「暗闘風の陣」「如月伊十郎」共に伊十郎が命を受けキリシタン絡みの事件に関わる
シリーズ化されていたならーと思います
「木地師宗吉」自分なりのこけしを作ろうとする宗吉を久しぶりに帰ってきた兄は遺言のような忠告をする
その工夫は妹として一緒に育った娘の中に見出だせた
「霧の壁」互いに心に癒し難い傷を抱える男女 事情と浮世の定めに許されず 女を思いながらも男は去っていく
「老彫刻師の死」 実在の人間を描いた物語
留守の間の若く美しい妻の不倫
彼は妻の相手の男を殺した
歳月が流れ 死を考える男をそうとも知らず命を狙う娘
筋立ては日本の時代小説に置き換えてもおかしくはありません
「木曾の旅人」 帰るーと約束しながら帰れなかった男はやっとやっと戻ってきた
しかし恋しい女はもうこの世にゃいない
ただ娘の難儀に 男はその厄介ごとを片付ける
娘が幸せならー
「残照十五里ケ原」 取り上げられた恋人 愛しい娘を忘れず思い続けた男
その腕に一度は取り戻せたがー
「忍者失格」
言い交わした娘を奪い弄び捨てて死なせるに任せた頭領
それから男は人が変わった
仕事で自分達が殺した両親持つみなしごとなった赤んぼうを連れ帰り育てる
彼は隠密 忍びとしてより一人の人間としての幸せを育てた子供に望んだ
「空蝉の女」
自分の半分ほどの年の若い女に夫は夢中で もう夫婦とは言えない冷え切った仲
夫の弟子の若い男と流されるように関係を持つも 若い男は年相応の若い娘と縁を見つける
「佐賀屋喜七」
男狂いの妻を我慢してきたが 間夫に自分を殺させようとしているのを聞き
彼は遂に妻を殺した
「浮世絵師」
葛飾北斎ー孤独な彼が求めていたのはー
「待っている」
島流しから戻った男は堅気として出直そうと努力はしたのだが
「上意討」
世の中は皮肉にできている
ややユーモラスさも漂う一編
「ひでこ節」
新しい温海人形を作ろうとする男の幸せはー
「無用の隠密」
命を懸けた仕事ながら 忘れられた隠密を探す男はー
時代小説を読んだという満足が読後あります
若い頃はおす猫同士の派手な喧嘩を繰り返し 2階のベランダから取っ組み合ったまま転げ落ちるのもしょっちゅう
餌をあげても人間を威嚇しながら食べるー
可愛くない猫でした
寄る年波か数年前から 車庫の屋根の上で こちらが出入りするたび 鳴いて存在を知らせ餌をせがむように
好物は竹輪
娘にだったら 体を触られても怒らなくなりました
駐車場の奥に使わなくなった犬小屋の中に敷物入れた段ボール箱を置き キャットフードも入れています
餌をくれる人とは認識してくれているようですが
今でも自分の縄張りを巡回
認めないオス猫は追い出しています
姿を見ると今日も生きてると安心します
跡継ぎ猫もいるようですが
そっちの猫はまだまだ人間を見ると逃げていきます
猫との信頼関係は時間がかかるのでした