柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

自分の名前

2020年05月31日 21時33分00秒 | 日記
美、が入っている名前だから、
醜さが際立つのかもしれない。

いつも、自分を醜い、と思っている。
ものごころついた頃から、ずっと。

自己嫌悪と自己否定が心の真ん中に座っている。

いつまで経っても、自分と良い関係を築くことができない。

自分と和解できない。

ちょっとでも隙を見せると、わたしがわたしに殲滅戦を仕掛けてくる。

わたしが、わたしじゃなかったら、どんなによかっただろう、と思う。

皮肉な名前だ。

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過ぎた一日

2020年05月30日 03時08分00秒 | 日記
昨日は、うまく時間を捕まえられなかった。いや、自分の外側を流れる時間を捕まえられないというか、自分の内側に時間を生じさせることができなかった。

じゃあ、わたしは、何をしていたのか?

とても心配な女性が二人いて、彼女と彼女のために自分に何か出来ることはあるかな、と考えたり、
今日は外に出たくないな、と思ったり(走りませんでした)、
作品のことを考えたり(書けませんでした)、
マルティン・ブーバーの「人間は〈なんじ〉に応答できるとき、精神の中に生きる。全存在を持って〈なんじ〉との関係にはいってゆくとき、人間は精神のなかに生きることができる」という言葉の中を行ったり来たりしたり、
ポール・スミスの春夏コレクションの動画を見て、黄色きれいだな、でも黄色い服って一度も着てないな、と思ったり、
自分は居ても居なくてもいい存在なんだな、と虚しくなったり、
修道院のHPを開いて、「一日7回の聖務日課を共同で行い、神を賛美し、感謝の祈りをささげます。  祈りを通して、この世界の喜びと悲しみ、苦しみを神の御前に運びます」という言葉を噛み締めたり、
朝ごはんを食べなかったから、昼ごはんは食べなきゃねと思って、いつものメニュー(トマト、キウイ、りんご、プルーン、ミックスナッツ、豆乳、煮干し)を食べながら、なんかこれって、調理したものが一つもなくて、動物園の動物の餌みたいなメニューだなと気づいてニヤッとしたり、
じゃあ、晩ごはんは調理されたものを食べようと思い立って、夕方近所の洋食屋に行って、チキンソテーを食べたら、おいしくてちょっと元気が出て、
帰り道、松田聖子の「天使のウインク」を歌って、ウインク〜のところの振りをやってみたり(たいがいわたしはバカです)……

そんな1日でした。

今日は、朝から書きます。

じゃないと、全てが間に合わなくなる。


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何故、悪夢しか見ないのか?

2020年05月28日 14時54分00秒 | 日記
悪夢のせいで、午前中はダークサイドに堕ちていた。

どんな悪夢なのかは、言えない。
言いたくない内容の悪夢。

起き上がって、なにか食べて、仕事を始めようと思う。

「旅」についての8000字のエッセイです。

書くことが、旅になると思う。






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無茶ばかりの人生

2020年05月27日 19時35分00秒 | 日記
昨日は雨で走れず、今日も雨を理由に走るのをやめたら、二日連続でランニングを休むことになってしまうので、走りました。

出発する時はパラパラ程度だったんですが、復路で本降りになり、眼鏡の雨粒で視界不良、ウエストポーチが雨を吸って重くなり、シューズの中がびしゃびしゃ……

山道を駆け上がりながら、
北丹沢12時間山岳耐久レースのスタート地点で既に土砂降りで、何度か転んで全身泥だらけになりながら、縦走したことを思い出しました。
(よく、2年連続エントリーしたな、わたし。30代後半だったよな、確か……)
北丹沢山岳12時間山岳耐久レースの公式映像→https://youtu.be/FB6Lt-97lMA

4年前だったかな……
標高3033メートルの南岳(槍ヶ岳と奥穂高岳の中間に位置します)で台風に遭遇し、高校1年生の息子と二人で槍平小屋目指して下山を開始したものの、雨風が強くなって、濡れた岩場で派手に転倒してしまいました。
捻挫した右脚を庇いながら歩いていたら再転倒。今度は岩と岩の間に登山靴を挟み込んだまま滑り落ち、左の股関節を傷めてしまいました。
両脚を負傷したわたしは、ほぼ腕の力だけで岩場にかかった鉄梯子を降り、四つん這いになったり、急斜面をお尻をついて滑り落ちたりしました。
途中で奇跡的に携帯電話の電波が入り、槍平小屋に電話が通じました。
息子が山岳地図を見ながら、現在地を伝え、わたしの怪我の状況を説明しました。
あの時、槍平小屋のご主人・沖田政明さん(当時65歳)と、槍平小屋を拠点に活動しているカメラマンの柄沢啓太さん(当時43歳)に救助に向かっていただいていなければ、わたしは死んでいました。
息子の命も危なかったかもしれないーー。

叩きつけるような雨のなか、
柄沢さんが、「まずは、そこに座って、温かいお茶を飲んでください」と、水筒の蓋に湯気の立つ麦茶を注いでくださった瞬間を、今でも時々思い出します。
ひと口飲んで、ああ、助かった、と唇がわなわなし、膝ががくがく震え出したことを憶えています。

沖田さん、柄沢さん、ありがとうございます。

そして、わたしの登山リュックを背負い(30kgリュックを背中と胸に2つ背負うことになった)暴風雨のなか常に冷静な判断をして、諦めずに携帯電話をかけつづけてくれた息子に、感謝しています。

息子には、何度も、「わたしを置いて一人で下山して、救助を求めた方がいいよ」と言ったんだけど、息子はその度に、わたしの方を黙って見て、行こうとしなかった。
息子の足で、槍平小屋まで下りで4時間、ここまで戻るのに登りで5時間ーー、台風の雨風がさらに激しくなったら、夜明けまで待って捜索するということになり、わたしが持たない、と思ったのかもしれない。

来年あたり、コロナが落ち着いていたら、体を鍛えて、南アルプス縦走をしたいです。








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鬱の書き順

2020年05月26日 19時13分00秒 | 日記
鬱って、こんな書き順で書いてました?

さっき、筆順辞典アプリで調べて、

え! ここ先? マジ! マジかぁ……間違えてたかぁ……

と、青褪めて3回練習しましたが、覚えられてる自信はゼロ、です。











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雨か……

2020年05月26日 18時41分00秒 | 日記
雨が本降りになった。
今日は走らない。

調子が悪いとはいえ、なんにも食べないと心配をする何人かの顔が浮かぶので、
朝抜き、晩抜きで、昼ごはんのみ食べました。

旅館の自室に常備してあるいつもの食べものです。

トマト1個、キウイ1個、バナナ1本、玄米フレイク牛乳かけコップ1杯、ギリシャヨーグルト、プルーン2粒、ミックスナッツ(くるみ1、カシューナッツ2、アーモンド2)。

食後に、ハイビスカスティーと、リンツのカカオ85%チョコ1欠片。

けっこう食べた。

一日一食だと、食べ物がおいしく感じられます。
好きなものばかりだしね。

3月から滞っていた、
いただきものの御礼や、御手紙のお返事を葉書に書いて投函した。

全部で12通書き、明日2通書いたら、終わる。
(メール返信は、これから4通書きます)






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大斎、ヨム・キプル、ラマダン……

2020年05月26日 10時08分00秒 | 日記
「千日回峰行」と「荒野の誘惑」について考える朝。

絶食は、あらゆる感覚を研ぎ澄ます。

線香の灰が折れて落ちる音さえも聴こえたという。

https://globis.jp/article/2705

https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010237_00000


さて、イエスは聖霊に満ちて、ヨルダン川からお帰りになった。そして、荒れ野の中を“霊”によって引き回され、 四十日間、悪魔から誘惑を受けられた。その間、何も食べず、その期間が終わると空腹を覚えられた。 そこで、悪魔はイエスに言った。「神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうだ。」 イエスは、「『人はパンだけで生きるものではない』と書いてある」とお答えになった。

‭‭ルカによる福音書‬ ‭4:1-4‬ ‭新共同訳‬‬

人は、食べなければ生きられないが、食べものだけでは生きられない。

食べものよりも、大切なものはある。

食べることよりも、大切なことはある。

大切なものと、大切なことの所在を確認するために、断食は必要なのだと思う。

今日は、絶食して五感を研ぎ澄ませてみよう。

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不時着

2020年05月26日 08時14分00秒 | 日記
不眠と何時間も闘い、明け方悪夢を見た。

悪夢の内容は、言いたくない系なので、言いません。

現実に不時着したような朝です。

負傷もしているし、非常に精神がぐらぐらしているので、今日は口にものを入れたくありません。食べたら、吐きそう。

口にものを入れるって、自分のためだけにする行為だから、意味を見出せなく時がある。

なんのために食べるんだろう?って……

いつか、食べたくなる時が訪れたら、食べるぐらいの感じでいい。

いま、自分の中で優先順位が最下位です、食べること。

全く食べなくて長距離を走ると、どんな感じなんだろう?

夕方、走ってみます。



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近頃よく聴く曲

2020年05月25日 01時43分00秒 | 日記
RADWIMPSのこの6曲を、眠りを試みている時によく聴きます。
(『君の名は』も『天気の子』も、公開初日に観に行っています)

枕の横にiPhoneを置いて……

特に、なんでもないやと、スパークルと、グランドエスケープが好き。

グランドエスケープはフルバージョンの歌詞が、響く。

夏風邪に焦る心が 
夏をさらに早送るよ
めまぐるしい景色の中 
君だけが止まって見えた

君と出会ったあの日から 
パタリと夜、夢は止んだよ
土の中で待ちこがれた 
叶えるその時は今だ」



RADのね、映画音楽(主題歌、挿入歌)以外を、ずっと聴いていたんですよ。旅先のホテルとかカーステレオで。五月の蝿、狭心症、棒人間、針と棘、君と羊と青、週刊少年ジャンプ、やどかり、実況中継とか、ね。

今は何周かまわって、その「以外」だった、新開誠監督とタッグを組んで生み出した歌を繰り返し聴いています。

時間と空間の隔たり、一瞬の永遠、永遠の一瞬、かなわない恋、憧れ……

この6曲を聴きながら、ブーバーの『我と汝・対話』を読んでいると、「なんじに接してわれとなる」という言葉や、「なんじがわたしと出合いをとげる。関係とは選ばれることであり、選ぶことである。能動と受動とは一つになる」という言葉と呼応し合い、わたしの中の根源的な淋しさがそよぐのです。

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2020年05月25日 00時52分00秒 | 日記
眠ることは、わたしにとって、いつも、すごく難しいんだけど、
昨日の明け方うつらうつらしたら、海の中から波で揺らぐ空の青を眺めていた。

ああ、わたし、海で死んで、魚に生まれ変わったのか、と思ったら、途端に口から息の泡がぶくぶくぶくぶく出て、海水を呑んで苦しくなって、空が見えなくなった。

手脚をばたつかせても、水面までが遠くて浮き上がることができず、もう、ダメだ、と諦めて手脚の力を抜いたら、意識がすうっと薄れて目を覚ました。

いったい、自分がどこにいるのか、
生きてるのか、死んでるのか、
何分間か、わからなかった。

眠っても、どうせ悪夢しか見ないから、眠りたくないんですよね。

海……





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