柳美里の今日のできごと

小説家、劇作家の柳美里のブログ

股間に注目

2018年08月18日 18時59分22秒 | 日記
エミリー(ラグドール11歳メス)は、階段の上で寝ていることが多い。

仰向けの姿勢になる時は、たいてい尻尾で股間を隠している。

急所を守っているのか?

恥じらいなのか?


青春五月党 復活公演vol.1「静物画」

2018年08月09日 17時23分50秒 | 日記


わたしは18歳で、青春五月党を旗揚げした。
旗揚げしたと言っても、わたしは独りで、はじめて書いた戯曲「水の中の友へ」だけを握りしめて途方に暮れていた――。
16歳の時に高校を退学処分になり、家出したくて「東京キッドブラザース」というミュージカル劇団に入ったが、2作だけ舞台に立って自分は俳優には向いていないということがわかり、退団したのが18歳の時だったのだ。
高校、劇団、二つのことをやめたわたしは、挫折感に打ちのめされ、絶望の淵に立っていた。
十代半ばから太宰治の小説を繰り返し読んでいた。神田の古書店に行っては、評伝を探して買い求めていた。檀一雄の『小説太宰治』に、都新聞(現在の東京新聞)の入社試験に落ちた若かりし頃の太宰治を励ます会を友人たちが開き、五月だったことから誰かがふざけて「我ら青春五月党」と言った、というエピソードが書いてあった。
青春五月党、に決めた。
しかし、仲間がいなかった。
「水の中の友へ」は自画像を描く少年が主人公だったので、芸大の校門に立って、良さげな学生を見つけては、「青春五月党という劇団を主宰している者なんですが、旗揚げ公演に出ませんか?」とスカウトしたり、BARに呑みに行ってはバーテンに声をかけ、病院に行っては看護師に声をかけた。
俳優に出演してもらいたい、とは思わなかった。
俳優ではない職業の人の肉体を舞台上で見てみたい、と思った。
出演者を集めるのに1年かかった。
旗揚げ公演を行ったのは、19歳の時だ。
10作目の『Green Bench』から23年が過ぎた。
四半世紀も演劇から離れるつもりはなかった。
1、2年小説を書いたら、また戯曲を書いて上演しようと思っていたが、次から次へと休みなく書き続け、気づいたら小説を書くことを仕事にしていた。
いま、わたしは、福島県南相馬市小高区で本屋「フルハウス」を営んでいる。
人生は不思議だ。
どこで、どうなるか、全くわからない。
思いがけない縁が繋がると、何か意味があるのだろう、とわたしはとりあえず自分の力を抜く。何も考えず、引き寄せられる力に自分を委ねることにしている。
そしてまた、縁の糸の端を握りしめていたら、ふたば未来学園の演劇部と繋がった。
わたしは、50歳。
校長先生と同じ歳になっていることに驚いた。
浦島太郎の気持ちがよくわかる。
何もかも違っていて、19歳の時以上に途方に暮れているけれど、でも、わたしには、まだ時間がある。
ふたば未来学園高校演劇部の部員たちもいる。
青春五月党、復活します。





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青春五月党 復活公演 vol.1「静物画」
たった一人の少女の不在によって世界は充たされる。

公演期間:2018年9月14日-17日(全6公演)

昼公演 14:00(午後2時)開場/14:30(午後2時30分)開演

夜公演 17:30(午後5時30分)開場/18:00(午後6時)開演

9月14日(金) 夜公演のみ
9月15日(土) 昼・夜2公演
9月16日(日) 昼・夜2公演
9月17日(月) 夜公演のみ

作・演出 柳美里

出演 福島県立ふたば未来学園高等学校 演劇部

会場 La MaMa ODAKA(福島県南相馬市小高区東町1-10)

チケットぴあにて発売中
http://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1839039&rlsCd=001

50歳!

2018年06月22日 10時31分07秒 | 日記
今日は、わたしの誕生日です。

なんと、50歳になりました。

若い頃は、自分が50歳になるなんて全くイメージできなかったですね。

でもね、加齢によって変化する部分は、実はごく一部。

自分が大きく変化すると感じるのは、他者との出会い、土地との出会い、です。

これからも、ここ南相馬で、自分という存在にたくさんの他者を編み込んでいきたい、と思います。





いまなら、まだ間に合います!

2018年06月16日 11時01分14秒 | 日記
フルハウス土曜イベントvol.10、最相葉月さんの朗読会
は、14時半開演です。

仙台方面からお越しいただく場合は、

仙台駅12時16分発の常磐線に乗れば(途中、原ノ町駅で浪江行に乗り換えて)13時52分に小高駅に到着します。

フルハウスは、小高駅から3分の場所にあります。

いまは、まだ11時10分。

仙台在住の方は、これから着替えて、お化粧して出れば、間に合います。

仙台駅でお弁当とお茶を買ってください。

岩沼駅を過ぎれば、かなり空くので、車内でお弁当を食べられます。
食べている方、けっこういます。

最相葉月さんの朗読会は、おそらく史上初です。

非常に貴重です。

是非、是非、ご参加ください。


フルハウス土曜イベント vol.10

2018年06月13日 10時49分47秒 | 日記
今日は、土曜日。

フルハウス店舗の方は、12時から18時まで営業しております。
フルハウス裏のLa MaMa ODAKAで、14時半〜17時までイベントがあります。
ゲストは、ノンフィクション作家の最相葉月さんです。
『ナグネ 中国朝鮮族の友と日本』を朗読していただきます。
店主・柳美里とのクロストーク、サイン会も行います。

当日券(2500円)あります。

(高校生以下は無料)

是非、ご参加ください。

雨の音と、最相葉月さんの朗読を聴くーー。







位置と時間

2018年06月12日 08時10分00秒 | 日記
今朝は、上野のビジネスホテルで目覚めた。

夜中から明け方にかけて、三度目覚めた。

自分がどこに居るかわからない不安みたいなものに揺すり起こされたのである。

目覚めて、何秒間か考える。

30秒ぐらいなのかもしれないし、もしかしたら1分は過ぎたのかもしれない、走馬灯的な時間。

東由多加にとっては最後の、息子にとっては最初の住まいだった渋谷区松濤のマンションの和室の天井を眺めているような気がする。

違う。

東は、死んだんだ、と気づく。

次は、わたしが初めて建てた家、鎌倉市扇ガ谷の2階の寝室の天井と、庭が見える大きな窓ーー、違う、あの家は売却して別の人が暮らしているんだーー。

南相馬市原町区の夜の森公園近くの築50年以上の古家、あの家から息子は高校に通った。
三人で並んで眠った2階和室の、斜めの床に体を横たえ、斜めの天井を眺めている気がする。

違う、小高だ。

小高に引っ越したんだ。

昨年7月に購入し、本屋フルハウスを営んでいる小高の2階寝室の天井ーー、ではない。

じゃあ、どこだ?

ホテル。

あぁ、上野か。

という感じで、ゆっくり記憶の縺れをほぐしていくのだが、最近、認知機能か衰えているような自覚があるから、怖い。

これ、寝起きだから、じゃ済まないんじゃないか?

寝て起きて、何分、何十分経っても、どこにいるか思い出せなくなったら、パニックになるだろうな?

徘徊する認知症の老人の感覚が、少し解る。

その感覚を、書いてみたい気がする。


ミイ

2018年06月11日 20時26分37秒 | 日記
昨日は仙台でトークイベント、今日は東京で打ち合わせ。

東京藝大前の上島珈琲で、芝居の打ち合わせをしました。

青春五月党再結成と、La MaMa ODAKA建設と、フルハウスプロジェクト・クラウドファンディング第2弾と、2020年の演劇祭の話です。

固まったら、発表します。

おそらく、7月頭に。

しばし、お待ちください。

(転職を考えているわけじゃないけど、中央線車内がそこそこ空いてたので、さりげなくミイの真似をしてみた)


「感じ良いくらし」

2018年06月10日 07時37分00秒 | 日記
午前2時過ぎに就寝して6時に起床し、
小高7時39分の常磐線に乗りました。
原ノ町で乗り換え、仙台へと向かいます。

今日、天皇皇后両陛下が南相馬に(小高にも)いらっしゃいます。
地元では、数日前からその話題で持ちきりですが、わたしは前々から決まっていたトークイベントに参加するために仙台に向かっています(天皇皇后両陛下の車列をお見送りできず、残念ではあります)。

今日のトークイベントは、仙台駅前のロフトの無印良品店内で行います。
無印良品の企業理念である、「感じ良いくらし」を実現するには、どうしたらいいか?について、店長の吉田 真一朗さんとお話しします。

わたしは、2011年の原発事故で「警戒区域」に指定された、福島県南相馬市小高区で暮らし、自宅で本屋フルハウスを営んでいます。

小高では、いまなお約8割の住民が他地域で避難生活を送っています。

原発事故が破壊したのは、まさに「感じ良いくらし」なのです。
この地で、「感じ良いくらし」を取り戻すにはどうしたらいいのかーー。
それは、まさに、わたしが小高で本屋を始めた理由です。

「感じ良いくらし」を実現する、というのは、フルハウスプロジェクトの理念でもあるのです。

これから、無印良品のみなさまのご協力を得て進めるフルハウスプロジェクトについてもお話しできると思います。

なんと!
今日1日で2回トークイベント&サイン会を行います!

1)11:30 ~ 13:00

2)14:00 ~ 15:30

参加費は2000円。

(トークイベント終了後は、わたしのサイン会を行います。サイン会は、本をご購入のお客様が対象です)

両回とも、5、6席は当日券を出すそうなので、参加をお考えの方は電話で予約しておいた方が確実だと思います。

〒980-0021
宮城県仙台市青葉区中央1-10-10 
仙台ロフト 6F 無印良品

022-711-6202



6月10日トークイベントのお知らせ in 仙台

2018年06月09日 09時49分56秒 | 日記
6月10日(日)JR仙台駅前の仙台ロフト6階にある「無印良品」にて、トークイベントを行います。

時間は

・ 11:30~13:00

・ 14:00~15:30

の2回です。申込み制で、定員になり次第、受付が締め切られます。
参加費は 2,000円で、以下よりお申し込みください。


https://www.muji.com/jp/events/12696/


早朝の大移動!

2018年06月03日 12時34分11秒 | 日記
小高から常磐線の始発に乗り、津(三重県)に向かっています。
(フルハウス店内の陳列とサイン本作成のため、昨夜寝たのは午前3時半。2時間で起床しました)

昨年12月24日に、La MaMa ODAKAプレオープンイベントで踊ってくださった伊藤キムさんの16年ぶりの自作振り付けソロダンスを見るためです。

東京の本公演は、7月28日、29日なのですが、相馬野馬追と日程が重なり、南相馬を離れることができません。

伊藤キムが土方巽の自叙伝『病める舞姫』をテーマに創作して、独りで踊る!

絶対に、見たい!

これは、どんなに遠くても、どんなに時間がなくても、見に行かなければなりません。

キムさんには、小劇場「La MaMa ODAKA」オープンの暁には、再び小高で踊ってほしい、と思っています。

いま、四日市を通過。

津からレンタカーを借りるけど、開演時間ぎりぎりになりそうな模様。

暗雲。

そして、暑い。

小高出るとき寒くて、タイツ履いてくればよかった、スカーフも忘れた、と後悔したけど、福島と三重の気温差半端ないわ。

http://theatre-de-belleville.tumblr.com/post/171438226856/18pr-kim/





本の居場所を見つける

2018年06月02日 02時26分55秒 | 日記
本屋の棚は、自分の書棚とは、全く異なる。

フルハウスは、ジャンル分けはしていない。

24人の方にテーマを決めて20冊ずつ選書していただいた部屋と、わたしの選書の部屋がある。

わたしがフルハウスのために選んだ本は、わたしの蔵書とは10冊くらいしかかぶっていない。

現時点では、プレートを付けていないので、背表紙を見るだけで、あぁ、ここはこういう棚なのだなと感じ取ってもらえるようにしないとーー。

本はどんどん発注し、つぎつぎ入荷してくるので、棚の本は毎日並べ替えないといけない。

新聞記事を切り抜いて、ボードを作ったりもする、

並べ替えは、いつも閉店後に行うのだけれど、今夜は大幅な並べ替えを行い、こんな時間になってしまった。

本屋の本は、本と本と本と本と本の並びが命。

3時間以上、並べ替えていた。

土曜日はイベントで早起きしないといけないのに、もうすぐ午前3時だ。

頭がガンガンする。

とりあえず、おやすみなさい。

フルハウスに来てね。

いしいしんじさんの即興朗読会に参加してね。





いしいしんじさんの即興朗読会

2018年06月01日 22時24分36秒 | 日記
明日は、本屋フルハウスで、いしいしんじさん @umiusi141 の即興朗読会を行います。

下の2つは、いしいさんのツイートです。

●柳美里さんのひらいた書店「フルハウス」はご存じですか。そこで、柳さんと本の話をします。スペシャルな朗読もする予定。ふたりで踊るかも。いま日本で、世界で、いちばん注目を集めている本屋さんに、みなさん、集結しましょう! 

●いよいよ明日6月2日(土)南相馬のフルハウスにお邪魔し、店主の柳美里さんとクロストークします。ひさびさに「その場小説」も。手書き原稿のコピーをその場に集まったみなさんにプレゼントいたします。もうすぐ飛行機に乗って仙台、電車で小高へ向かいます。

いしいさんと初めて会ったのは、20代半ばの時です。

いしいさんは、わたしとの記憶の何をおぼえているんだろう?

昔の話、昔から今までの話、これからの話、いろいろ話したいと思います。

そして、なによりも、いしいさんの即興朗読が楽しみ!

タイトルは、「フルハウス」だって!

当日券、出します。

是非、小高にお越しください。


https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01j0ehziscm4.html

頭痛

2018年05月31日 17時08分27秒 | 日記
朝から、頭痛。

クラウドファンディングのリターン作成(自選集1巻とポストカード)のために、ものすごい数のサインをしたので、腱鞘炎と肩凝りと腰痛が悪化した。

頭痛がひど過ぎて、痛みのリズムに合わせて、ぐわぁんぐわぁんと耳鳴りまでする。

イブクイックをのんでベッドに横になった。

30分ばかり寝て、エッセイを書く。

締切を過ぎている。

申し訳ない。


13歳

2018年05月30日 18時41分56秒 | 日記
トラ(キジトラ♀)と由紀夫くん(白♂)。

13歳。

いつまでもいっしょに居たいけれど、

いつかは、お別れの時が来る。

でも、だから、1日、1日、掛け替えがない。

「トラ」と呼ぶと、ニャアと鳴く。

「由紀夫くん」と呼ぶと、お腹を見せて目を細める。

いいね。

今日も、いい1日だね。



リターン

2018年05月30日 10時43分07秒 | 日記
「フルハウス」プロジェクト・クラウドファンディングのリターンをお待ちのコレクターのみなさん、

昨日も一日中、ポストカード(600枚)にサイン(落款)し、柳美里 自選作品集 第一巻 『永在する死と生 』と『人生にはやらなくていいことがある』にサインをしつづけ、午前3時になんとか終わらせました。

本日、重要な打ち合わせのために小高に車でやってくるKKベストセラーズのみなさんにお渡しすることができます。

コレクターのみなさんのもとには、近日中に届くと思います。

お待たせして、申し訳ありませんでした。

あと、わたしが来月行う(作る)リターンは、

柳美里の町案内

柳美里の人生相談

小説の一部分(原稿用紙5枚程度)を筆で書く

柳美里 自選作品集 第ニ巻 『 家族の再演』100冊にサインをする

ですね。

がんばります。