1965年、昭和40年3月に公開された映画「北国の街」。
当時まさに売れっ子の舟木一夫さん主演の劇映画です。
この映画はほぼ全編北信濃飯山市で撮影されました。
公開当時、私は16歳、中卒で社会に出た翌年でリアルタイムでは観ていません。
それが昨年だったかネットで公開されて全編観る機会がありました。
内容は当時当たり前のように作られた青春映画のひとつ。
売れ始めた歌手を使って映画を作るのが当たり前だった時代です。
あれからもう59年の歳月。単なる通俗映画だったあの作品が全く違う意味を持つようになりました。
ほぼ地元ですから撮影された場所を訪れるのも面白いじゃないですか。
幸い YouTube で予告編が公開されています。
このタイトルバックの場所はすぐにわかりました。
国道117号線中野市と飯山市の境目、古牧橋です。
この写真は飯山側から撮ったものですが映画のタイトルバックはこの橋の右下、狭い河川敷です。
2023年2月24日
映画は恐らく1964年の撮影だと思いますが当時は古牧橋完成から3年、歩道はまだありませんでした。
Googleマップで探してもわからないのがこれ。ヒントは右下のアーチ橋と奥の山。
この写真ではわかりにくいですが奥の田んぼを左から右に向かって列車が走っています。
この映画は一部新潟県でも撮影したという裏話がありますがいくら探しても不明です。
予告編のラストシーンは今は撤去された飯山市の中央橋西側です。
これが生前の旧中央橋。映画とほぼ同じ場所です。映画ではクレーン撮影でしょう。
2009年5月29日
この橋は千曲川右岸側からも含めて多数撮ってあります。
今回つくづく歳月の重さ、はかなさを痛感しました。
一人よがりかもしれませんが単なるスナップ写真や映像が思いがけず貴重な記録になるものですね。