貞子さんに聞きたかったこと
(3月30日参照→http://blog.goo.ne.jp/yukarippp_2006/e/72fb86ca544dbebc1322afc9857d195d)の答えをついにここに載せる事ができる日がやってきました!
緒方貞子さんの側近のある方が、あの日納言が聞けなかった質問を貞子さんとの会議の席で代読してくださったのである。
納言の問い
「貞子さんは世界を舞台に活躍され、今までいろいろなところに行き、いろいろな人々にあってこられました。今回も中国を訪問され、中国の貧困区の小学校や一方で中国の発展ぶりを目の当たりにし、いろいろお感じになったことがあると思います。それらを踏まえ、私たち日本の子供たち(児童・生徒)に対し期待すること、またメッセージ等をお聞かせください。またそれを実現するためにどんな教育のあり方を期待されるでしょうか。」
貞子さんのお答え
「今の日本の子供たちは恵まれているわ。戦後の日本人は利己主義的な部分が強くなり、人の痛みに対する感受性が薄くなっているわね。これからの子供には常に他を思う心を持ち、自分たちも豊かになるとともに、自分だけが良くなることは有り得ないとの包括的な考えを身につけて欲しいわ。教育については学校だけじゃなくて難しい問題だけど、大人や教員は夢をもつ若者のために社会の閉塞的なものを打ち破っていくような責任を自覚することね。」
納言はてっきり「英語力・・」とか「視野を広げて・・・」などという言葉が出てくるかと思っていたので(そのような答えは期待してなかったけど)さすが貞子さんだな、と思いました。
根底に必要なのはもっと基本的で、かつ簡単なようで難しい他を思う気持ちなんですね。難しいんですよね、これが。他を思える人=地球人になる素質があるということなんですね。
ちなみに故司馬遼太郎さんも「21世紀に生きる君たちへ」という文のなかで以下のことを言っていました。
http://www.kantei.go.jp/jp/kidsold/hanashi/r_s_txt.html
貞子さんのお答えとかなり通じるものがあると思いませんか?