かつての西夏の都の高校1年生。
みんないい顔!
もろこしでは中学といえば「初等中学=初中」「高等中学=高中」の6年間、つまり中学一年生から高校3年生までを指し、普通一貫教育である。
この学校は北京大学や清華大学といった中国の最高学府にも何十人も入るこの地区のエリート校。
もろこしでは中学から寮生活のところも多く、朝6時のランニングから始まり(冬は真っ暗)、夜の自習の時間がおわる10時までひたすら勉強に明け暮れる。一人っ子政策によって子供の受験勉強の競争はますます熾烈になっている。科挙の名残か、勉強ができさえすれば将来の道が開ける!という考え方が根強い。たくましいもろこし人といえども、このような生活を続け3分の1くらいの子は精神的に参ってしまうらしい。
こうした教育は超エリートも生まれるが、ひずみも生まれる。この日の授業は美術だったのだが、もろこしの子供は日本の子供に比べると、見たものをそのまま描写するのは得意だが自分で創造することができない子が多いそうだ。
「創造力」
これが日本が勝ち残るキーワードなのかもしれない。