28日に手術を受けてから、痛みと苦しみを耐えることに全ての力(精神・肉体・心)を使い果たし、
「わたし」は極度の緊張状態でした。
睡眠薬をいつもの倍量飲んでも眠りに至ることは出来ませんでした。
ところが、昨夜は、零時から(午前3時に一度だけ目覚め、トイレに行きましたが)6時まで眠ることが出来ました。
1週間ぶりに夢をみました。
とても鮮やかだったので、ご紹介します。
久しぶりに小高の家に帰ると、薄暗い部屋に黒い塊が20ぐらい蹲っている。
家の中なのに、波打ち際に打ち上げられた魚みたいな感じで転がっている。
足元に動物の糞尿が散らばっていることから、あぁ、野良猫が入り込んでしまったのだな、と思う。
その塊は、寝ているのか、死んでいるのか、全く動かない。
足元の塊に手を伸ばした瞬間、噛まれた。
アシカのようにも見えたし、カワウソのようにも、イタチのようにも見えた。
わたしはその動物の生死を確認してから袋に入れていき、糞尿を片付けていった。
すっかりきれいになった部屋のことを、フルハウスの村上副店長に報告し、「あそこの部屋は、フルハウスの倉庫にしてもいいよ。棚を作れば、日販さんの段ボールとか本のカバーとか包装紙なんかの資材も並べられる」と提案すると、余計なことを言われたという感じで、「そりゃそうでしょ」とそっぽを向かれる。
場面が飛んで、釜山のような坂の多い町。
小さな飲食店がひしめき合う曲がりくねった路地を下ると、突き当たりに昔の八百屋のようなつくりの店があり、そこがわたしの家のようだ。
近所で、何人かのお年寄りが亡くなったということで、どの家の前にも弔問客への振る舞いの準備のための白菜(キムチ用か?)が届いている。
家(八百屋)に入ると、上り框にクリーニング屋の収集袋のような大きな青い袋が2つ置いてあって、
中には洗濯済の濡れた服がぎっしり詰め込まれている。
母が、溜まった洗濯物を持っていって、洗ってきてくれたのだな、葬儀の邪魔にならないようにどこかに干さなきゃ、と思う。
場面が飛ぶ。
いいお天気。
わたしはフルハウスのテーブルに座って、外の通りを眺めている。
車道の向こう側を、カフェスタッフのさっちゃんの親友のなっちゃんが、
よちよち歩きの男の子の手を引いて歩いている。
なっちゃんは、もう一つの手にジョウロを持っていて、沿道に設置された植木鉢のお花に水をあげている。
美しい声で歌うようにフルハウスのメニューを口ずさんでいる。
その声は、ガラス越しのはずなのに、耳もとではっきりと聴こえる。
とても心地良い。
ふと、天井を見ると、カフェスペースを増築する前の入り口だった場所にスズメの巣が斜めに垂れ下がっている。
孵化したばかりの雛が5羽……親鳥の姿は見当たらない……外に逃げてしまったのか? 中に入れないのか?
雛たちは落下してしまう危険が高いし、脚立で巣の位置をなおしたとしても、親鳥が餌を運ばなければ餓死してしまう。
なんとかしなければ……
その後、わたしは見晴らしのいい丘のくねくね道を下りていくんですが、
スズメの巣をどこに避難させたのかは、覚えていません。
でも、今朝目覚めて、夢の働きによって、「わたし」がリラックスし、息を吹き返したのを感じました。
夢って、すごい。