熱帯アジア原産でシソ科のバジル。和名をメボウキといいます。種を水に浸すとゼリー状になり、それで目のごみを取ったことが由来で、日本には はじめ種が漢方として入ってきました。
属名は旧名に由来し、basilicosは王様の~という意味で、この草が王の薬や香料にされていたことによります。中国、インド、ヨーロッパで、古くから薬として珍重されてきました。用途は消化剤、催淫剤、眼薬などです。
お料理には、トマトに合うハーブなのでイタリア料理に多用されていますが、にんにくに合うとして台湾料理でも使われています。その他鶏肉料理、魚料理、パスタなど、活用範囲は広いです。新鮮葉、乾燥葉ともに利用されますが、乾燥葉を長く保存すると風味が落ちやすいので、オイル浸けにしたり、ペーストにするなどをお勧めします。
本来多年草ですが、日本では越冬が難しく、一年草の扱いになっています。夏に花をつけますが、そうなると香りが弱くなりますので、芳香を利用するのであれば、花を咲かせないよう花芽を摘み取るとよいでしょう。
キッチンハーブとして相性のいい食材
牛肉、ラム肉、豚肉、サーモン、えび、鶏肉、卵、チーズ、トマト、なす、グリンピース、にんじん、パスタなど。