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マイケル・J・フォックスの自叙伝の第二弾です。
第一弾 ラッキーマンはまだ読んでいません。
マイケル•J•フォックスがパーキンソン病を患っているのはなんとなく知っていましたが、パーキンソン病研究のためにマイケル・J・フォックス財団を設立してパーキンソン病患者のための活動をしていることは知りませんでした。
ここまでリアルにパーキンソン病に関して自ら語っているものはあるのだろうか?
神経内科の教科書をよむよりよっぽどパーキンソン病の本質がかたられています。
自叙伝は朝目覚めてから始まります。
ベッドから出るシーンP2より引用
両脚を勢いをつけてベッドの横に振り下ろすが、足が床についたとたんに、二つの足はけんかを始める。パーキンソン病につきものの「ジストニー」という状態で、足がひどくけいれんして内側に曲がり、くるぶしが床におしつけられ、両のかかとがまるで祈りをささげようとするかのようにくっつきあう。
その後、歯磨きして、シャワーを浴びて自分のすがたをマイケルが見るまであと2ページを費やします。
政治の章では
パーキンソン病の治療法の研究には幹細胞の研究が不可欠と考え、幹細胞研究を指示する候補者を支援することによって、マイケルが政治に大きく関わっていくシーンもスリリングにかたられています。幹細胞研究をブッシュ大統領が拒否権を発動して研究を凍結するくだりの政治の戦いはすごいです。
オバマ大統領になって研究の凍結は解除され研究の助成も承認されますが、、
仕事の章で
先日自殺したと言われるロビンウィリアムズと一緒にパリでツールドフランスのゴールシーンを見る場面が感慨深く感じられました。
家族の章では
父親としての彼の考えに感銘をうけました。是非読んでみてください。
私の希望ですが、
つぎの10年間でパーキンソン病の治癒の方法が臨床的に確立され、バックトゥーザフューチャー 4でマーティ・マクフライとして、自由自在に動き回るマイケルとして、三冊目の自叙伝を記して欲しいとおもいました。
順序が逆になりましたが、とりあえず私は1冊目のラッキーマンを紀伊国屋で買ってきて今から読みます。