銭湯の古時計

時計ばかり見ています。

時間がないから――。

この１週間、ほとんど寝ないで『貧乏の神様』の再校ゲラの手入れを行っています。第一部は昨日郵送したので今日の午前中に双葉社に到着し、第二部は今朝ヤマト運輸の営業所に直接持ち込み、当日配送便で送ったので、夕方ぐらいに着くはずです。

疲労し過ぎて、頭痛、めまい、吐き気がひどい。

昨夜の出来事

我が家の風呂は、今朝から修理に入っているのです。
前日は入浴できない、ということなので、昨夜は家族３人で自転車に乗って材木座にある銭湯に行ってきました。
銭湯の入浴代は、ひとり470円。
珍念さんが、「おれは遠慮しとくよ」と言い出すほど、いま我が家は経済危機に陥っているのです。
財布の中に(もちろん、銀行にも)２万円しかない、という信じ難い現実――。
次の入金は、３月に双葉社から発売される『貧乏の神様』の印税の半金で、４月末の予定――。

もちろん、２万円で２ヵ月凌ぐのは不可能です。
人間が３人、猫が４ひきいますから……
高校生になる息子に、制服や体操服や鞄や靴や学用品を買い揃えないといけないし……
電話、パソコン、携帯電話、水道も、止まるし……

３月半ばに南相馬行くの無理かもしれない……
ドタキャンすると迷惑をかけるから、もし無理なら、今のうちに伝えないといけないんだけど……

ティグリ……

疲れた。
朝まで眠る。

耳がなけりゃ、座布団みたいだ……

こういう座布団って売ってるよね？
無印良品にあった気がする。

由紀夫くん、座っちゃうぞぉ……
いま、疲労のピークで変なテンションだから、ほんとに、座っちゃうぞぉ……

わたしは、おつうか……

ゲラの手入れをしているといつも、羽を引き抜いて機織りをする『鶴の恩返し』の鶴(おつう)の心持ちになりますが、正体を見られても、飛び去れないから鶴じゃないか……と、なにやら頭がぐちゃぐちゃになってきました。

限界に近づいている。

あとがきを読み直し、加筆する必要があったら加筆して、わたしは終わり。

あとは、珍念さんに、字句統一等を託します。
珍念さんも、かなりテンパっています。ハードワークですね。
「これは、大変だね」
「大変だ……」
と眉間に皺を寄せて言い合っています。

ストレス半端ないので、毎日かっぱえびせんとかいちごポッキーとかポップコーンとかふ菓子とかを、ぱりぱりぽりぽり食べまくっています。

『貧乏の神様』のゲラ作業で４kg肥ったよ……

この再校ゲラが届いたら、ショックを受ける、と思う…

３月27日に双葉社から発売される『貧乏の神様』の再校に手を入れはじめて、今日で６日目になります。

今夜中に終わります。

２月25日必着という締切は守れます。

しかし、かなりバサバサ削ったのです。
ページ数も少なくなりました。
そして、これだけ手を入れると(特に、第二部の直しが多い。構成自体を大きく変えた)、もう一度、わたしが読んで、文章を整えなければ危険(無責任)でしょうね。
３月27日発売だとスケジュール的にギリギリなので、第二部だけ、今回の直しを反映してプリントアウトしていただいたものに、わたしが手を入れてから印刷所に入稿する――、という形をとれないでしょうか？
第一部の方は、念校では、引き写しミスがないか確認したり、文章の細部を直すだけで、大きな変動はないと想われるのですが、第二部はこのまま入稿すると、念校で再び頁数が変わるような直しが入る可能性があります。

第二部、一日で手を入れて戻すので、よろしくお願いいたします。

削って削って、また削る。

ゲラでは、とにかく削る。
頁数が少なくなるな……

これ、再校で、３月27日発売なんだけどな……

今日も朝から、ゲラゲラゲラ( 笑っているわけではありません)

３月27日に双葉社から発売される『貧乏の神様』です。
手を入れた箇所を読み取れない可能性もあるので、原稿用紙に清書します。

本にしたい、とお話をいただいたことは、もちろん大変有難いことなんですが、と同時に、これは直しが大変だぞ、と思いました。

『貧乏の神様』は、この７年間に書いた「貧乏」や「お金」についてのエッセイを中心にまとめた本なんですが、７年前のわたしが書いたものは、文体も使う字句も今とは違うんですよ。
考え方にも変化がある――。
それを一冊の本として統一感を持たせる(流れを滞らせない)ためには、かなり手を入れないといけません。

ゲラの手入れ作業が一日伸びると、他の原稿執筆が一日遅れる――。

焦りのピークを越え、ここ数日、わたしはかなり苛つき、家族を怒鳴り飛ばしています。

時間が、ない――。

再校ゲラ、手入れ、苦しい。

来月３月27日に双葉社から刊行される『貧乏の神様　芥川賞作家困窮生活記』の再校ゲラに手を入れています。
これは、エッセイということになるんですが、結局、小説もエッセイも執筆やゲラ手入れにかかる時間は同じなんですよね。

わたしの場合、対談原稿にも同じ労力を注ぎます。

量産はできません。

明日中には、終わらせる。
終わらせないと、他の仕事が間に合わない――。

３月27日刊行の『貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記』

再校ゲラの手入れをはじめて４日目。

ようやく半分終わった。

後半は、あまり直しがない、と思う。

今夜中に終わらせるぞ。