地中海沿岸原産で高さ50から120センチになる常緑低木です。
属名のロスマリヌスの“ロス”は露、“マリン”は海という意味で、長い航海を経て地中海に帰って来た水夫達が漂うローズマリーの香りで故郷を感じたということです。
花は薄紫、紫、白色のものがあり、早春から夏に見られます。
ヨーロッパでは健胃、食欲増進の効果があると言われてきました。精油はロスマリン油といい、皮膚刺激、疥蘚の治療薬とされてきましたが、現在は香料原料に使われています。
香味料としては、羊や山羊、その他肉料理によくつかわれますが、香味が強いので心得て使って下さい。
また、ポプリやハーバルバスにも利用できます。お料理で余ったらお風呂に浮かべて子羊気分を楽しんでみては。
栽培されているローズマリーには、料理用で人気のトスカナ・ブルー、イギリスで古くから親しまれるミス・ジェサップ、アメリカで耐久性のある種として使われるアルプなどがポピュラーで、これらは立性です。これ以外でも、ほふくする形のもの、それぞれの中間のものがあり、食用、ハーブガーデンなどいろいろな楽しみ方をされています。
キッチンハーブとして相性のいい食材
豚肉、ラム肉、鶏肉、牛肉、じゃがいも、サーモン、チーズ、ワイン、ブレッド、フルーツサラダなど。