夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

横関大著「K2 池袋署刑事課 神崎・黒木」 (講談社文庫)

2019-09-30 10:27:13 | 本と雑誌
K2 池袋署刑事課 神崎・黒木 (講談社文庫)
横関大
講談社




警察学校で同期だった神崎と黒木

神崎は池袋署で黒木と再会 コンビを組んで捜査に当たることとなる

自分流の異端とも呼べる捜査をする黒木
その刑事としての勘と読みには優秀な神崎も勝てない

こつこつと真面目な神崎

二人と同期の富田

警察学校での三人

そして黒木が刑事になりたかった理由
少年の時に遭遇した事件

黒木には守りたい人がいる


「第一話 勲章」
「第二話 失態」
「第三話 幽霊」
「第四話 力走」
「第五話 遺言」
「第六話 祝儀」
「第七話 因縁」
「第八話 決別」


その黒木が隠してきたことを知った時 神崎はー


正義を見失わない男達の物語

本を読むのが好きです

2019-09-30 09:35:11 | ひとりごと
一冊の本を買う時 まず好きな作家さんの新刊があれば ほぼためらいなく買う
でもこれは文庫本の場合 ハードカバーだとちょっと考えてしまう
余程読みたくてたまらない寡作な作家さんだと 頑張って買うのだけれど

ハードカバー一冊で文庫本が2冊買える

他にも読みたい本がある時は 迷う

でも近々文庫化しないとなーとか

買いそびれて悔しく思う時もあるしと


バッグに入れて持ち運びやすい文庫本
他の荷物を減らしても 文庫本が入るスペースを作っている

通院での待ち時間に読むのには2冊ばかし持っていくし
(病院の待ち時間は長い・・・)


それに文庫本だと作者自身によるあとがきもあれば 解説もついている


文庫本を買うとまず解説やあとがきから読んでしまう

この作者はこんなところがある人でーとか こういう作品を書いておられてーとか 作品が書かれた裏側なんてのが楽しみで

他に文庫化にあたり内容が少し変わっている時もある


海外ミステリだと翻訳家さんによって表現が違うところとか


逆にひどい内容の解説があると 好きな作家さんの作品でも解説の毒が抜けるまで一週間か十日 その本が読めなかったりする
もう呪いをかけてるんじゃないかって思うくらい おかしな内容の解説に出くわすこともある

作家や作品より 自分が訴えられてそれは政府が悪いからだーなんて もう被害妄想で頭がおかしいんじゃないか
もう自分のことばかり書いている
絵空事と現実をごっちゃにして 自分の考えばかり書き連ねていて
どうして編集さんはこの人に解説を依頼したのだろう
この解説を載せることを良しとしたのだろうかと


そんな時 楽しい解説に出会うと嬉しくなってしまう

七尾与史著「ドS刑事 さわらぬ神に祟りなし殺人事件」(幻冬舎文庫)の解説がそうでした
書かれたのは著者とも交流があるライターの永野牧さん

書き出しからして「七尾与史ほど妙な作家を私は知らない」

それから著者の人柄にも触れ これまでの作品にも触れてくれて 今後こうしたものもできれば書いてほしいな
そうした願いも書かれている


わくわくした思いで 本を読み始めることができました


↓こちらは2018年に単行本で読んだ時の感想です
ー黒井マヤ 外見は黒髪も美しい刑事
しっかし性格にはかなりな難あり

彼女の為に将来も決まりそうなのが 代官山クン
マヤに気に入られたばっかりに マヤの両親の前でマヤへのプロポーズを期待されてしまう


そこへ救いの神のように事件の連絡

物語は現在と父親が殺された青年の過去とが交互に語られていく


冤罪

殺された父親の性癖


当たっていなかった宝クジ

居場所に火をつけられるホームレス

父親の冤罪をはらしたかった息子

殺された三人の男達の関係が捜査が進み浮かび上がる


冤罪を隠す為に事件の筋書きが変えられる


マヤの母校の先輩で警察でも上司となる女性

言動は問題だが 推理力はあるマヤ

彼女好みの事件はなかなか無いようだけれどー


解説読みたさに 文庫本買っての再読でした

ドS刑事シリーズは以前に多部未華子さん主演でドラマ化されています

この「さわらぬ神に祟りなし殺人事件」では冤罪が扱われております

冤罪の被害者は その容疑者とされた人間と家族だけではないーと 登場人物の黒井マヤは言います

「真犯人に殺された被害者の家族ですよ」

マヤはそのまま続けた
「考えてもみて下さいよ
犯人がはっきりしていて 刑務所で苦しんでいいる
その人物への憎しみや怒りが 犯罪被害者の遺族たちがその後の人生を歩んでいくうえでの拠り所だったんです
憎むべき犯人が刑を受けることで被害者の魂は救われると遺族たちは信じています
彼等も犯人や加害者家族たちを心から憎み罵ることで自分たちを保ってきた
それがある日 冤罪だと知らされ なにもかもひっくり返されるんです
その時の遺族の気持ちはいかばかりでしょう
自分たちは 無実の人を鬼畜呼ばわりして唾を吐きかけてきた
憎むべきでない善良な人間に憎悪をぶつけてきた

絶対的な被害者だった彼等が むしろその日から加害者同然になるんです

憎むべき対象という心の拠り所を失い 家族を殺された無念はそのままに今度は自己嫌悪と社会からの非難に苛まれるわけです
彼等はこの先どうやって生きていけばいいんでしょう

こんな理不尽な悲劇はありませんよね」


猟奇的な死体に喜ぶーどうやらメンクイでもあるらしい
いささか凶暴
しかし非常な美女ーという特性持つ黒井マヤさんですが 

作中 彼女の言葉には深く考えさせられるものも多いです

光るものを笑いにくるんで読みやすくして書き続けるのが七尾与史氏なのかなとも 思うのです


携帯し読み返すなら軽い文庫本

字が多少なりとも大きいから読みやすいのはハードカバー 単行本
シリーズ物は少しでも早く読みたいし 

溜息ついてお財布と相談しつつ・・・
それでも読みたい本が書店にあると嬉しくて

その後  残り少なくなった財布に後悔もしたりする

そんな繰り返しです

「タイピスト!」 (2012年 フランス映画)

2019-09-29 09:51:11 | 映画
タイピスト! [Blu-ray]
レジス・ロワンサル
ギャガ


ここに一人の男がおります
マリーという恋心を抱いていた相手がおりましたが 戦時中彼女の心はフランスを救うためにやってきたアメリカ兵に奪われてしまいます
戦争は終わり アメリカ兵はマリーと結婚しフランスで暮らしており 今では男とも親友です
スポーツ万能の男ではありましたが 他人の幸せを大切に考えるゆえか 自分は本当に欲しいものは得られていないよう
父親から受け継いだ会社を経営しておりますが 父親からはその人柄ゆえに 儲け方が下手と思われているよう
男はエシャール保険会社のルイ・エシャール(ロマン・デュリス)と申します

その保険会社から2時間ばかり離れた村にはパンフィル雑貨店があります
そこの娘ローズ・パンフィル(デボラ・フランソワ)は父親から 村で一番稼ぐからーと決められた婚約者との結婚が迫ってました

ローズはお店にあるタイプライターに自分の名前を打ちます
右手と左手のそれぞれ指1本を使っての打ち方 でも早いんです


結婚が嫌なローズは秘書を求めるエシャール保険会社の面接に向かいます

応募してきた女性達はそこそこ意地悪な人もいて 良い秘書の条件を声高に話していたりするのです

ローズを面接するルイは彼女を雇うつもりはありませんでした

でも 他の職を求める女性達を見てー
そして一本指でタイプ打つローズ
一本指なのに早い!!!

この時 本当はローズに一目惚れしていたのだろうと思います
無碍にも失格と言えず様子を見る為の一週間の雇用期間を与えるルイ

ところでこの時ローズが下宿した若い女性ばかりを下宿させる家の持ち主らしき女性は随分と意地悪で薄情です

ルイが愛煙家の為に ローズにまで煙草の匂いが沁みつくのですが 
煙草を喫煙するような不良はおけない 隠しても分かるのよ
果ては部屋に置いてはおけないーと追い出すのです

時代は1958年 (昭和33年)

可愛いけれど 仕事では失敗続きのローズ

秘書には向いていないがーそう言い出したルイの申し出を勘違いし怒るローズ

ルイはローズが一本指でもタイプ打ちが早いことから タイプの早打ち大会への出場を考えていたのでした

それは何の取り柄も無い女のコと思っているローズに自信を持たせたい ルイのお人好しな いつもの善意の現れかもしれません


顧客に所蔵する絵についての相談受けたルイはそれが高名な作家の作品と気付き オークションに出すようアドバイスしたことがありました
大儲けできた顧客の老夫妻はルイに感謝し今も高価なお酒を届けてくれます

ルイの父親にしたら「金儲けしそこなった馬鹿な奴」となるようですが


住む場所がないローズを自分の家に住まわせてタイプ打ちの特訓を始めるルイ

自分の部屋は二階の突き当りだが 父親が建てた古い家なので階段を使えば軋む音がする
それに襲うつもりなどない―と言うルイ

一緒に暮らすようになっても洗濯はそれぞれがします
ですからある日ルイが洗濯をしようとすると 機械の中にローズのブラジャーが残っていたり

それをタイプ打ち練習中のローズに気付かれないように ローズの部屋にこっそり置こうとするルイ
そしてローズに気付かれます


どの指でどのキーを打つか色分けして爪に色を塗ったり
覚えたら拭き取ってあげたり

体力をつける為に走ることにも協力

勉強の為の様々な本

スポーツ物の鬼コーチかと言う厳しさと工夫をこらす指導のルイ

最初の大会こそ負けてしまいますが ルイの指導で心の弱さも乗り越え

それから良いリズム感を身に着けるのにルイは かつて恋心抱いていた(今はすっかり克服した)マリーに ローズにピアノを教えてくれるように頼みます

子育てに忙しいマリーは最初断りますが ルイが子供達にマジックを見せる 
マリー(ベレニス・ベジョ)が引き受けてくれるまでやめないーと

子供達の目の前で キッチンの調理場の上に手を拡げ 広げた指の間に凄い速さでナイフを突き立て続けます

結果マリーは教えることを了承
その代償に怪我したルイ

マリーとローズは親しくなり ローズはマリーからルイの事を教えられます

この頃にはマリーにはルイがローズに心惹かれていること ローズもルイに恋していることが判っています

マリーの夫のボブ(ジョン・ベンソン)も

タイプ早打ちの試合があるたび ボブはローズが勝てない方 ルイはローズが勝つ方へ賭けていました

ローズは勝ち続けます


クリスマス ルイはローズに言います
家族が泊まりにくるから部屋が足りない
たまには村に帰って父親と仲直りしろーと


でもね 父親には追い出された下宿の電話番号を連絡先としたままで その下宿の女性からはルイと暮らしていることで 愛人関係にあるように思われて 皮肉と意地悪な言葉ばかり言われてるローズ


村に帰っても父親はローズが結婚しなかった相手の家に行っている
話し相手すらいません

亡くなった母親マルグリットの墓に向かって心を打ち明けます

私のこの気持ちは誰にも分らない
本当の私の姿を誰も見ようとしてくれない
私は普通の女のコなのに



タイプの大会で勝ち続けることで 村の誇りと言われて周囲からちやほやされても

クリスマスに行く場所すらない


ローズはボブとマリーの家に行きます

ルイの気性を呑みこんでいるマリーは それゆえに怒ります
もういい加減 自分の気持ちに正直になればいいのに 困った男ね
はっきりしないとローズが可哀想じゃないの
ーとでもいうところでしょうか
マリーは優しく賢く いかにもなフランス女性で 
打ち解けた相手には親身で親切
ちょっと姐御肌なところもあるようです

そうしてルイの家にローズを送っていって ルイの家族にローズはルイの婚約者なのだと紹介するのです
ローズを大歓迎してくれるルイの家族

内心困るルイですが

高名な画家の絵の件で ルイの父親がルイの事を悪く言い出すと 

酔いもあって ルイを庇う発言をし喧嘩腰になるローズ

なんでも一番でなきゃダメっぽい夫に思うところあるルイの母親は 息子を庇う発言ローズが嬉しい


フランスの大会でこれまでのチャンピオンはアニー
アニーの為に開発されたタイプライターもあり自信満々 またその会社の息子アンドレ・ジャピー(フェオドール・アトキン)も恋人として 大会前のインタビューでもベタベタ


そのアニーに勝ってフランスのチャンピオンになるローズ

その途端 アニーには目もくれずローズの腰に腕回すアンドレ

チャンピオンになったローズには花束を贈りデートに誘う若者や 掌を返したようにすり寄る人々も

赤い薔薇の花束を用意していたルイは「出遅れたー」と こっそり花束をゴミ箱に捨てるのでした


自信にあふれているように見えるルイなのに フランス男なのに
以前もローズに女心がわからないーと言われたことも

ローズはルイに電話をかけ続け ルイは出ません
ローズに下心持つ女好きアンドレが迫ります
ジャピー社のタイプライターのCMやイベントにも出ているローズ
注目されても幸せではありません

かつてのチャンピオン アニーはすっかりやさぐれています


ローズに自分にできることは何もないーと離れ他の秘書を雇っているルイ
他の女を家に連れ帰りー
だけど そんな気分にはなれない

ローズでなければ 

国際タイピング協会 世界の優勝者を決めるアメリカでの大会
これまでのチャンピオンはアメリカ人のスーザン

決勝は3ラウンド対戦

だけどローズは気分がすぐれません


親友ボブと駆け付けたルイ
ーああ やっと自分の望みに正直になれたのでしょうか

ローズに会おうとするルイを阻もうとするアンドレ
嫌味を言うアンドレを殴り倒してローズのもとへ


ローズはジャピー社のものでないタイプライターを使おうとしてました

ルイは言います「そのタイプは素晴らしい」と
「僕は人の役に立つことだけが幸せと思ってきた

君に言った 何が必要だと

でも 今 悟ったよ
僕が君を必要としてたんだ

君こそ 僕の幸せだ 
愛してる」


無器用な男は こじらせ痩せ我慢の男は遂に正直な気持ちが言えました


かくしてローズも勇気凛々

「最後のアドバイスは何?」とルイに尋ねます

ルイの答えは「たたきつぶせ!」でした


一回目ローズの勝ち
二回目スーザンの勝ち

三回目 途中ローズの機械がおかしくなって指で直して打ち続けます
結果は515文字打ったローズの勝利


ローズは世界チャンピオンになりました

でも結果が出る前から やり遂げた思いのローズはルイと抱き合ってキス キス キス


テレビでラジオで応援していたマリー ローズの父親とその雑貨店に集まった村の人々も笑顔


ルイが思いついたタイプライターの工夫を ボブはアメリカの会社に売り込みに行きました
アンドレの会社は どうしたって信用できませんしー


アメリカの会社の人間は 何故フランスの会社でなくーと尋ねます
僕はアメリカ人だがーとボブ
「アメリカ人にはビジネスを
フランス人には愛を」


ローズ役を演じた女性はオーデションで選ばれ タイプの早打ちも練習したとか
映画の舞台となる1958~1959の女性らしく演じる為にオードリー・ヘップバーンの映画を観て勉強されたそうです

だからでしょうか オードリーっぽいと感じる髪形やファションの場面があります



この映画について詳しく書かれているサイトさん↓

https://www.sasakimovie.com/entry/Populaire

https://blog.shinma.tokyo/entry/Populaire




スポーツつながり?!ということで^^;

2019-09-29 08:57:18 | テレビ番組
昨日はラグビーが今まで勝ててなかったアイルランドに勝ちました
前半 日本9ーアイルランド12
それが後半日本が追いついて逆転

しびれる場面が続きました

日本19-アイルランド12で日本勝利


NHK大会ナビゲーターの五郎丸歩氏の言葉を借りましょう
「リーチマイケル 本当に素晴らしいキャプテン」

試合が静岡県のエコパスタジアムで行われたことから 応援していた観客の方は「エコパの奇跡」なんておっしゃる方も

次はサモア戦ですね



女子バレーボールがあと一歩で勝てそうな試合も落としてしまっていて どうもすっきりしなかったのですが
27日の金曜日セルビアに快勝

明けて28日土曜日 ラグビーで日本が勝利して
わあ♪良い流れだな~と思っていたら

夜 女子バレーボール アルゼンチンに勝ちました

連勝も嬉しいです


「シューイチ」でね ラグビーの対アイルランド戦での試合を取り上げていて観ていたら

次のコーナーの予告に浅田真央さんが映りました

「中山のイチバン」でインタビューの様子が♪♪♪♪♪

2014年ソチ五輪のショートプログラムでの失敗のあと16位
もうメダルも絶望的な順位

浅田真央さん「逃げ出したいと思いました   どん底のどん底のどん底」


そして感動的なフリーでの演技
「やりきったと思いました やりきったという思いが一番強かったです
ホッとした ホッとした ホッとした   ホッとしたの3連発ですね

なんか メダルだけじゃないんだなと思えました」


その後 一年間の休養を発表し

朝起きて「 スケートリンクへ行かなくていいんだなと思いました」

その休養の間には スリランカへ旅行し 「アーユルヴェーダを体験しました」

それから2017年4月12日 引退会見

そうして「ほとんど引き籠もり」
だけど浅田真央さんは「自分は何もしてないと気が整わないタイプ」

することが無いと逆にストレスが溜まるのだとも仰います

そこでボクササイズ
「私に合ってますね」

アイスホッケー
フイギュアスケートとは靴が違うそうで 滑るのは問題ないけれど
「パックを取った瞬間に初心者になっちゃいます」


超人気の浅田真央サンクスツアーは 浅田真央さんが30歳になる来年ー2020年の秋を一区切りと考えておられて

思いがけず浅田真央さんを観られて嬉しかったです

そんな浅田真央さんについての番組が10月5日の夜(9時半だったかな)「浅田真央どんな人?」として放送されるそうです

調べたら「ニノさんSP  浅田真央&松坂桃李&Perfumeを知らない人」なる番組のようです
この前にラグビーでイングランド対アルゼンチンと日本対サモアの試合の放送があるようなので そちらの放送時間の延長があるかもしれません
これは要注意です

もう絶対に予約しておこうと
リアルでも観るのですが 念のため!!!!!



とっころで 少し前 リーグ優勝を逃してしまったソフトバンク敗戦後 西武ライオンズ優勝の夜の

いつも長男が応援するチームへの言葉を書いているホワイトボードには 白目の灰原哀ちゃんが貼られていました




暫く暗ぁぁぁ~~~~いオーラを出していた長男ですが昨日のラグビーの日本勝利で嬉しくて嬉しくてすっかり立ち直ったようです
夕方元気にフットサルしに出かけて行きました

横関大著「ホームズの娘」 (講談社文庫)

2019-09-26 23:00:50 | 本と雑誌
ホームズの娘 (講談社文庫)
横関 大
講談社



桜庭和馬が指導役となった新人刑事 北条美雲
アイドルのような整った容姿 両親は京都で探偵事務所をしていて 美雲も推理能力に優れる
そんな彼女が恋をした

三雲渉 和馬の妻の華の兄


三雲家はLと呼ばれる泥棒一家・・・Lの一族

そうと知らずに恋をした美雲は やがて渉がLの一族と知り 別れるしかないと思うのだが


完全犯罪を売るサイトがある

殺したい人間がいる人間は そのサイトに高額な支払をし 犯罪計画を買う

犯人の犯したミスから犯罪は露見


ネット上でモリアーティと名乗る人物は 桜庭和馬に三つの問題を出す
解けなければ和馬にとって大切な人間を殺すと


モリアーティと名乗る人物の仕掛けた罠

ある執着


連続ドラマ「ルパンの娘」は今夜最終回を迎えましたが 「ルパンの帰還」「ホームズの娘」は
ドラマ最終回その後の物語

華のお兄ちゃんの渉のいっぷう変わった恋物語でもあります

「キング・オブ・エジプト」(2016年 アメリカ映画」

2019-09-24 09:22:16 | 映画
キング・オブ・エジプト4K Ultra HD&3D&2D ブルーレイ(3枚組)[初回生産限定:アウタースリーブ付] [Blu-ray]
ブレントン・スウェイツ,ニコライ・コスター=ワルドー,ジェラルド・バトラー,コートニー・イートン,エロディ・ユン
ギャガ



「とっておきの話をしようー」なんて語りから始まります
神々と人々が同じ世界にいた頃・・・・太陽神ラー(ジェフリー・ラッシュ)には二人の息子がおりました
兄のオシリス(ブライアン・ブラウン)はナイル川ある豊かなエジプトの地を
弟のセト(ジェラルド・バトラー)には熱く焼けた砂漠の地を

父なる神は それぞれへの試練としての思惑あり与えたのでした

セトには妻との間に子供が与えられませんでした

オシリスには妻イシス(レイチェル・ブレイク)との間の息子ホルス(ニコライ・コスター=ワルドー)が逞しく成長し
王の座をゆずろうとその戴冠式を行おうとしておりました

ここに若い盗賊がおります
ベック(ブレントン・スウェイツ)は店先で目を付けた煌びやかなドレスをかさらって逃げます
走りに走って家へと
家の中には着替え中の若い娘ザヤ(コートニー・イートン)
彼女は神を敬愛しており オシリスからホルスへと王の座がうつる戴冠式を楽しみにしており 見に行くのに良いドレスがないと嘆いています

ベックにも戴冠式に行くべきだと

ベックはザヤに盗んできたドレスをプレゼントします
早速そのドレスに着替えるザヤ

ベックはザヤを熱愛していて(悪い事ではありますが) 彼女を幸せにするためなら どんなものでも盗むつもりでいます
盗みの技は何の地位もない彼にとって生き抜く為の力

ベックはザヤと駆け落ちしております


一方 即位を控えるホルスは じき戴冠式だというのに 昨夜がご乱行だったとかで まだイビキをかいて寝ております
仕える娘達は入浴を勧めー
そこに現れたのは最も美しいとされる西の女神ハトホル(エロディ・ユン)
彼女は愛の女神でもあります
力を秘めた腕輪を持ち 相手の心を操る力も持っています
ホルスはハトホルに惚れているのでした


神と人と二組の恋人達


ベックはザヤと戴冠式を見にきました
ザヤの願いは何でも叶えるけれど 盗みはやめられないベック

守りの女神ネクティス(エマ・ブース) ホルスを教えたというトト(チャドウィック・ボーズマン)
いずれ錚々たる神々の揃う戴冠式

オシリスが今しも王の冠をホルスの頭に置こうとした時・・・・声がかかり 現れたのは砂漠から来たセト
彼は赤い軍勢を連れてきております

よく来てくれたと喜ぶオシリス
ホルスも叔父に会えて喜びます

セトからの贈り物の角笛を勧められてホルスが吹きます
「誰かの耳には届いたな」と呟くセトは オシリスからエジプトの王座を奪う為に来たのです
オシリスを刺殺し ホルスと戦うセト

それぞれの真の姿となり戦いますが ホルスは敗れ 両目を奪われてしまいます


「今日から俺が王となる!
神々よ跪け さもなくば殺す
人間どもよ
我を崇めよ
さもなくば奴隷だ」


これから死んで新しく生まれ変わる赦しを得る為には黄金を捧げなくてはならないー
セトは圧政を始めました
一年後ベックもザヤも奴隷となっております
セトは天にも届くほどの高い建築物を造らせておりました
この為に奴隷とされた人間は6千人近く命を喪ったとか

セトの為の建築物を色々造っているのはウルシュ(ルーフェス・シーウェル)
ちょっとイヤラシク奴隷のザヤに絡んでいます

密かにザヤに会いにくるベック
ベックにザヤは言います
平和な世界に戻すにはホルスがザヤを斃すしかない
その為にはザヤが奪ったホルスの目を取り返さなくてはいけない

その眼がある場所の図面はウルシュが持っていました

まずは片目を取り返しにいくベック
ベックはザヤの言葉には素直に従います
惚れた弱味ってヤツです

様々なエグイ罠が仕掛けられた建物内部 しっかり片目を持ってザヤに報告に行くベック
けれどザヤの表情は優れません
「ごめん・・・」と謝るザヤ

セトに逆らう企みはウルシュにバレていました

ザヤを連れて馬車で逃げるベック
ところが途中 ウルシュの射た矢が刺さり ザヤは死んでしまいます
「また会える 死は終わりじゃない」そう信じてると言い遺して

「絶対助けるからな」とベック

ホルスの片目を持ちホルスのところへ

ホルスは全てを失って絶賛落ち込み中です

ホルスに目を返す交換条件としてセトと戦い王になってくれー
ザヤを生き返らせてほしい
神様なら何でもできるだろうーとベックは言いますが
落ち込み自信喪失中のホルスは素直じゃありません
眼は取り戻したいし 親の仇も討ちたいのに
手のかかる神様です

けどまあ ザヤを生き返らせようとも試みてくれますが 今のホルスには無理でした


ザヤを迎えにきた死後の世界の神は言います



ホルスが両目を取り戻しセトを斃して王になったらーまだザヤが死後の世界の最後の門を潜る前であれば
この世に取り戻すことができるー生き返らせることができる

ベックの取り柄は走る速さと身が軽いこと 敏捷なこと


ホルスはセトの命を滅ぼせる水を得に 自分には祖父になる太陽神ラーに会いに行きます
本来なら人を連れてはいけない場所に
自分の影の中にいろーとベックに言うホルス

「偉大なるラー お聞き下さい

おじい様 俺を助けてくれ
頼む」

ラーはセトも自分の息子なのだと言います
それでも水は自由に取って良いと

オシリスも息子なら ホルスは孫



セトのした事にラーも思うところがありました

ラーは世界を奪おうとする黒い魔物を退ける仕事があります
この世界を守る為に

ホルスいわく「役に立つ男」ベックの存在も認めました

神でさえ この世の平安はままならぬ

ラーの助力で黄金の隼となりベックを連れてホルスは飛びます


セトは新しい世界を作ろうとしているのだとラーに話しますが
セトがもたらしたのは死と恐怖と混乱


セトは自分を熱い砂漠へ追いやり 兄には豊穣の地エジプトを与えたことを恨みに思っていました

自分の方が優れている

これはこじれた愛情
父親に認めてほしかった息子

愛情に飢えた男


その思いが通じずー自分は愛されていない認められていないと 父であるラーさえも殺そうとするセト

ラーが居なくなれば黒い魔物にこの世が食われてしまいます

そうなれば新しく自分が世界を作るのだ

他の神々全てがいなくなっても
自分だけ この世にあれば!


セトは妻すら信じず 自分に逆らうとその翼をもぎました

妻はセトに与えられた善なる者 良心であったかもしれないのに

その妻は 彼に子供を与えてくれませんでした


ラーはセトに親となる資格がないと思っていたのでしょうか
もしや自分の息子さえ殺しかねないと


兄弟殺し 親殺し 妻殺し

ホルスが居なくなり セトに恭順するフリをしていたハトホルですが 真の心をセトに知られ 力を使って自分を滅ぼそうとするセトから逃げ出します

そしてホルスのもとへ

ホルスは二匹の怪物に追われていたところでした
そのうち一匹を怪物を操る女ごと やっつけるハトホル




セトの力なる炎ある場所を守るは巨大な動くスフィンクス 
スフィンクスの出す謎が解けなければ踏みつぶされてしまいます


この謎解きの為に知恵ある神を連れて行こうとしますが
この神は危険な場所にいきたがりません

ベックがこの神のプライドをうまくつつきます
ベックの口車にのせられた格好で知恵ある神ー冒険に同行

でもね この神様 スフィンクスの謎の答えになかなか正解が出せませんでした

正解が出るとスフィンクスは「つまらない」と砂の中に潜り込みます


セトはホルスが来ると待ち構えていました

知恵ある神はセトに殺されます

檻に閉じ込められるホルスとハトホル

ひとり檻を逃れたベックは水をセトの命の炎にかけようとしますが
セトの言葉に惑わされます

水はセトに奪われ


ホルスが自分を騙していたのか
案外いい奴と思い始めたところだったのに
ホルスにはザヤを連れ戻せないのかとベック

ザヤを思う真心にうたれたのはハトホル
彼女は愛の女神なのですから

彼女は死の神に取引を申し出ます

自分の力のある美しい腕輪をベックとザヤの死に際する贈り物として 二人を再び生まれ変わらせてほしい

その引き換えに自分の身を捧げると

ホルスは止めるも 取引は成立し ハトホルは死の世界へ連れ去られてしまいます

まだ片目を取り戻せないホルス

味方してくれたラーもセトに害された

けれどラーは死んではいない

今や様々な神の力を奪いその身に備えたセト

これまでの体験で人々を思う力を持つようになったホルス

その身傷つきながらホルスの片目をセトから奪い返したベック
ホルスにその眼を投げますが

転げ落ちて行くベックを救う方をホルスは選びます

自分の力を取り戻すよりも大切なのは 自分を信じてくれる人間の存在だ
身をもって彼は知ったのでしょうか
おそらくこの事によりホルスは祖父ラーが与えた試練を乗り越えたのでしょう

遂にセトを斃すのです


戦いのさなかホルスが取り戻せなかった片目は少女が拾って大切に持っていてくれました


「有難う」ホルスは人間に対して礼を言うことも覚えたのです

けれど深い傷を負っていたベックは死んでしまいました


ベックの亡きがらをザヤに並べて落ち込むホルス

今や大切な友 相棒とすら思っていたベック


ベックを突き動かしていたのはザヤへの愛
無謀ともいえる神との闘いに挑んだ男

共にした数々の冒険


力を取り戻したラーがホルスのもとへ来て 願いを尋ねます

ホルスの願いはベックとザヤが生き返ること


そう 何故かここで死の世界へ連れ去られたハトホルをこの世にーとは願わなかったのですね
自分のことより人間のこと


ホルスは全エジプトの王となり それでも寂しそうです


ベックが言います
ハトホルを連れ戻すことを


ホルスは留守番をベックに頼み 黄金の隼の姿となって力強く飛んでいくのでした



この映画の情報あるサイトさん↓

http://tyfm13.blog.fc2.com/blog-entry-324.html

http://cinemandrake.com/キング・オブ・エジプト




エジプトの神と古代神話に興味を持たれた方へ
「古代エジプトの神々と神話」という名前のサイトを見つけました
サイトアドレス↓

http://www.ai-l.jp/HtEgy/chap6body-kami2.html

なかなか興味深い内容で わかりやすく書かれております

よろしければ こちらも↓「エジプト神話 ヘリオポリス・9柱の神々」

https://matome.naver.jp/odai/2140929441172500401

「コードネーム・ストラットン」 (2017年 イギリス映画)

2019-09-23 19:19:19 | 映画
コードネーム:ストラットン [DVD]
ドミニク・クーパー,オースティン・ストウェル,トーマス・クレッチマン,トム・フェルトン,コニ―・ニールセン
TCエンタテインメント



ダンカン・フォルナー原作のストラットン・シリーズより映画化したもの

イギリス海兵隊(SBS)のジョン・ストラットン(ドミニク・クーパー)はアメリカ海軍のマーティン(タイラー・ホークリン)と作戦遂行中に次々とトラブルに見舞われる

施設へ水中から潜入中にボンベの酸素の減りが激しく危なく二人共窒息しそうになる
資料に無かった水中の金網など工具で撤去しつつ やっと施設へ入るが
既に確保すべき生物兵器は奪われたあとで 施設の研究員の死体が累々と・・・
触れればまだ死後半時間以内の温かさ

危険を感じた二人は作戦を変更し救助のヘリを呼び脱出を試みるが おそらく生物兵器を奪った一味が襲ってくる
敵を斃しつつ海岸まで逃げてヘリを待つ二人だが 撃たれて負傷
そしてマーティンは首を撃たれ・・・・救助のヘリには乗れるも・・・死んだ


マーティンはまだ赤ん坊の息子がいる
マーティンと交わした会話が マーティンとの想い出がコンビを組んでいたストラットンの心を苛む
「(産まれた赤ん坊の名前は)結局ジャスティンって名前にした」

会いにいかないでいいのかと尋ねるストラットンに
「(この任務が)終わったら息子に会える」と答えたマーティン

あんまり辛いから自分を引き取って育ててくれた里親の老人に会いに行き一緒に飲んで馬鹿話に興じる

それでも仕事が待っている


ロンドン秘密情報部(MI6)
サムナー(コニー・ニールセン)が待っている

マーティンが死に結果作戦的には失敗だったストラットンの任務
マーティンを殺した一味のしたことが イギリスのしたことになっている


一味を率いるは死んだはずの男
グレゴール・バロフスキー(トーマス・クレッチマン)
彼はサムナーとも関わりある人物だった

元FSBのスパイで 英国情報部は彼が二重スパイという噂を流し
故国から暗殺命令が下り20年前に処刑されたはずだと


バロフスキーが奪った生物兵器はサタン・スノーと呼ばれる
このサタンスノーを使った実験をバロフスキーは実行
多くの人が死ぬ

それでも平地だから被害が少なかった


敵の正体が分かり バロフスキーにつながる人物を見つけローマに行くストラットン達

新しい仲間として加わったのが死んだマーティンの指導を受け 彼の仇をとりたいと思っているアメリカ海軍のハンク(オースティン・ストウェル)
マーティンを死なせたストラットンにも余り良い感情を抱いていないようにみえる

バロフスキーの意図を知ろうと バロフスキーの協力者を訊問するストラットンとアギー(ジェンマ・チャンージレンマと表記されるところも)

4機のドローンがある場所へ入り盗撮カメラを仕掛け バロフスキーが現れるのを待つストラットンらのチーム

奪われた生物兵器がある場所を知りたい


けれどバロフスキーの姿を見た若いハンクは辛抱できず銃撃戦に
そして作戦はだいなし バロフスキーには逃げられた


サムナーは若い頃 バロフスキーに近づき疑似恋愛関係にあったことを話す
バロフスキーへの暗殺命令を出したオルロフは大統領の座も近いのではと言われていたが行方不明になっている

バロフスキーが死んだことにして匿っていたのはオルロフで しかしバロフスキーは自分への暗殺を許可したオルロフを許しておらず復讐の機会を狙っていたのだろうと


バロフスキーは復讐を考えている
自分を騙した英国にも
そう彼が生物兵器を持ち込もうとしていたのはロンドンだった


カミングスはバロフスキーにストラットンらが押収したドローンを奪い返すように命じられる
彼が裏切り者だったのだ

裏切り者であることに苦しんでもいたカミングス(トム・フェルトン)だが バロフスキーに逆らえない


偽の人質解放
腕の刺青が無いことから解放された人質が偽物だと気付くストラットン


この計画がばれたのは内部に裏切り者がいる
この作戦を言い出したカミングス以外考えられず サムナーが会いに行くとカミングスは消えたあと

作戦が失敗したのは自分のせいだからチームから抜けるというハンクを ストラットンが自分の里親の老人に会わせる場面もあります
ストラットンを漁師にさせないときつい仕事ばかり言いつけたのに ストラットンが海が大好きな人間に育ったこと
老人はハンクも海が大好きな人間と知り 気に入ります

自分の事を自分で話すのは苦手なストラットン
ストラットンを育てた老人が話すストラットンの子供時代

老人の馬鹿話は落ち込んでいたハンクの心を浮上させるのでした


バロフスキーは生物兵器を船で持ち込もうとしていました

そこに駆け付けたストラットン率いるチームとの銃撃戦

しぶとくボートで逃げるバロフスキー

バロフスキーをボートで追いかけるストラットンとハンクですが はね橋が閉まり見失います

地上でバロフスキーを捜そうとするアギーの後部座席にカミングスが乗り込み銃でおどしてある場所へ連れていきます

「見ろ」と言ったカミングスは「(裏切るなんて)こんなことしたくなかった」と言った後 銃で自殺しました


カミングスは何を見せたかったのか
アギーは運ばれてくる荷物を見ました


ここは何処なのか


アギーが潜り込んだロンドン名物の赤い二階建てバス

そこに生物兵器を搭載したドローンも積まれます

バロフスキーと手下も乗り込み バスは動き始めます

一味は一階

アギーは二階に隠れており ひそかに本部やストラットンと連絡取りバスを教えようとします

ロンドンは赤いバスだらけ

アギーは携帯のフラッシュを焚いて教えようとします

9番のバスだと分かりました

バスを追いかけながらの銃撃戦

バスを停める為にー


ストラットンはバロフスキーに撃たれ なおドローンへ腕を伸ばします






事件は終わりアギーは傷の療養もかねて3週間の休暇を取りました
ストラットンが話しかけます
「3週間 読書するだけ」
ストラットン流のデートのお誘いに考えてみるそぶりのアギー


ハンクはチームに残ると言います
「あんたの言う通りだ 仇を討っても(マーティンが死んだ)悲しみは消えない」

ストラットン「ああ 悲しみは消えない」

ハンク「でも スカッとしたよ」と笑顔

二人に早く舟に乗るようにストラットンの里親の老人とその友が声をかけます

彼等は釣りに行くようです


この映画をもっとわかりやすく書いておられるブログさん↓

https://blog.netabare-arasuji.net/entry/storatton/


https://ameblo.jp/eigasuki/entry-12393764219.html

ピエール・ルメートル著「わが母なるロージー」 (文春文庫)

2019-09-22 18:38:35 | 本と雑誌


本の帯から
{『その女アレックス』のカミーユ警部、ただ一度だけの復活]

ーピエール・ルメートルのカミーユ・ヴェルーヴェン警部3部作
『悲しみのイレーヌ』
『その女アレックス』
『傷だらけのカミーユ』


本 裏表紙からの内容紹介
{パリで爆破事件が発生した
直後、警察に出頭した青年は 爆弾はあと6つ仕掛けられていると告げ、金を要求する
カミーユ・ヴェルーヴェン警部は 青年の真の狙いは他にあるとにらむが・・・・・

「その女アレックス」のカミーユ警部が一度だけの帰還を果たす
残酷にして意外 壮絶にして美しき終幕まで一気読み必至}



本の中にカミーユ・シリーズ人物紹介など入っておりまして

カミーユ・ヴェルーヴェン
パリ警視庁犯罪捜査部の警部
やや短気
亡き母は高名な画家で 今もそのアトリエを手放していない
身近な人間の顔をスケッチする癖があり 部下や友人の絵を手元にたくさん残している
身長は145cm 
これは母がヘビースモーカーだったためだと考えている
猫と暮らす



アルマン
ファーストネーム不明
刑事歴20年のベテランだが 「警察史上最悪の守銭奴」と噂されるケチ
年齢不詳の見た目も冴えないが 粘り強い捜査に定評があり カミーユの頼れる部下
「その女アレックス」で意外な漢気を見せる




ジャン・ル・グエン
パリ警視庁の警視長
カミーユの上司だが 長年の親友なのでお互い敬語は使わない
かなりの巨漢で 20年来さまざまなダイエットを試しているが効果なし
「傷だらけのカミーユ」で暴走するカミーユのために奔走する


ルイ・マリアーニ
刑事
カミーユの部下
明朗快活な金髪の青年で 資産家の御曹司
教養に富む秀才だったが警察入りを決断
新入りいじめにも耐え抜き 優秀な刑事となる
時に荒れるカミーユをなだめ 事件解決に導く
自宅には美術書が多数


ジャン=クロード・マレヴァル
警察学校を優秀な成績で卒業 捜査員としての働きぶりを評価され 20代半ばにして 栄光のただ中にあったヴェルーヴェン班に配属される
女性によくモテ 酒と博打も好む放蕩の癖があり カミーユは心配している



ドゥドゥーシュ
カミーユによれば田舎嫌いの猫で カミーユと暮らしてはいるが 森にあるカミーユの母のアトリエには行ったことがない
飼い主の気持ちを察知できるそうで 陰惨な事件に疲れて眠るカミーユの横に一晩中いてくれたりする



著者はカミーユ警部ものは3部作で終了のつもりだったがー
本の序文に著者の言葉がある

ーこの中編は贈り物だとずっと思ってきた
なぜなら 第一に依頼を受けて書いたものだから
出版社から原稿を依頼されるのはいつでもうれしい

第二にリーヴェル・ド・ボッシュの六十周年記念に際し 読者への贈り物として用意された一冊だから

第三に カミーユ・ヴェルーヴェンとの再会をわたしにプレゼントしてくれた作品だから
この人物には愛着があったのに もういなくなったと思っていた


著者は第一次世界大戦の資料にどっぷり浸かっていて 大戦中に農地にとんでもない数の砲弾がふりそそいだと知り 
そこから話をつなげていったそうだ

「悲しみのイレーヌ」「その女アレックス」に続くのが この「わが母なるロージー」原題はロージーとジョン

歌手のジルベール・ベコーが1964年に発表した同名曲からとられていると吉野仁氏の解説にある


三部作は どんでん返しもだが 出て来る犯罪が陰惨で重い
それに比べれば この作品は そこまでの暗さはない


ただ どうして彼がそういう行動をとったかー動機が問題になっている


想い人アンヌのもとへ向かっていたカミーユだが 爆破事件が発生
犯人からのお名指しで アンヌのもとへ行けなくなる

その後もカミーユがアンヌのもとへ行こうとするたび 警察に呼び戻されるのだ


人が死なないように爆破事件を起こした青年
彼の要求は殺人で捕らえられている母親の釈放

ところが母親が殺したのは 青年の恋人の女性だった

息子が自分のもとから離れようとすると 例えば息子の雇主 息子が慕うようになった女性などを密かに殺してきた母親

自分ゆえに母親が人を殺すというのならー
青年が考えついたことはー


自首してきた青年はあと6つ爆弾を仕掛けているーと言う

青年の過去を調べたカミーユは その母親のしていることに気付くのだ

カミーユは青年の要求通りにするしかないーと結論

青年とその母親は自由となった

青年は空港には向かわずに・・・・・

愛する女性の復讐を果たしたのか

母親の狂った身勝手な愛

そこから解放され自由となるよりも

死は赦しか癒しか 残酷な刑罰か




わが母なるロージー (文春文庫)
Pierre Lemaitre,橘 明美
文藝春秋
ミステリと言う勿れ (5) (フラワーコミックスアルファ)
田村 由美
小学館



帯によれば{解読解決青年 久能(くのう)整(ととのう)がしゃべりまくる}
裏表紙の簡単なストーリー紹介から
{坂で転がり落ち、検査入院をすることとなった整(ととのう)

その病院で出会ったのは、なぜか書籍を介した暗号で意思を伝えて来る美少女ライカだった

彼女の言葉に従って動くうちに、整は不穏な都市伝説に遭遇する
子どもを救う 炎の天使の正体とはー?!)



子供を虐待する親がいる

ー一緒に暮らす女のガキなんて どうして俺が面倒を見なきゃならん

ーこの子さえいなければー
どうして産んじゃったんだろう 邪魔だわ


ーいなくなればいいのに
ーいっそ いなくすればいい


食事すらマトモに与えられず 何かと言えば お前が悪いと暴力をふるわれ

こんな大人 居なくなってくれたらいいのに

本当に心の底から 子供達はそう願っただろうか


子供達に選ばせる

殺してあげる そんな大人は 消してあげよう


つまりは放火殺人犯ー

久能は その実行犯と関わってしまい・・・・・


何事も深く考え 裏を読んでしまう久能
その久能を事件へ関わるに導く意志持つ人間がいるらしい

描かれてこなかった久能の過去

そこには どんな物語が眠っているのだろうか

明暗・・・

2019-09-19 09:50:57 | 子供のこと身辺雑記
昨日 ヴィッセル神戸の応援に行った長男3-2で勝利
で 勝った時のお土産でカツサンドを買ってきてくれた

しかし野球は ホークスが負けていた







ホワイトボードに書かれた言葉は
「鷹を信じる 可能性ある限り」


そして灰原哀ちゃんのふきだしには「駄目よ工藤君 諦めちゃ・・・ ホークスにできないことは無いんでしょう?」








美味しそうなので ついつい買ってしまったもろみ
商品名は「つぶっこ もろみ」
買って帰ってから 何処の会社の商品なのだろうと見てみたら
大分県日田市にある(株)渡邊商品企画の

おお♪九州のだ☆
ちょっと嬉しくなったのでした

米澤穂信(よねざわ ほのぶ)著 「いまさら翼といわれても」 (角川文庫)

2019-09-18 14:19:37 | 本と雑誌
いまさら翼といわれても (角川文庫)
米澤 穂信
KADOKAWA



まずは本の帯の言葉から
「<古典部>シリーズ 鍵となる最新刊!(ただし2016年11月 刊行時において)
奉太郎、える、里志、摩耶花、4人の過去、そして未来に触れる短編集」

本の裏表紙の言葉から
{「ちーちゃんの行きそうなところ、知らない?」
夏休み初日、折木奉太郎にかかってきた<古典部>部員・伊原摩耶花からの電話
合唱祭の本番を前に、ソロパートを任されている千反田えるが姿を消したと言う
千反田はいま、どんな思いでどこにいるのかー
会場に駆けつけた奉太郎は推理を開始する
千版田の知られざる苦悩が垣間見える表題作ほか、謎解きを通し<古典部>メンバーの新たな一面に出会う全6編
シリーズ第6弾!}


古典部シリーズ
「氷菓」
「愚者のエンドロール」
「クドリャフカの順番」
「遠まわりする雛」
「ふたりの距離の概算」

さて「いまさら翼といわれても」収録作品は

「箱の中の欠落」
折木奉太郎は夕方 焼きそばを作った
できあがり さあ食べようというところに友人の福部里志から電話がかかってくる

相談は生徒会の選挙での票が合わないこと

謎の答えを見つける奉太郎



「鏡には映らない」
伊原摩耶花は中学の時の卒業制作の奉太郎の手抜きについて 今更疑問に思う

奉太郎のしたことは 自分が知るようになった奉太郎とは合わない
何か秘密があるのではないか

今も中学に飾られる鏡を見た伊原は気付く

陰険なイジメをしていた人間が企んだことと その呪いを いわば解いてみせた奉太郎


「連峰は晴れているか」
ヘリが好きなんだと奉太郎が覚えていた教師は しかしヘリが好きなのではなかった

その日 ヘリが飛んでいるのを見て笑みを浮かべた教師には 恐ろしい秘密があったのだ



「わたしたちの伝説の一冊」
漫画家を目指す伊原は漫画部にも入っている
けれど漫画部は 読んだ漫画について語り合いたい人間と 漫画を描きたい人間とで割れていた


「長い休日」
外で読書するにいい場所を捜していた奉太郎は 千反田と稲荷の掃除をすることとなる

そこで千反田は以前から気になっていた 奉太郎の「やらなくてもいいことなら、やらない やらなければいけないことなら手短に」をモットーとするようになったのかを尋ねる

それには都合よく使われてしまっていた 利用されたーそんな苦い想い出が



「いまさら翼といわれても」
合唱祭の場所から消えた千反田

伊原から行方を尋ねる電話があり この時 出来上がった冷やし中華を食べようとしていた奉太郎

さっさか食べて 千反田の行方捜しに動く

将来が不確かになった千反田は 歌うべきソロパート歌詞が歌えない


「わたしたちの伝説の一冊」の作中にある奉太郎が中学の時に書いた「走れメロス」の感想文がなかなか面白いです
そういう解釈もできるのか

人と違う発想 捉えかた


それは著者の感性をもあらわしているに感じます
そこまで考えてみる

一冊の本から全く違う物語を織り上げることも可能なのだろうなと

今朝のホワイトボードから

2019-09-18 10:06:53 | 子供のこと身辺雑記









学校帰りに好きなヴィッセル神戸の試合の観戦に行く長男

ホワイトボードの二段使いをしていた

上半分はサッカーの応援

そして下はいつものソッフトバンクホークスの応援

「まだ一日で首位に戻れる差よ!! 諦めずに信じてるわ 工藤くん・・・」
 

この場合の工藤は 工藤監督にかけてあります

夕方ちょっと笑った事

2019-09-17 20:00:28 | ペット
犬達にご飯とおやつをあげて室内へ入ろうとしたら 続いてラン(秋田犬)が入ろうとしたから
「駄目よ ラン」と言ったらー

確か隣の部屋にいたはずの瑠奈が足元に走ってきていて
前足を室内に上げてなおも入ろうとするランの顔をバシッと猫パンチ



その様子を忘れないうちにイタズラ描きで^^;

呆気にとられ下がるラン

私が無事に窓を閉めたら







そしらぬ顔でプリンターの上で悠々と身づくろいの瑠奈


えっと~~~我が家では犬三頭の中で一番強いのはラン

そのランを一瞬で退ける瑠奈

ま・・・一番年上さんではありますが
結果
我が家最強の生き物は瑠奈ーのようです

どうなることやら

2019-09-17 15:27:45 | 子供のこと身辺雑記
昨日は雨で試合続行できず コールド負けになってしまったホークス
長男も表情が冴えない











ホワイトボードの言葉もどんどん変わっていく

昨夜は灰原哀ちゃん横のふきだしの言葉が
「2位に落ちたけど まだ諦めないわよ 信じているわよ 工藤くん 」

長男いわく「逆転には残り試合全勝しか無い!!!!」





お得な(はずの)大袋で買ってきた茄子
ちょっと面白い形のが入っておりました

葉室麟著「辛夷の花」 (徳間文庫)

2019-09-16 21:19:37 | 本と雑誌
辛夷の花 (徳間時代小説文庫)
葉室 麟
徳間書店


嫁して三年 子無きは去るー
嫁いで三年しても赤子ができぬ石女は去れとばかりに 離縁され実家に戻った志桜里(しおり)

空き家となっていた隣家に入った男が声をかけてきた
亡き母の戒めで刀は抜かぬとしている「抜かずの半五郎」

殿の覚えがめでたいそうだがー
志桜里は ついつんけんした物言いをしてしまった

藩では三家が傍若無人の振舞をしており ただそうとする殿は志桜里の父の澤井庄兵衛を重んじたがー

実は三家の中の一つから娘を嫁にやってもと持ち掛けられた志桜里の夫は それで彼女を離縁すべしーとしたが
したがそちらの縁談が思うようにならず 志桜里に復縁してもーなどと勝手な事を言ってくる


殊更辛く当たって来る姑の本心を知り 思い迷う志桜里

何かと隣家の半五郎に相談するようになるが

半五郎も過去の出来事で幸せあってはならぬーと思い込んでいるところあり


殿さえも押し込めようとする三家の増長
三家は志桜里の父を始めに屋敷の全員を皆殺しにせんと襲い掛かる


志桜里一家を守ろうと獅子奮迅の働きをする半五郎だが 深傷を負う

志桜里の妹達に弟
志桜里の妹の縁談相手

颯爽と清々しい人々に

己らの我欲に拘る人間共の卑劣さ醜さとの対照



大矢博子さんの解説も作家と作品への好意に満ちています