夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

Arriflex16S Powercable 作り直し

2018-08-22 11:01:45 | Weblog
製作途中だった Arriflex 16ST のパワーケーブルを完成させました。
いつか400ftマガジンを手に入れた日に備えてマイナスリードを備えたコネクタにしようという魂胆です。Arriflex 16STは、全部ではないかも知れませんが、400ftマガジンにコネクタから出たリード線をつなぐジャックを備えたモノがあるようなのでそれに対応させるためと、ついでに以前作ったコネクタより垢抜けしたものにしたいので。

外装は0.5mmのアルミ板を曲げて成型します。これはすでに作っておきました。ここまで成型するのは結構手間がかかります。

コネクタの外装

正規のコネクタは樹脂の成型品で、カメラ側にあるロックレバーが掛かるように出っ張りがありますがそれを真似てアルミ材でこんなのを作りました。

5*10アルミ材を加工

メクラ穴をあけてタップを立ててM3ネジを切って埋め込んで裏からナットでしっかり固定。

裏からナット留め

コネクタのメスはこんな材料から加工しました。

真鍮の金具

我ながらよく思いついたものです。センターに穴をあけるのは大変でした。(最初は失敗)

旋盤なしでセンターに穴をあけるのは神業

これで部材がそろいました。

コネクタの部材は半田付け済み

リード引き出し側はマイナス側からリードを接続するネジをタップ加工してあります。

ここまでは順調

毎度ダイソーの品物は助かります。これはエポキシパテ。これでピンの位置決めと埋め込みをします。

ダイソー様様

ピンに練ったパテを巻きつけます。このパテは硬化が早いので手早く作業します。

子供の頃の粘土細工を思い出しながら

パテが固まったらカメラの受け側に挿入してピンの間にパテを詰め込みます。

狭いので苦心惨憺

外装を押し込んでピンとの間にパテを詰め込みます。コネクタとカメラ側が固定されないよう、しかもピンと外装はしっかり固定されるように。

老眼鏡が必須

パテが固まったらカメラから抜いて隙間無くパテを詰め込みます。リード引き出し側はマイナス線を半田付けしてパテを詰め込んでこんな具合に押し込んで針金で締め上げてバイスで固定、固まるまで待ちます。

ここまで来れば完成間近

完成です。外装はパテが付着したので削りとってクレンザーで仕上げました。コネクタ側は塗装しましたがパテのままで良かったかも。今回外装は無塗装です。アルミは専用の塗料でないと剥げるからです。ゴム板はカメラに脱着しやすくするためです。ここで念のためテスターで導通を当たったら+と-が入れ替わっていました! これはXLR4pコネクタ側で入れ替えて解決。


試運転なんてするまでもありませんが、儀式です。マイナスリードは圧着端子でネジ止めなので普段は外しておきます。

先日作ったバッテリーユニットで駆動

その後端子部が気に入らなくて耐水ペーパーで削ってエポキシの地肌を出しました。
ガラスエポキシ基板みたいな色でもっともらしくなりました。

これで納得

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