ほんとうに長いあいだ、不調でした。
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昨年11月に全米図書賞を受賞し、
12月に新型コロナウイルスの感染爆発で休業中だった(本屋のみで営業していた)フルハウスのカフェを再開して、
2012年に入っても全米図書賞と震災10年の取材を受け続け、
『JR上野駅公園口』と、山手線シリーズ(『JR高田馬場駅戸山口』『JR品川駅高輪口』)などの自著のサイン本を、おそらく5000冊以上作り、
岸田國士戯曲賞の選考委員を辞任し、
猫のティグリが13歳で死に、
表には出せないいくつかのトラブルにも対処しなければならず……
え? いまって何月?
8月半ば?
ほんとに?
わたし、なんにも書いてないじゃん……
という感じなんです。
この1ヶ月間、人と会うのをやめて、小説の登場人物と徐々に呼吸が合ってきたなと思ったら、
喘息の発作、膀胱炎、ぎっくり腰(四つん這いにもなれない。寝返りも打てない。腰椎バンドと登山用ストックを使って、なんとかトイレと寝室を行き来していた)で身体が打ち倒されました。
そして、同じ1ヶ月で、新型コロナウイルスのデルタ株による感染状況は、地滑りというか雪崩れのように悪くなっています。
8月12日、内堀雅雄・福島県知事は「旅行や帰省は原則、中止か延期。飲食は家族などいつも一緒にいる人とお願いしたい」と2回繰り返し、人出の抑制を強く訴えていました。
南相馬市内においては、現時点では感染者数は比較的抑えられてはいますが、福島県内の地域別の病床使用率は、いわきで70・8%、県中65・5%、県南65・4%と「ステージ4」に達して、療養先調整中の人数が過去最多の171人となるなど医療提供体制が極めて逼迫しています。
福島県感染症対策アドバイザーの金光敬二氏(福島県立医大教授)は「感染対策をしながら食事に行こうというレベルでは、もはやない。ひとりひとりが人との接触を避けてほしい」と訴えています。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210812-OYT1T50286/
8月1日以来ブックカフェ「フルハウス」は休業していますが、少なくとも9月末までは休業を続けることを決めました。それ以降どうするのかは、感染状況を睨みつつ、考えます。
ということで、
小説家の仕事をします。
小説の前に、エッセイ集の初校ゲラの手入れをやり、エッセイを1本書かなければなりませんが、
2021年の後半は、小説を書くことだけをやります。
今日は、気持ちが暗くならないように、西瓜カラーの服(ビームスの緑と白のギンガムチェックスカートと、マーガレットハウエルの赤い五分袖のリネンカットソー)を着て、蝶々のネックレスを付けて、蜜柑色(果実と葉っぱ)のマニキュアとペディキュア(京都の胡粉ネイル)を塗って、キプリスのツバメマークの真っ赤なハンドバッグを持ちました。
書く。
書ける。
早く小説を書きたい。
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