ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

Hide and seek ハイダンシー (ハイド氏はどこにいる?) いえいえ、それは違います!

2006-10-24 | 映画
コミックス・ウェーブフィルム作品集、最後の1本「KAKURENBO」を見た。

ネタバレを微妙に避けつつ、紹介。こんな雰囲気ね。(キャラクター名はカンニング、あとは印象で書いているから正確じゃないよ)。



「御常夜様の御遊戯」という秘密の遊戯があると、子ども達は知っていた。ネオンサインの「ト」「コ」「ヨ」の文字を追うと、その祭りの場に誘われる。そして、七人の子どもが揃うとその「カクレンボ」が始まるという。そして、その遊戯に参加した子どもはそのまま行方不明となるという。

その日、集まったのは八人だった。

悪餓鬼ノシガは、カクレンボの鬼が本物だという風聞など絶対に信じない、と強がりをいっている。子分のタチジとスクを顎で使いながら、内心の惧れを気付かれないようにと、決まりとなっている狐面を深々と被っている。……三人。

双子の兄弟インムとヤンクには人知れぬ暗い過去があった。秘密の遊戯に「隠れる」つもりなど、さらさらない、鬼は倒す気構えである。……二人。

ヤイマオは弟分のヒコラとともに「ト」「コ」「ヨ」をたどる。ヒコラの妹が前の「遊戯」に参加して、以来行方不明なのだ。……二人。

ヒコラが気付くと、子どもたちが、ひぃ、ふぅ、みぃー……七人揃っていた。いや、あの小柄な女の子を入れて、オレたち八人いるじゃないか! 集まる子どもは七人のはずじゃないのか?

……その時、常夜の門が開き、秘密の遊戯の幕が開いた!



うーん。いいね、なんというのか、行ったことはないが、今はなき「九龍城(ガウロンセン)」みたいなんだな、舞台が。そこに、生体(バイタル)なのか、機械体(メカニカル)なのか、なんともいえない「鬼」が現われる!

で、オチは、まあ、「MATRIX」世界の成り立ちに似ている。そして、きちんと、「KAKURENBO」ならではのラストシーンに向かって話が収束する。

三作品中、まとまりの点では最上である。

他の二本ともども是非見て欲しいな。