夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

テレシネ装置で悪戦苦闘

2020-07-26 11:45:23 | Weblog
12V20Wのハロゲンランプに反射鏡を付けてテストしましたが問題発生です。
せっかく改良したのに明る過ぎてカメラ(HVR-Z5J)のND FILTERを "2"(1/16)または"3"(1/64) にしないと露出が極端にオーバーしちゃいます。
反射鏡による集光が効き過ぎました。
それでもとフィルムを掛けてカメラのPHOTOモードで撮ってみました。NDは2だったか3だったか忘れちゃいましたがヒストグラムが良好な設定です。

これじゃあスクリーンプロセスのテレシネの方が遥かに良好です。しかも少女のTシャツとスカートの右側に"青ハロ"が出ています。(スクリーンプロセスは3管の業務用カメラで撮影すると信じられない画質が得られます)

もう一枚。これも納得がいきません。


反射鏡取り付け前は明らかに光量不足だったのはなんでだろ?

研究者じゃないので考えていても進みません。反射鏡はやめて元の方式に戻しましょう。
毎度毎度のアルミ板で工作です。ランプ取り付け板をリメイク。


ランプを取り付けて


映写機に戻しました。


とりあえずフィルム無しで明るさを見ました。映写機のシャッター後部の窓に光を拡散させるプラ板を付けてあります。
HVR-Z5Jはありとあらゆる機能があって便利ですが設定変更は煩雑でまごつきます。シャッター速度が長いとPHOTO機能は使えないので液晶画面です。このカメラに慣れている人ならどんな設定かおわかりでしょう。


設定を変えてみました。この方式でも中央部が明るい傾向が見られます。


ではフィルムを掛けてテスト。
まだこのフィルム本来の情報量は再現されていませんがかなり改善されました。

CAM:ELMO C300 FILM:ダブルランスーパー コダクローム25


CAM:ELMO C300 FILM:ダブルランスーパー コダクローム25


CAM:ELMO C300 FILM:ダブルランスーパー コダクローム25


CAM:Canon DS8 FILM:ダブルランスーパー コダクローム25

どれも1975年に撮った自主映画のカットです。この作品では途中からCanon DS8(新品!)を買って切り替えました。DS8の方がレンズの性能が遥かに上で素晴らしい映像でしたがC300独特の味は出ませんでした。レンズって、性能だけじゃないとこの時知りました。
どうですか、これを見てもデジタルでは絶対表現できないフィルムの味が見事に出ています。輪郭の強調ではなく豊かな諧調表現、これはフィルムの独壇場。

フォーカスはカメラの液晶で見てそこそこ合わたましたが、外部モニターを使えば正確に合わせることができます。画面両サイドの青ハロに関しては光軸と中間レンズ(引伸ばし機から外した物)の角度調整で解決するかも知れません。
次の作業はランプの後ろに平面の反射鏡を取り付けてみる事です。
Z5Jのセッティングに関してもプロフィールやシャッター速度も含めて試行錯誤が必要です。

午後ランプの後ろにステンレス板の反射板を作って取り付けました。


フィルム無しで様子を見ました。GAIN 0dB,ND OFF,シャッター速度1/60 手振れ補正はもちろんOFF。


今日はここまで。
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