



津田大介さんが編集長をされている「ポリタス」の番組に出演しました。
福島県南相馬市小高に新たな文化拠点が誕生|南相馬でブックカフェを営む小説家の柳美里さんが小劇場・ミニシアターを企画。集まれる場所を作ることへの思いを聞く(4/19)
感染予防策としては正しいのですが、原発事故によって人と人との繋がりを寸断された旧「警戒区域」に最も不足しているものは、まさに「密」なのです。
帰還者、避難者が最も必要としているのは人と人との「親密な繋がり」なのです。
「La MaMa ODAKA」は、座席数50の小劇場•ミニシアターですが、「未知との遭遇」の瞬間を生み出したいと思っています。
「未知との遭遇」とは、「他者との出遇い」に他なりません。
戦争とパンデミックで、わたしたちの社会が大切に守ろうとしていた倫理や道徳は、いま、激しく動揺しています。
そんな今だからこそ、演劇、映画、コンサート、朗読会、実演会、トークセッション、ポートフォリオレビュー、ワークショップによって、他者が創り出した世界にぎりぎりまで接近し、時にはその世界に飛び込み、自分ごと全部持って行かれるような体験をすることが重要なのです。
わたしたちは、自分の心が悲しみや苦しみなどの感情に大きく波立っても、それを悟られまいと普段と変わりなく日常生活を営んでいます。
でも、その感情は抑制されているだけで、無くなりはしません。独りであまりにも大きな悲しみや苦しみを抱え込むと、感情が暴発して心が壊れてしまうこともあります。
ブックカフェ「フルハウス」は、誰にも打ち明けられない悲しみを抱えた方々の「悲しみの器」として、どこにも居場所が無いと感じている方々の「魂の避難所」としての役割を担ってきました。
URLページをご一読いただき、ご賛同いただけるならば、クラウドファンディングにご協力いただけると、うれしいです。
クラウドファンディング が成功して、福島県南相馬市小高区東町一丁目十番地に小劇場•ミニシアターが誕生したら、みなさんと「La MaMa ODAKA」でお目にかかりたいです。
『福島民友』紙上で、内堀雅雄・福島県知事と対談を行いました。

わたしは現在、福島県南相馬市小高区でブックカフェ「フルハウス」を営んでいます。
自宅敷地内に古い倉庫があるのですが、その倉庫を劇場兼ミニシアター「La MaMa ODAKA」として全面改装するクラウドファンディングにご協力いただきたいのです。
原発事故前に1万2842人だった小高区の居住人口は、2021年11月末現在、3813人――、
避難指示が解除されて5年が過ぎましたが、3割で頭打ちになっているのです。
避難を続けられている方、また帰還をされた方の多くが、魂の「孤絶」に直面しています。
「孤絶」の絶は、絶縁の絶、絶望の絶です。
人と人との繋がりが絶たれた状態、居場所から引き抜かれ状態が「孤絶」です。
「三密を避ける」「ソーシャルディスタンス」「不要不急の外出をしない」などの標語は、新型コロナウイルスの感染対策としては正しいのですが、地震、津波、原発事故によって人との繋がりを寸断された原発周辺地域に最も不足しているのは「密」です。
帰還者、避難者のみなさんが最も必要としているのは「親密な繋がり」なのです。
人間の魂は、他者の魂との交流を絶たれると生きていけません。
悲しみを自分独りで抱えていると、悲しみの水位が上がり、悲しみの中で溺れてしまいます。
悲しみは、誰かに話し、誰かに聴いてもらうことによってしか流すことができません。
わたしは、魂と魂が交わる「悲しみの器」としての劇場・ミニシアターを、みなさんといっしょにつくりたいのです。
「La MaMa ODAKA」のオープンは、「フルハウス」の4周年記念日である20202年4月9日を予定しています。
写真は、今日(2021.12.18)のLa MaMa ODAKA予定地です。
今日が職人さんの仕事納めでした。年末年始はこのままですが、年明けから工事が再開します。
https://motion-gallery.net/projects/lamamaodaka-theater








