我が家の門や壁を飾るツルバラは、ナニワイバラとモッコウバラで、どちらとも白です。
二番目に好きな薔薇の色のは、少しピンクがかったアイボリー。
このクレシダは、春は黄色、秋はピンクが強く出て、色が揺らぐところが大好きです。
香りも、甘いけれど爽やかで、いつまでも嗅いでいたい……
三番目に好きな薔薇の色は、赤と紫の中間色。
我が家の庭で育てているモスローズ(ウィリアム・ロブとアンリ・マルタン)はこの色です。
はっきりした真っ赤やピンクは、あまり好きではないのです。
遠方への引っ越しに伴う諸事情で飼育が困難になったため、昨年8月19日に友人宅から我が家にやってきたラグドール兄妹(Tigri&Emily)のエミリーです。
7歳です。
メスです。
パソコンをやっていると、膝の上にのせてくれとねだって喉を鳴らすんですが、それが鳩の鳴き声にそっくりなんですよ。
クークー?
クルクル?
擬声語表記は、難しいな。
鎌倉に居を構えて13年になります。
鎌倉は日本有数の観光地です。
初詣から始まり、桜の季節、紫陽花の季節、海水浴の季節、紅葉の季節は、
道という道に他県からの観光客や修学旅行の学生たちや外国人観光客や、他県ナンバーの車があふれ、日々の暮らしを送るのが大変なのですが、
いま、鎌倉を舞台にしたドラマがやっているそうで(わたしはドラマを見ない)、
いつにも増して小町通や若宮大路を通り抜けるのに時間がかかります。
鎌倉に遊びにくる友だちに「鎌倉のおいしいところは?」とか「柳さんが普段行っているおいしいお店は?」とよく訊ねられるのですが、
とにかくいつもどこも混んでいるので、基本的に外食はしません。
急用が割り込んで食事の支度ができない時に行くのは、比較的空いている居酒屋「和民」、回転寿司「海鮮三崎港」、中華料理店「紅虎餃子房」、あと大船駅ビルに入っている洋食屋「つばめグリル」ですかね。
4軒ともチェーン店です。
しかし、鎌倉での食べ歩きを楽しみにしている友人をチェーン店に連れて行くわけにはいかないので、テレビ番組や雑誌の鎌倉特集を見たりしてしているのですが、味や雰囲気はよくわかりません。(それらの店に食べに行く時間とお金がないのです)
だから毎回、鎌倉育ちの親友「アイドル桂子」(城戸桂子さん。詩人の城戸朱理さんの妻で、地元誌『かまくら春秋』の編集者として活躍した後、現在は鎌倉市が発行している広報紙『広報かまくら』の編集をしています)にお願いして助けてもらっているのです。
桂子、いつもありがとう。
鎌倉は、一つの名所からもう一つの名所に移動するのに、かなり歩きます。
近いと言っても、徒歩10分は歩く。
たとえば、鎌倉駅から鶴ヶ岡八幡宮までは徒歩15分、八幡宮から銭洗弁天までは徒歩30分、銭洗弁天から長谷の大仏までは1時間かかりますかね。
思ったよりも長く歩かなければならない、ということが原因だとみられる観光客カップルの喧嘩に、毎日のように出くわします。
だいたい、カノジョが怒り出すんですよね。
「いつまで歩くの? いい加減、バスかなんかあるでしょう?」とか、
「ここ(若宮大路)真っ直ぐ行ったって、もう漬物屋ぐらいしかないの! あとお寺、お寺しかないとこなんだから、お寺をまだ見たいのかって話だよね?見たい?お寺を?」とか、
「わたし、ひとことも鎌倉で食べるなんて言ってないからね! もういいよ、帰ろうよ!」とか……
カレシとのデートですから、ヒールのサンダルやパンプスを履きたい気持ちはわかりますが、鎌倉観光には運動靴しかありません。
鎌倉には、百段以上ある石段や、絶句するような急坂や、木の根っこだらけのぬかるんだ山道があちこちにあるのです。
ヒールの靴だと、疲れます、転んで怪我をします、カレシと喧嘩になります。
女性のみなさん、鎌倉観光にはウォーキングに適した靴が必須です。
翅を乾かしたら、すぐに飛び立てるように、そうっと外に出しておいたんですよ。
飛び立つところは見たいな、と思いつつ、昨夜アライグマに掘り返された花壇に土をかぶせたり、踏み潰された花に水をかけたりしていたのですよ。
(鎌倉はアライグマが多く、鯉や金魚やメダカを食べられたり、花壇や畑を荒らされたり、庭にノミダニを撒き散らされたりする被害が続出しています)
そろそろかな、と思って、ゴマダラチョウの様子を見に行ったら、
いない……
羽化する瞬間も、飛び立つ瞬間も見逃してしまうなんて、わたしは、なんて間抜けなんだろう。
かなしい。