納言のもろこしだより

今回上海が3度目のもろこし滞在。倭国ともろこしの和睦を願いつつ、のほほん過ごす清少納言のつれづれ日記!

OECD学力調査、上海が1位独占!?

2010年12月13日 | 教育

OECD=経済協力開発機構 が3年ごとに実施している学力調査。

今回初めて参加した上海市が読解力と数学、科学のすべての科目すべてでトップになったとか。

ちなみに日本は読解力が8位、数学が9位、科学が5位。

 

上海のトップ独占についてー。

 

「中国」でなく、「上海」で参加している点、一番好きのこの国のことだから、優秀校を抽出して実施してそうな点など疑わしいところを言い出せばきりがない。

この学力調査にそもそも何の価値を見いだせるのか?とも思ふ。


でも!

日本がゆとり教育しているうちに

アジアの国々が、学力、ビジネス、経済力など、どんどん日本を追い越していってるのはこっちにいると特に強く感じるわけです。

上海の日本企業でも最近は、日本人より中国人を採用するケースが増えているそう。

人件費が安くてとっても優秀な中国人はいっぱいいますからねー。

 

最近は日本国内でも優秀な外国人の雇用が進んでいるとか。

倭国の行く末や、いかに。。



高考!

2010年06月07日 | 教育
今日から3日間、「高考(ガオカオ)」とよばれるいわゆる中国大学統一入学試験。
ご存知中国は人が多すぎ、一人っ子政策、よって受験戦争が熾烈!

よって。
この日ばかりは政府、市民が一丸となって受験生を守るのです。
試験会場付近の交通整理、送迎タクシーには優良運転手の優先配置などなど。

しかし。
一方で中国では解答が表示される偽造時計などあの手この手。
そちら方面でも競争がすごいのです。


まじめにやってきた
まじめにやっている
受験生が全力を出せますように!

創造力

2007年04月23日 | 教育

かつての西夏の都の高校1年生。

みんないい顔!

 

もろこしでは中学といえば「初等中学=初中」「高等中学=高中」の6年間、つまり中学一年生から高校3年生までを指し、普通一貫教育である。

この学校は北京大学や清華大学といった中国の最高学府にも何十人も入るこの地区のエリート校。

もろこしでは中学から寮生活のところも多く、朝6時のランニングから始まり(冬は真っ暗)、夜の自習の時間がおわる10時までひたすら勉強に明け暮れる。一人っ子政策によって子供の受験勉強の競争はますます熾烈になっている。科挙の名残か、勉強ができさえすれば将来の道が開ける!という考え方が根強い。たくましいもろこし人といえども、このような生活を続け3分の1くらいの子は精神的に参ってしまうらしい。

こうした教育は超エリートも生まれるが、ひずみも生まれる。この日の授業は美術だったのだが、もろこしの子供は日本の子供に比べると、見たものをそのまま描写するのは得意だが自分で創造することができない子が多いそうだ。

 「創造力」

これが日本が勝ち残るキーワードなのかもしれない。

 


もろこしの高等教育事情

2006年03月09日 | 教育

大学

いま、中国の大学では専科(3年制。短大に相当)学校は本科(4年制大学に相当)への移行のために学校間の合併や再編などが進んでいる。大学昇格への申請を通すために学校の規模拡大、教室、図書館等の設備投資がすごい勢いで繰り広げられている。

大学における日本語本科の開設もここ5年で急速に増えた。以前は第2外国語として日本語を勉強するところが多かったのだが、日本語専攻は将来の就職に非常に有利(英語専攻より就職率がいい)と言うことで人気があるようだ。10年前、日本語教育は有名大学を除き東北でしかほとんど行われていなかったのだが、最近は長江より南の地域の日本企業や観光客が多い地域で拡大している。しかも、ものすごい勢いで。

もろこしはどこまでもまだ「途上国」と言う意識を持っており、謙虚に海外に学ぼうとしているのが強みだ。海外との交流も盛んで、大学の先生たちは留学経験のある人が多数。大学では教師に対する点数を学生がつける、ということがわりと普通に取り入れられているという意外な事実も。

加えて。

どの学校に行っても感じることだが、リーダーに女性、若者が多いことに驚かされる。大学学長が40代なんて考えられるだろうか?完全な能力主義だ。この点、倭国よりずっと西洋よりなのである。


出張報告書 桂林編3♪ もろこしの中等教育事情

2006年03月07日 | 教育

中学高校・専門学校編

1.中学高校

もろこしでは、中学を初中(初等中学)、高校を高中(高等中学)という。中学高校はまとめて「○○中学」と言う。同じに敷地にあるのが普通だ。

一般的には朝から夜まで12時間拘束される。朝5時間、午後4時間、夜3時間(自習だが教室の自分の席に座っていなければならない。)

 2.職業学校

ここ、喫茶店じゃありませんよ。中学・高校職業学校(公立)の教室です。ほかにもホテルの設備、美容室、マッサージ室など本物かと間違う設備ですがすべて職業技術を身につけるための実習用教室なのです。

 

    

このような施設の立派さに唖然。しかもここは北京上海ではないぞ、もろこしの片隅の小さな町、桂林ぞよ?!

こんな学校に倭国青年使節は必要なのか?

彼ら曰く、

「見栄えは立派かもしれないが、中身は伴っていない。倭国の先進的なお客さま至上主義の精神をもろこしの童たちに伝えたもれ。」

納言曰く、

「以後、必要なもの。是、硬件(ハードウェア)にあらず、軟件(ソフトウェア)なるや?」

もろこしの人々おおいにうなづく。


出張報告書 桂林編2♪もろこしの義務教育事情

2006年03月06日 | 教育

つづきましてもろこしの教育事情を・・・。

今回の出張では桂林市内の小学校から大学まで8校を回った。そこで感じたことなどをいざかかむとす。

小中学校編

小学4年生の授業風景。首には赤いスカーフ。

驚いたことがたくさん。桂林と言うこんなもろこしの地方の小さな町で、いくつかの小中学校ではすべての先生が授業で耳からかけるタイプのマイクを使用。(画面ではよく見えませんが。)そして、OHPの進化版、日本語でなんていうか忘れましたが、文字や写真をかざすとそのままスクリーンに映し出すことができる機材、がすべての教室に備わっていました。日本の小学校ではこんなの普通に使われているんでしょうか?

 

音楽室はこんな感じ↓(後ろの壁は楽譜模様)

 

もろこしの人口は世界一。「人が多い=競争が激しい」のでもろこしの童たちはたくましくなければ生きていけない。小学生のときからクラス全員にクラス成績一覧表が配られる。どの子が何点とり、何番か、一目瞭然。

また、もろこしでは教師のいうことは絶対だ。子供の成績が悪いのは基本的に親の責任になる。どこかの国のように親が教師をうったえるなんてありえないのだ。

 


3月1日、もろこしの片隅より叫ぶ

2006年03月01日 | 教育

今日は2月27日である。この文は3月1日の記事としてブログに載せたい。しかし当日は広西にお出かけ中だからしかたない。

2006年3月1日は以前倭国で読み書きを教えていたちょいとおおきめの童たちが、3年間の学業を終えて旅たつ日である。立派になったはずの童たちをひと目拝みたいのだが、かくいう私は今、もろこしにいてしかも桂林という遠い小さな町の片隅にいる。童たちがあの校歌を歌い、中庭で写真を撮っているだろう今頃は土地の人ともろこし語で奮闘し、飲めない酒を飲まされ昼から意識が朦朧としているところだろう。でもこれは、すべて童たちの近い将来、倭国ともろこしがよりむつまじくなっていることを願っての行動なのだ。

もろこしにいても童たちとの日々をよく思い出す。とても心がなごんだ時間でありました。ありがとう。

 

卒業生の皆様

卒業おめでとう!!

先生方

本当にお疲れ様でした!!

 

・・・近くて遠い、もろこしの片隅から心の中で叫んでみました。みんなの心に届いたでしょうか?