の用心棒の武芸の達人の方を 「面」とばかりに殴ってしまう

勿論ただで済むはずもなく 常人ならば幾度も死ぬような攻撃にさらされ重傷を負う

シンに助けられた家主夫婦は 彼を連れて逃亡

夫婦の息子は武芸大会で かつて命を落としていた

シンの落命間違いなしの負傷から見る間に回復する姿に 夫婦は伝わる噂の天才 ただ一人の選ばれた者だと知る

二人が見守る中 復活したシンは 夫婦に「怪我人は休んでいて下さい」そう声をかけ
斧頭会とその用心棒との戦いに出て行く

遂に全ての敵を倒したシンは友人とペロペロキャンディー店を開く

道行く娘は 子供達がペロペロキャンディーを持っている姿を見て その店の前に

悪者は退治され初恋も結ばれる

前半弱く 痛め付けられ 奇跡の復活を遂げ 敵をやっつける

観ながら おお これは マカロニウエスタンだ―と思いました
ストーリー運びが

意外にも武芸の達人だった家主夫婦の夫役ユン・ウーは ブルース・リーのスタントマンをこなしておられた俳優さん

妻役のユン・チウさんは 伝説のカンフー女優で28年ぶりの銀幕復帰だったそうです

監督・脚本・主演のチャウ・シンチーは 最新作「ミラクル7号」(6月28日公開)では
貧乏な親子が宇宙からの生命体と出会って―もとネタは「E.T」―勿論カンフーもいっぱいな なんだか楽しそうな映画です


「サイレン FORBIDDEN SIREN」(2006年 「サイレン製作委員会」日本映画)

2008-04-28 23:39:10 | 映画

弟の治療と父の研究とで移り住んだ夜美島(やみじま)は 何処か奇妙な島であった

由貴(市川由衣)は 隣家の女性(西田尚美)から「サイレンが鳴っている間は 外へ出てはいけないのだ」と教えられる

次々に起きる不思議なこと 不気味な出来事

一体この島は?

調べ始めた由貴は29年前 島の住民がただ一人の男(阿部寛)を残して皆消えたことを知る

一人の男を助けた人魚は不老不死を願う島の人々に食べられた―そんな伝説がある

果たして人魚の呪いなのだろうか

サイレンの音を止める為 鉄塔に登る由貴

心配した医師(田中直紀)が追うが―

由貴は落ちた

そして現実にあった事が 示される

サイレンは一度も鳴ってはいない
サイレンが聞こえる人間は殺人者となり得る
由貴の弟は 島へ渡る前に死んでいた

由貴こそ 気がおかしくなっていたのだ

サイレンが聞こえる人間は人殺しになるという

29年前の島民消失事件も 実はただ一人の生き残りの男が皆殺しにしたのだ

四度サイレンが鳴れば 殺人者が現れ 島は赤く染まる

由貴も四度目のサイレンの音を聞いた・・・

オチがオチだけに つっこみたい所もいっぱい

もとは大ヒットしたゲームなのだとか


大倉崇裕著「オチケン!」理論社

2008-04-28 21:19:02 | 本と雑誌

大倉崇裕著「オチケン!」理論社

落語研究会(オチケン)にスカウトされた越智健一(おちけんいち)

どうやらオチケンには裏の顔があるようで

先輩二人に翻弄されつつ落研3人目の男となったおちけんはガンばるのだ。

爽やかな顔をしている中村先輩  落語が巧いらしい岸先輩

越智の武器は・・・お人よしだが物事の本質を時間がかかっても見抜くことか

面白くなりそうなところで今回は終わってしまいました

越智が先輩になった姿を見たいような気がします


今日も良いお天気です

2008-04-28 12:34:56 | 子供のこと身辺雑記

今日も良いお天気です
今日も良いお天気です
今日も良いお天気です
今日も良いお天気です
昨日は来客が済んでから 娘と友人の美容院へ行き―帰りに墓掃除
美容院してる友人がお米のケーキと おかずにとお好み焼きをくれました

友人の主人の姉夫婦が 友人の店の向かいでお好み焼き屋さんを始めているのです

娘と二人合わせて5000円しか料金取らないのに―

彼女はい我が家に来る時も絶対に手ぶらでは来ません

だからこちらもたまに行く時は 僅かな手土産を提げていくのですが―

友人の所へ行くと 髪も勿論 あれこれ話して 気持ちも軽く いつも嬉しい気持ちで帰宅できます

翌日には 必ずメールもくれるのです

儲けよりも 人に喜んでもらう方が 嬉しいのだという 得難い人柄の友人です

写真は 朝ご飯
鮭のムニエルもどき (小麦粉の代わりに片栗粉を使っています)

玉吸い

見掛けは青椒肉絲 味付けは麻婆豆腐という炒めモノ(笑)

今日のお弁当


森田まさのり作「ROOKES ルーキーズ」集英社

2008-04-27 04:29:05 | 本と雑誌

森田まさのり作「ROOKES ルーキーズ」集英社
先週から始まったテレビドラマの原作

不良達を野球部に戻す為 夢持つ事の大切さを教える教師

体をはった教育です
主要メンバーには かつての阪神選手の姓が使われています

悪役には巨人選手の姓

一種のお遊びでしょうが ―ふん そう来るかい―と心狭き巨人ファンとしては
良い気持ちはしません

ま その点は 目をつぶることに致しましょ(笑)


漫画本2冊

2008-04-27 02:32:51 | 本と雑誌

漫画本2冊
漫画本2冊
メロディ 6月号

ひかわきょうこ先生「お伽もよう綾にしき」が読みたかったので

成田美名子先生「花よりも花の如く」

清水玲子先生「秘密」など

フラワーズ 6月号

波津彬子先生「女神様と私」新連載です
エジプト女神が復活した猫って発想も楽しい

田村由美先生「7SEEDS」

この先どうなるかわからない迫力の展開
好きです


「相棒 シーズン2」上 朝日文庫

2008-04-27 00:57:22 | 本と雑誌

「相棒 シーズン2」上  朝日文庫
「相棒 シーズン2」上  朝日文庫
ノベライズ 碇卯人
脚本 輿水泰弘
桜井武晴
砂本 量

テレビドラマ「相棒」のノベライズ本

巻末 輿水氏の「密かな期待」と題した文章が 裏話あり 楽しい

謙遜しておられるが 毎回「相棒」に漂う緊張感 笑いへの緩急は素晴らしい

良い脚本 良い俳優 スタッフ

「相棒」への愛情あってこそ 続いてきて 劇場版もできる運びになったのだと思う

宣伝ではありませんが―劇場版「相棒」は2008年5月1日公開です