夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

撮りためた膨大なビデオテープ

2022-01-12 15:58:00 | Weblog
1989年、40歳から Sony EDC-50 とIKegami の業務用カメラで撮ってきたテープがそのままになっています。

これは EDBeta テープ、105本ありました。


他に業務用3管カメラで撮った Umatic テープも段ボール箱一杯。


内容は BGV いわゆる環境ビデオの素材。
残念なことに日本で最初に環境ビデオを提唱、作成した新井満氏は昨年亡くなりました。

彼の考える環境ビデオは通常のカット構成ではなく撮りっぱなしのワンカット映像。私がそれを知ったのは確か当時の月刊誌「小型映画」で、書店で見つけたこの本も買い込みました。

とりあえず眠っていた EDBeta テープを何本か再生してみました。


先日クリーニングテープの不具合で慌てた EDV-9000 は途中でヘッドが詰まって別のクリーニングテープを使ってから快調です。


古いワークステーションで静止画を取り込んでみました。コントラストが弱いのはPCの画像用にレベル補正していないからで映像では正常です。


黒姫山麓の開拓地。確か偏光フィルターを使ったのでコントラストが強めです。


丘のりんご畑。純白の花が満開です。テープ後半で近所のネコが散歩に来たのが写っているはずです。


信濃町の踏み切り。線路は当時の信越本線です。2時間テープには下り特急白山をはじめ懐かしい列車が通過します。


厳冬の黒姫開拓。晴れた夕暮れで立ち木の長い影が徐々に長くなります。


旧豊田村の山の手です。雪の上に三脚を立てて夕日が沈むまでひたすら長回し。後半、傾いた太陽で画面にハレーションが出ますが実に綺麗です。

この映像を液晶テレビに出してみたら EDBeta と相性がいいのか意外に良好な画質でした。


EDBeta 素材は1本だけ旧鬼無里村の戸隠山を背にした古い萱葺きの家の四季の風景を BGV に仕上げて「山里の原風景」のタイトルで YouTube で公開していますが、素材には事欠かないので編集を再開してなんとかしましょう。
コメント
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