見逃した！

目を離した一瞬の隙に、ツマグロヒョウモンの前蛹がサナギになってしまった。

また、蛹化の瞬間を見逃してしまった。

いつもだよ。

なんでだよ。

今回は、目の前に座っていたのに……

スマホでメッセンジャーの返信をした、

その僅か1分ぐらいの間の蛹化だったから、

悔しい。

悔し過ぎる。

この子、まだ新しい体を振り回してる。

今はまだジェリービーンズみたいに柔らかいだろうから、触れることは出来ない。

オレンジ色に金色の棘が光るサナギ。

幼虫、サナギ、成虫の蝶、

変化する全ての形と色が美しい。

それに比べて人間は……

とげんなりすることが多いけど……

羽化の瞬間は、見逃さないゾ！

変化する。

どんなものも変化する。

人も、心も、変わる。

良く変わることもあれば、

悪く変わることもある。

変わらないものなんて無い。

そう思うと、少し楽になる。

つかれた。

トラブル対応と金策は、

精神的に疲れる。

疲れて、今日は、ちょっと走れないな……

合間合間に、断続的に、コーエン兄弟の『バーバー』を観ている。

ハサミ、バリカン、切られる髪の毛、ヒビが入るガラス、流れる血、鉄格子の影、光、白黒だからこそ際立つ美しさ……

腹が立ったり、悲しかったり、がっかりしたり、不信感でいっぱいだったりする時は、やっぱり映画だな。

そして、イモムシ。

ツマグロヒョウモンの子が、

前蛹状態になった。

今回こそ、蛹化と羽化の瞬間を見逃さないゾ。

ニャロメ！

続ける。整える。

今日は朝から、フルハウスの経理関係の打ち合わせを行った。

大事なLINEも書いて送った。

心理的ハードルが高いメッセンジャーの連絡は、まだ出来ていない。

でも、走った。

これから、1月に文春文庫から発売される『飼う人』のゲラを見て、

筋トレをして、ストレッチをして、コーエン兄弟の映画を観ようと思う。

1日のリズムを整えることが、なによりも大事。

同じ時間に、同じことをして、同じものを食べて、日常生活で気が散らないようにして、小説の世界に軸足を移していかなければ……

倒れていても、顔だけは前に上げる

なかなか厳しい状況だ、と思う。

でも、今回の場合、

負けてたまるか、

という気持ちが強い。

今日は、久しぶりに走った。

コーエン兄弟の「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」を観た。

ストレッチをした

明日（もう今日だけど）は、月曜日だ。

今日出来なかった筋トレをして、

メッセンジャーとLINEで大事な連絡をして、

フルハウスの柳美里選書をして、

小説を書き出そう。

書き出しさえすれば、書き終わるまで、書き続けなければならないんだから。

とにかく、書き出すことが、大事。

三度の飯より映画が好き

わたしが芸術のジャンルで最も好きなのは、映画だ。

どんな時も（締切に追われている時も、鬱で寝たきりの時も）毎日必ず映画を観ている。

だいたい一人の映画監督の作品を全部観て（何度も繰り返し観る映画監督も10数人いる）次の映画監督に行く、という見方で、

最近は、コーエン兄弟の作品をずっと観ている。

昨日は「シリアスマン」で、

今日は「トゥルー・グリット」。

どちらも、もう一度観たいぐらい素晴らしかったが（コーエン兄弟の全作品、素晴らし過ぎる）今は感想を書く気分になれない。

「トゥルー・グリット」の冒頭シーンの語りをメモしたので、メッセージとして書いておく。

「悪しき者は追われなくても逃げる」

                                  

                              箴言28章1節  

追う者はいなかったから

悠々と逃げたに違いない

罰を逃れたと安心しただろうが

それは間違いだ

彼は必ず

代償を払わなければならない

代償なしで手に入るのは

神の慈悲だけだ

悲憤

今のわたしの心を占めているのは、

悲憤なのだと思う。

悔しさ、自責の念もある。

真っ暗というよりは、雷の中にいるみたいに眩しい。

金属の匂いがする。

午前二時に眠ることを試みたが、

全く眠れなかった。

信頼は、自分を、あるいは自分の大事なものを相手に預けることだから、

信頼が裏切られると、

自分が毀損される。

傷付き、痛み、血を流す。

いったい、どうしたら止血できるのか？